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2024年 キュンパスでゆく東北旅行

2024年の3月中旬にキュンパスを使って
1泊2日で東北旅行に出かけてきましたので
その模様を振り返ります。
今回は(も?)乗り鉄がメインとなります。
トップ画は津軽線の瀬辺地〜蟹田駅間の車窓です


旅行の概要

【キュンパスとは?】
 JR東日本が2024年1月14日~2月29日に
 発売した特別企画乗車券。利用期間は
 2月14日~3月14日までの平日の1日のみで
 利用日の14日前までに購入が必要。
 正式名称は
 『旅せよ平日!JR東日本たびキュン♡
  早割りパス』であり、JR東日本全線や
 一部の第三セクター鉄道が乗り放題となる。
 新幹線を含む普通車自由席が乗り降り
 自由となるほか、予め指定を受けることで
 普通車の指定席を2回まで利用することが
 出来る。価格は10,000円/1日。
 今回は2日分購入し、使用しました。
 
今回の旅行の目的は
①遠野に行き、民話に触れる
②青森で海鮮を食べる
③大湊線、津軽線に乗る
の3本立てです。
前置きが長くなりましたがそれではどーぞ。

1日目 新幹線で東北へ

旅のスタートは東京駅から。
最初の目的地である遠野に向かうために
東北新幹線こまち1号に乗車します。
元々後続のやまびこ51号に乗って新花巻まで
行く予定を立てていたのですが、キュンパスを
買った段階で既に指定席は売り切れ状態。
前々日にたまたまこまちの空きが出たので、
盛岡までの指定席を確保することが出来、
無事出発することができました。

はやぶさ&こまち1号@東京駅
普段よりもホームにたくさんの人がいました。

ちなみに当日の東京駅は後続のやまびこ自由席に乗るための列が長く連なってましたし、乗っていたこまち号や連結のはやぶさ号にも指定席を確保しておらず、車内で車掌さんから立席特急券を買い、デッキ等に立たれている方が多く見られました。盛岡駅到着後、反対側のはやぶさに乗り込み、新花巻駅へ移動しました。

釜石線の快速はまゆりで遠野へ。

新花巻駅では改札を出て、釜石線のホームへ。
快速はまゆり号に乗り遠野を目指します。
かつては釜石の鉱山や製鉄所を結ぶ貨物路線
としても栄えましたが、現在は旅客輸送のみの
ローカル線となっています。風光明媚なところを
走るため、2023年6月までは『SL銀河』が
現在は『ひなび』が臨時列車として
運行されています。
また宮沢賢治の出身地ということもあり、
作品中で登場していたエスペラント語で各駅の
愛称が付けられていることでも有名です。

キハ110系を使用した快速はまゆり@新花巻駅
新幹線からの乗り換え客が多数いらっしゃいました。
リクライニングシートを装備しており非常に快適。
エスペラント語での路線図

遠野駅に到着後は駅から徒歩10分ほどのところに
位置する『とおの物語の館』へ。
こちらは『遠野物語』で知られる民話の
伝承施設として建設されました。
内部には遠野で伝えられている民話のあらましや
遠野物語を執筆した、日本民俗学の第一人者である柳田國男氏が定宿としていた民宿が移築され
公開されています。

内部はこんな感じ。語り継がれている民話が分かりやすく
展示されています。遠野市観光協会HPより引用。
昔ながらの街並みが残る地区。景観も素晴らしい。

また遠野にはかつて多くの河童が住み、人々を
驚かせていたというカッパ淵や、かつての
遠野を再現した伝承館が駅からバスで20分ほどの
ところにあるので、次回は是非訪れたいと
考えています。

遠野ではカッパを探そう!
カッパを模した交番。
遠野にはカッパがいっぱい。
こちらは駅前のモニュメント。カッパの井戸端会議。
遠野駅には昔ながらのみどりの窓口があります。
日本国内でほぼ発行されない急行券と寝台券の表示が!!

三陸海岸を北上、八戸へ。

遠野駅周辺の散策を終えたあと、名物の
『明がらす』を購入し、釜石駅へ向かいます。
途中、陸中大橋駅で列車交換待ちのため
10分ほど停車時間があったので、駅構内を見学。
オメガループを経てたどり着いた当駅は
鉄鉱石を扱っていたホッパーが現存しており
貨物全盛時代の名残を感じられました。

遠野名物 明がらす
ほんのり甘くて美味しいです。個人的におすすめ。
まつだ松林堂さんホームページより引用。
陸中大橋駅構内。奥に見えるのがホッパー施設。

釜石駅からは三陸鉄道に乗換え、宮古を経由し
久慈へ。三陸鉄道は2011年に東日本大震災で
大きな被害を受け、復旧に3年を要し、
旧山田線区間は特に被害が大きく2019年3月に
三陸鉄道へ移管の上、復旧となりました。

三陸鉄道の気動車。レトロな雰囲気が良き。
SL銀河用の転車台。
もう使われることはないんだろうな。

宮古駅までの区間については線路の付け替えを
行った区間が多く、海岸線にはスーパー堤防が
新たに建設されるなど、大きく景観が変わった
区間となっています。

車窓から見えるスーパー堤防その①
想像よりデカくてびっくり!
車窓から見えるスーパー堤防その②
このくらいの高さが必要なくらい津波が酷かったんだと
改めて感じました。
堤防が無いところはこのような景色が見れる。

そんなこんなで久慈駅に到着。宮古駅〜久慈駅の
区間はNHKの連続テレビ小説『あまちゃん』の
舞台になったことでも知られています。
今回は時間の関係上、久慈駅周辺のみの
訪問となってしまいましたが、久慈駅前の
駅前デパートや道の駅などを訪問しました。
特産のウニや琥珀の展示もあり中々濃い時間を
過ごすことができました。

あまちゃんの展示が至る所に。
あまちゃん内では観光協会として使用されていた
久慈駅前デパート

本日はホテルを八戸市内に取ったこともあり、
八戸線に乗車し本八戸駅へ。
沿線には種差海岸や撫島などの景勝地があり、
景色が良い路線として知られていますが、
後半は日没もあり良い景色を見ることは叶わず。
いつか再乗車したいと思います。

こんな感じの景色が続く八戸線。
陽の長い時期に行きたいな。

八戸で一泊

八戸市の中心部は新幹線の停車駅である
八戸駅ではなく、八戸線で二駅乗車した
本八戸駅が中心街を形成しています。
ホテルにチェックイン後、夕食を食べに
みろく横丁へ。八戸と云えば海鮮やサバなどが
有名ですが、それは翌朝に回し八戸ラーメンを
いただくことに。醤油鶏ガラスープをベースに
手揉みの細縮れ麺が特徴のラーメンです。
横丁の中の屋台で頂きましたが、すごく
美味しかったし、雰囲気も良かった!

写真撮り忘れたので、みろく横丁ホームページより引用。
雰囲気の良いお店が並びます。
夜ご飯に食べた八戸ラーメン。
熱々だったけど美味しかった〜。

2日目、海鮮を堪能する

翌朝は海鮮を食べるため陸奥湊駅に隣接している
八戸市魚菜小売市場へ。
こちらでは場内で買い求めた新鮮な魚介類に
ご飯とみそ汁を合わせて朝食を頂くことが
できます。というわけで市場の中を2周ほど
まわり朝食を取りました。

八戸市魚菜小売市場外観。この裏側が陸奥湊駅。
右側には市場が並びます。
この日の朝食。多分700円くらい。コスパ良い。

また駅から徒歩10分ほどの館鼻公園下の
館鼻岸壁では、毎週日曜日の朝から昼にかけて
国内最大規模の朝市が開催されており、
来場者は毎週3万人以上を数えます。
今回は訪問が平日だったので、次回は日曜日に
訪問出来たらいいなと思っています。

下北半島、大湊へ

八戸駅まで移動し、快速しもきたに乗車、
青い森鉄道線、大湊線を乗継ぎ、2時間弱で
『てっぺんの終着駅』として知られる大湊駅に
到着しました。隣の下北駅の方が北にあるので
本州最北の駅とはなりませんが、終着駅の
趣きがある、雰囲気のとても良い駅です。
今回は折り返しの列車で戻る行程だったので
長居はできなかったのですが、
次回訪問することが可能であれば、レンタカーを
借りて、恐山や大間などを訪れたいと思います。

キハ100系を利用した快速しもきた。
昨日乗った快速はまゆりとは異なり、内部は通常仕様。
てんぺんの終着駅である大湊駅。雰囲気良い。
こういう湧水っぽいの好き。
駅前から見る恐山。のはず。

浅虫温泉で日帰り入浴

大湊駅からは快速しもきたの折り返し列車に乗り
野辺地駅へ。東北本線時代には夜行列車、
スーパー白鳥やつがるなどの優等列車の
停車駅として栄えました。
また日本で最初の鉄道防雪林が植えられた
場所であり、鉄道記念物にも指定されています。

国鉄の雰囲気漂う野辺地駅駅舎。
こういう駅は個人的に好きです。
駅前にある常夜灯。
鉄道記念物の防雪林。規模広くてびっくり。

このあとに乗車予定の津軽線まで時間が
あったので、青森駅までの途中駅である
浅虫温泉駅で下車、日帰り温泉に行くことに。
当駅前には足湯があり、温泉街が広がりますか、
今回は道の駅に併設されている展望浴場へ。
あいにくの天気でしたが、陸奥湾や湯の島を
眺めながら、入浴することができました。

駅前の足湯。天気的に入るのは断念。
浅虫温泉の温泉街。
老舗のホテルもあり、今度泊まってみたい。
こんな感じの景色がお風呂から見れます。
天気よければなぁ。

津軽線に乗車、蟹田駅へ。

浅虫温泉駅に戻り、青い森鉄道の普通列車で
青森駅へ。その後30分ほどの乗り継ぎ時間を経て
津軽線に乗車、蟹田駅を目指します。
今回乗車する津軽線は青森と三厩駅を結ぶ
ローカル線ですが、途中の中小国信号場までは
本州と北海道を結ぶ重要鉄道として電化されて
おり、貨物列車の運行も多数行われるなど
津軽海峡線の一部を形成しています。

浅虫温泉駅で撮影できた貨物列車。
EF510はかっこいいなー。
青森駅跨線橋から青森ベイブリッジを望む。
奥には青函連絡船時代の連絡通路や八甲田丸が
小さく見える。

蟹田駅は新幹線新函館北斗延伸開業時までは
白鳥やスーパー白鳥などが全て停車する主要駅で
乗務員の交代なども当駅で行われてきました。

ニューヨーク、ローマと緯度が同じらしい。

津軽線は現在、2022年8月の大雨の影響で
蟹田駅〜三厩駅間の運転を見合わせています。
復旧には多額の費用がかかることもあり、
地元自治体と存廃会議を行っていましたが、
2024/5/24に鉄道への存続を求めていた
今別町が鉄道での復旧を断念したことにより、
バス、タクシー等への転換に踏み切ることと
なりました。訪問時も代行バスにはある程度の
乗車がありましたし、
東京に帰る時間の関係もあって折り返しと
なりましたが、竜飛岬や青函トンネル記念館等
訪問したい場所はたくさんあるので、
正式な廃止前には三厩駅まで行ってみたいと
考えています。

本来であれば蟹田駅〜三厩駅間の非電化区間で
使用されるはずのGV-E400系気動車。
今もここに持ってくる意味は果たしてあるのか?

そして東京へ。

蟹田駅から折り返し青森ゆきの電車に乗り
青森へ。青森から新幹線のターミナル駅である
新青森まで奥羽本線に乗車します。
キュンパスの効果もあり山手線に
乗車したような大混雑に巻き込まれました。

東京への新幹線も指定席を通しで確保することが
出来なかったので、新青森〜仙台、仙台〜東京で指定席を確保し東京に帰ることになりました。
これに伴い東京ゆきのはやぶさ号を仙台で
下車した時間を使って牛タンを食べることに。
流石にお店で食べる時間は無かったので
持ち帰りとなりましたが、仙台駅から乗車した
こまち号の車内で美味しく頂くことが出来、
良い旅のフィナーレとすることができました。

初のH5系に乗車!E5系と設備は同じ。
牛たん切り落とし弁当。めちゃくちゃ美味しかった!

次は春の18きっぷ旅行の様子でも。

お読みいただきありがとうございました。

めぐろ

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