MTGのプロプレイヤーが語るリミテッドの色別基本5パターン
この記事を書いた動機
MTGのプロプレイヤーの対談動画を観ていたところリミテッドの型の話がでてきました。この記事ではその型について紹介するとともに、ブルームバロウとダスクモーンで実際にその型が適用できるかどうか調べました。
プロから見るリミテッドの色別基本5パターン
リミテッドにおける色の特徴についてお話している動画があったので紹介します。
以下の動画ではMTGのプロプレイヤーである八十岡さんと原根さんの対談です。動画の35:59くらいからリミテッドについて議論が始まり、1:09:36から1:22:55でリミテッドにおけるよくある5パターンの色の特徴について話しています。ブルームバロウとダスクモーンしかプレイしていない私でも確かにと思うとても参考になる議論をされています。
簡単にまとめると”リミテッド的にどういうデッキを組むと強いのか?”という疑問に対して基本的な5パターンを抑えましょうという話をされています。以下ではそのパターンとブルームバロウとダスクモーンでどうだったのか調査した結果を紹介します。
パターン1 赤白:横並びアグロ(面の強さ + 全体強化)
赤白はクリーチャーを横に並べ、全体強化で押し切るデッキらしいです。ほぼコモンで成立し、クリーチャー17、18枚 + スペル5枚程度を目安にピックする。クリーチャーを横に並べて全体強化で畳みかける。そのため、このパターンではあまり除去を取らないとのことです。わかりやすいので初心者向けとのことです。
調査1: ブルームバロウ
このセットでは赤白はハツカネズミを中心としたクリーチャーを集めることになるが緑白のウサギも横並びシナジーがあります。むしろ、このセットは緑白が横並びアグロに該当するように思います
赤と白の両方に全体強化のスペルがあります
調査2: ダスクモーン
このセットは全体強化がない変わりに、パワー2以下のクリーチャでシナジーがるデッキが組めるようになっています。アンコモンにアラベラや真夜中の騒乱といった強力なカードがあります。
パターン2 白青:地上で止めて、飛行で殴る
白青は地上のクリーチャで相手の攻撃を止め、飛行を持つクリーチャで相手のライフを削っていくそうです。これを支援する除去、バウンスなどのスペルを取り、クリーチャーは15枚程度とのことです。
調査1: ブルームバロウ
このセットでは青白は鳥クリーチャーを中心に集めることになります
あまりタフネスが高いクリーチャはいないように感じました。青黒のタフネスが高いクリーチャーとかカニを取れると良いのでしょうか
調査2: ダスクモーン
"[MTGアリーナ]ダスクモーンのクイックドラフトを17Landsで分析してみた: アゾリウス(白青編)"で調査済みです
このセットで白青はとても強いシステムクリーチャが沢山います
地上で止めて、飛行で殴るも実現しやすいカラーコンビネーションのように思えます
パターン3 赤緑: 緑のデカブツ + 巨大化
赤のパワーと緑のパワーと巨大化などの強化スペルでパワー x パワーの直線的なデッキらしいです。それっぽいデッキにはなりますが、あまり強くならないのでオススメじゃないらしいです。ちなみに赤緑は私がブルームバロウとダスクモーンで一番組んだカラーコンビネーションです。相手からしたら読みやすいデッキらしいです。なるほど、心当たりしかない。
調査1: ブルームバロウ
このセットでは赤緑はアライグマクリーチャーを中心に集めることになります。確かに、スペルもクリーチャーもパワーで押し切るようなカードが多い印象です。
他の人が取らないので個人的には強いカードがよく取れると思っていたのですが他の人の評価はどうだったんでしょう。
調査2: ダスクモーン
このセットで赤緑は昂揚を達成することで力を発揮するアーキタイプです。アーティファクト、エンチャントクリーチャが沢山おり、墓地にカードを捨てる手段が豊富なため昂揚の達成は簡単でした
確かにこのアーキタイプも昂揚を早期に達成して、アンコモンのクリーチャーパワーで殴ってライフを詰めていくデッキでした。
パターン4 黒赤:相手のキークリーチャを除去して殴る
黒赤は相手のキーとなるクリーチャーを除去スペルで排除していくデッキ。どの環境でもある程度強い。赤と黒が除去の色だから除去は自然と集まるとのこと。相手の強いクリーチャーに対して除去を打つ。自分は弱いクリーチャーは取らないで頭でっかち(5,5,4とか4,4,3)を取る。逆に2,1,3みたいなクリーチャーは入れたらだめ。このパターンは青のバウンスやスタンなどと比べるとしっかり除去するため、初心者でもわかりやすくオススメらしいです。
調査1: ブルームバロウ
このセットでは黒赤はトカゲクリーチャーを中心に集めることになります。
トカゲクリーチャはいやらしいものが多く、除去のスペルは赤と黒でたっぷりありました。なるほどーこれは初心者でもわかりやすいかもしれないですね。
調査2: ダスクモーン
"[MTGアリーナ]ダスクモーンのクイックドラフトを17Landsで分析してみた: ラクドス(赤黒編)"で調査済みです。
サクリファイスでのシナジーがあるデッキで、クイックドラフトでは安定した強さを誇っていたようです。
抜歯への恐怖とオーラのコンボを知ったときはそういう使い方もあるのかと感心しました。
パターン5 青黒:
青黒はテクニカルなデッキ。素人目だとなんで強いのかわからないかもしれないけど、玄人が使うとカードのアドバンテージ(ドロ、除去、ハンデス)で相手の優位に立って試合をコントロールできるそうです。
調査1: ブルームバロウ
このセットでは青黒はネズミクリーチャーを中心に集めることになります。墓地にカードを7枚貯めるスレッショルドがテーマのようです。
スレッショルドは達成できれば強力ですが、ダスクモーンの昂揚と比べると達成が遅くなってしまう印象があります
今見るとたしかにスタン、バウンス、ルーティング、ドローなど、アドバンテージを稼ぐカードが多いです
調査2: ダスクモーン
私は青黒はプレイしませんでしたが、素人目には確かに一癖も二癖もあるクリーチャとスペルが揃っているように見えます。そのため強い人が使えばいつの間にかアドバンテージ差で勝てるのかもしれません
他に考慮すること
これらのパターンが基本であとはそれぞれのセット必要があれば変えるらしいです。これは基本は友好色が強い赤白は対抗色だけど最近は優遇されている。セットによっては対抗色が肯定されている場合があるが、それはマルチカラーを見ればわかるとのこと。
原根さんは初心者にオススメしない色の組み合わせは青緑と青赤らしいです。ドラフトだと不人気なカラーリングになることも多いが、とてもテクニカルで玄人向けとのこと。慣れていない人は黒赤の除去はわかりやすくていいらしいです。
おわりに
今回、紹介した動画は他にもリミテッドに関する興味深い議論をされていますのでぜひ元の動画をご覧ください。
おまけ:初心者のひとりごとのコーナー
MTGでたまに聞くスラング。代表的なカードに由来していたりしてMTGの歴史も知れて面白いなと思います。