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[MTGアリーナ] ファウンデーションズのクイックドラフト分析②: 勝率の高いカラーコンビネーションのカード確認(赤緑編)
この記事を書いた動機
前回の記事ではファウンデーションズのクイックドラフトにおけるカラーコンビネーションのゲーム数と勝率を確認しました。
今回の記事ではパフォーマンスに優れていた青黒と勝率に優れていた赤緑でどのようなカードが使われていたのか確認していきます。
確認方法と利用するデータ
17Landsの2024/11/13 ~ 2024/12/5のクイックドラフトとプレミアムドラフトのデータを確認する。クイックドラフトでの分析をメインにしたいのですが、プレミアムドラフトで活躍しているカードを確認することでより組むべきデッキの姿を明確にします。
17LandsのCard Data Comparisonのページではデッキカラーごとのメトリクスの違いも確認できます。今回は赤緑のデッキを組んだケースのピックのしやすさの指標にあたるALSA(ピック)をX軸とそのカードを利用したときの勝率にあたるGIH WRをY軸にしたバブルチャートと線形相関関数を確認していきます。
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クイックドラフトでの赤緑のプレイ数と勝率
先日の調査結果からも赤緑は採用数が少ないですが、勝率は高いことがわかっています。したがって、Card Data Comparisonでデータが他の色と比べて少ないです。そこでクイックドラフトとプレミアムドラフトの両方のデータを確認していくことで足りない分を補完していこうと思います。
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クイックドラフトで活躍しているカードの確認
コモン
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Note
アーキタイプ通りパワー4以上のクリーチャーを中心にピックしている
ALSA5以上のものが多く、かなり安定して欲しいコモンがとれそう
パワー3以下でピックしても良いのは以下だけ。他はパワー4以上を取る
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves (3、4マナのクリーチャを先に出して圧をかけるため)
眷属のレインジャー/Beast-Kin Ranger (3,3 トランプル、クリーチャーを出すと+1/0の修正で優秀)
用心深い演劇役者/Wary Thespian
赤緑はドローやルーティングのスペルをいれる余裕はない。アタッカー権、諜報ができるため貴重
クリーチャーを中心に取って殴って勝つデッキなのでクリーチャー以外のスペルの評価はそこまで高くない
アンコモン
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Note
アンコモンはパワー3以下でも取るべきクリーチャーがいる
ネシアンの角甲虫/Nessian Hornbeetle
このデッキのエース
4マナクリーチャーを出し続け育てて行く
戦歌の狂戦士/Battlesong Berserker
+1/0 + 威迫の修正を他のクリーチャーに付与可能
温厚な司書 Mild-Mannered Librarian
序盤に出して終盤で強化+ドロー
勇敢な追跡者、ルビー/Ruby, Daring Tracker
序盤のマナクリ
終盤に他のパワー4以上のクリーチャーと使うことで速攻 3/4クリーチャーになれる
レア
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Note
灰根の精霊信者/Ashroot Animist は絶対取る
データが少ないが赤緑のシナジーがあるため
プレミアムドラフトで活躍しているカードの確認
コモン
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Note
クイックドラフトをそこまで変わらない
面白いのが居合刀/Quick-Draw Katanaが入ってくること
赤緑は基本的にパワー4以上のクリーチャーで構成するためパワー6クリーチャーが誕生しやすい
仮想的である青白、青黒で採用されうるカメや壁などの高タフネスクリーチャーを突破できるのでありかもしれない
アンコモン
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Note
ガラクの蜂起/Garruk's Uprising は以外と使い所が難しいのか勝率に貢献できていない
オーバーランは評価が低い。赤緑は序盤から高スタッツのクリーチャーを出し続けて殴り続ける方が良い
ならず者の道/Rogue's Passage はライフを削り切る最後の一押しに有効
レア
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Note
レアはパワー3以下でも使えるクリーチャーが多い
這いまわる落書き屋/Scrawling Crawlerがドローもできて、ライフも削れるため優秀
ミシック
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Note
ビビアン・リード/Vivien Reid はクリーチャーを大量に取るデッキで光る
ビビアン自体が飛行を破壊できるため、壁となるクリーチャーがいればいくらでもクリーチャーをデッキから持ってこれる
針羽の大ワーム/Quilled Greatwurmは以外と勝率貢献できていない
赤緑はどちらかというとアグロよりなので6マナは重すぎるかも
6マナ出せるようになるのは9-10ターンくらい?
7勝デッキサンプル
以下にプラチナ帯以上で7勝したサンプルデッキとその結果を載せます。対戦終了までのターン数に着目するとだいたい8ターンくらいまでに勝負をつけていることがわかります。召喚酔いを考慮して7ターン目までに出せるクリーチャーで構成することを考えると6マナ以上の高マナコストなクリーチャーは入れにくいかもしれません。
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赤緑デッキのまとめ
ここまでのデータを踏まえて赤緑のデッキのピックと回し方をざっくりまとめます。
想定する勝利までのターン数は8
高スタッツのクリーチャーを出してライフを詰めていく
アーキタイプ通りパワー4以上のクリーチャをとにかく集める
ALSA5以上のものが多く、かなり安定して欲しいコモンがとれそう
序盤よし、終盤よしのネシアンの角甲虫(Nessian Hornbeetle)がエースクリーチャー
コモンでパワー3以下でピックしても良いのは以下だけ。他はパワー4以上を取る
ラノワールのエルフ/Llanowar Elves (3、4マナのクリーチャを先に出して圧をかけるため)
眷属のレインジャー/Beast-Kin Ranger (3,3 トランプル、クリーチャーを出すと+1/0の修正で優秀)
用心深い演劇役者/Wary Thespian
赤緑はドローやルーティングのスペルをいれる余裕はない。アタッカー権、諜報ができるため貴重
アンコモンはパワー3以下でも取るべきクリーチャーがいる
角甲虫/Nessian Hornbeetle
このデッキのエースはネシアンの
4マナクリーチャーを出し続け育てて行く
戦歌の狂戦士/Battlesong Berserker
+1/0 + 威迫の修正を他のクリーチャーに付与可能
温厚な司書 Mild-Mannered Librarian
序盤に出して終盤で強化+ドロー
勇敢な追跡者、ルビー/Ruby, Daring Tracker
序盤のマナクリ
終盤に他のパワー4以上のクリーチャーと使うことで速攻 3/4クリーチャーになれる
以下の除去以外のスペルはクリーチャーより優先度が低い
噴出の稲妻(Burst Lightning)
最後にライフを詰めるのにも優秀
伐採の一撃 (Felling Blow)
焦熱の殲滅 (Fiery Annihilation)
噛み締め(Bite Down)
パワーが高いクリーチャーを集めるため意外と居合刀(Quick-Draw Katana)が活躍できるかも知れない
ならず者の道(Rogue's Passage)はライフを削り切る最後の一押しに有効
おまけ:初心者のひとりごとのコーナー
最近、初心者のために用意されたファウンデーションズのビギナーボックスを買ってみました。
ルールを覚える用のデッキが付属しており、カードの順番が大事なのでシャッフルしないでと記載されていたのですが、そもそもその順番が間違っていました。しょうがないので自分で順番を直しました。ビギナーボックスの内容は良いのにもったいない。
紙でMTGやってみたくてファウンデーションズのビギナーボックス買ってみたんだけどシャッフル禁止って書かれてるデッキが開封直後から順番が間違っててマジか…ってなってる
— taaaaaax@MTGアリーナ🔰 (@t_aaaaaa_x) November 15, 2024