見出し画像

[MTGアリーナ] ファウンデーションズのクイックドラフト分析①: セットのスピード感と各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率


この記事を書いた動機

ファウンデーションズのクイックドラフトの期間が終わりました。次のクイックドラフトの期間(2024/12/22~2025/1/4)にもっと上手くデッキを構築できるように各種データ提供サイトのデータを確認しました。今回はセットのスピード感、各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率にフォーカスしています。

セットのスピード感

17LandsとUntapped.ggでファウンデーションズのバトルのスピード感を確認するとゲームの平均ターン数が9を超えていました。平均なのであまり参考にならないのですが、ファウンデーションズの赤白のアーキタイプがアグロなのでそれも含んで9ターンということは他のカラーコンビネーションはもっと遅く10ターン以上はかかっている可能性が高いです。アグロが勝利するまでに要するターン数が6~8ターンと言われているので高速環境ではないと言えるんじゃないでしょうか。

17Landsのケース

https://www.17lands.com/format_speed より引用

Untapped.ggのケース

https://mtga.untapped.gg/limited/foundations/set-guide?cardsSortBy=-inHandWR&eventType=PREMIER_DRAFT&identifySplashing=1&rank=PLATINUM_TO_PLATINUM&tab=basic より引用

カラーコンビネーションのゲーム数と勝率

17Landsのケース

ファウンデーションズのクイックドラフトの期間は11月22日~12月3日でしたので、その範囲でデータを確認しました。

全期間を通じたゲーム数トップ3を見ると、青黒が18764、白黒が16759、白青が13255でした。勝率のトップ3は赤緑が58.8%、青黒が58.3%、黒赤が57.8%でした。

2024/11/22 ~ 2024/12/4 のクイックドラフトにおける各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率

参考までにプレミアムドラフトのゲーム数のトップ3は白黒が79885、青黒が60161、白青は55436となっておりゲーム数の1位、2位が入れ替わっています。また、勝率のトップ3は白青が56.6%、赤緑が56.5%、赤白が55.9%でした。私の予想と反し、赤緑がクイックドラフトでもプレミアムドラフトでも健闘していることがわかります。

2024/11/22 ~ 2024/12/4 のプレミアムドラフトにおける各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率

念のため細かく集計日を区切ってみると勝率は違えどゲーム数のトップ3は同じでした

2024/11/29 ~ 2024/11/30 のクイックドラフトにおける各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率
2024/12/1 ~ 2024/12/2 のクイックドラフトにおける各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率
2024/12/3 ~ 2024/12/4 のクイックドラフトにおける各カラーコンビネーションのゲーム数と勝率

全期間のメトリクスを見るとクイックドラフトにおいてはゲーム数1位、勝率2位の青黒は安定してパフォーマンスを発揮しているカラーコンビネーションと言えます。他方で日を細かくしてみると、ゲーム数は劣るものの赤緑の勝率は連日1位でした。どのカードが赤緑を支えているのか、カードデータを細かく見ていくと面白いかもしれません。

Untapped.ggのケース

今度はUntapped.ggのデータを確認します。

Untapped.ggは17Landsのように日付を細かく指定してメトリクスを確認することはできません。また、無料の範囲だとブロンズ帯からプラチナ帯のデータしか確認できませんが、私にとってはプラチナ帯もかなり強いランク帯なのでデータとしては十分だと判断しました。これを見ると、ゲーム数トップ3は白黒が19,000、青黒が17,000、白青が14,000となっています。一方でティア(勝率ベースなんだろうか?)は黒赤、赤緑、緑単となっています。Untapped.ggのデータを見ても赤緑が健闘しているみたいです。緑単が含まれていることから赤緑の勝率を引っ張っているのは緑のカードの可能性が高そうです。

Untapped.gg Limited Meta Tier List より引用

勝ち組、負け組カラーコンビネーション

クイックドラフトのボットのアルゴリズムはすぐに変更されないため、クイックドラフトのピック傾向はしばらくは変わらないと予想できます。つまり、17LandsとUntapped.ggの全カラーコンビネーションの平均勝率とそれぞれの勝率を比べることで勝ち組、平均組、負け組に分類できます。

勝ち組

  • 赤緑、黒赤、黒青、青白

平均組(ほぼ平均)

  • 緑白、白黒

負け組

  • 黒緑、緑青、青赤、赤白

次にやること

17Landsのデータを見る限りでは青黒のカラーコンビネーションが安定したパフォーマンスを発揮しやすいように見えました。一方で、17LandsとUntapped.ggの両方で赤緑(緑単)が予想以上に勝率が高いことがわかりました。採用数が多いということはそのデッキが相手が使ってくると想定してデッキを組むことで勝率も上がるといえます。赤緑の勝率が高いのはもしかしたらそういう要因もあるかもしれません。そこで次の記事では青黒と赤緑に着目してどのようなデッキが組まれているのか確認しようと思います。

おまけ:初心者のひとりごとのコーナー

MTG Wikiのアーキタイプの例がファウンデーションズのアーキタイプとマッチしていて改めて基本セットなんだなーと理解できました。


いいなと思ったら応援しよう!