見出し画像

[MTG] ファウンデーションズドラフト分析: 初心者はどのアーキタイプを選べばいい?

この記事を書いた動機

そろそろリミテッドプレイヤーの方々がファウンデーションズのドラフト予想の記事を書かれていると思います。私は以下の記事に書いた通り、初回の分析は外部の情報を遮断して自分一人でやると決めました。

これまでの記事でファウンデーションズのカードを色ごとにざっくりと確認してきました。今回は実際にドラフトでどのアーキタイプ使って、どのカードをピックすれば良いのか考えていこうと思います。

本記事の内容はYouTubeで観れます!!

動画で記事に書かれていない細かい補足を入れていますので興味があるかたは御覧ください。

ファウンデーションズのドラフトアーキタイプ


ファウンデーションズのドラフトアーキタイプは以下の10種類になっています。

私がこの10種類をファウンデーションズプレイ前に評価するのは経験的にも時間の制約上でも難しいです。そこでどのアーキタイプが私に合いそうか検討しました。

初心者はどのアーキタイプが良いのだろうか?

基本パターンに立ち返る

以前、MTGのプロプレイヤーの方々がリミテッドの基本的なパターンを紹介してくださっていることを記事にしました。

これによると、初心者は最初は無難に友好色をピックすると良いとのことでした。友好色は以下の五芒星における隣接する色の組み合わせのことで、白は青or緑が有効色になるようです。

今回のドラフトのアーキタイプは対抗色(隣接しない色の組み合わせ)も推奨される組み合わせとして含まれていますね。ファウンデーションズは基本のセットということなのでこの基本パターンは大いに考慮したいと思います。

直感的に感じたカードの強さ

カードを1枚1枚評価したわけではないですが直感的に白のコモン、アンコモンが強そうに見えました。反対に黒はレアのクリーチャーは強いのですが、コモン、アンコモンはそこまで強くなさそうでした。相方の色のクリーチャーが強くないと厳しそうだなという印象です。ドラフトにおいてレアよりもコモン、アンコモンが強いことが重要です。そのため白を基軸としてカードをピックできたら良いなーと思いました。Draftmancerで練習した時も緑白、白青などになりがちでした。

Draftmancerでの対人ドラフト

プレイの難易度で分類してみる

続いてそれぞれのアーキタイプが勝つまでに必要なターン数をまとめてみました。これはプレイのターンが長ければ長いほどMTGの知識と経験が必要になり初心者のわたしは不利になると考えたためです。また、MTGを始めてからこれまでの数ヶ月、アグロなデッキを使ってきました。そのため、アグロの戦い方の経験値が溜まっているとも言えます。

カードをざっくり見たうえでこんな感じのスピード感かなと分類しました

この分類だと友好色の白青(Flying)、黒赤(Raid)、緑白(+1/+1Counters)と対抗色の赤白(Aggro)が私向きのアーキタイプだとわかりました。RAIDは取るクリーチャーによってはアグロ寄りにもコントロール寄りにもなるのかなと思い2つ載せています。

以上を踏まえて、リミテッドの基本パターンで”初心者は友好色をやっていこうよ”とあったこともあり、この4つのアーキタイプを選択するとその基本のパターンもカバーできそうです。今回はこれらのアーキタイプを中心にリミテッドをする予定です。

初心者向きのアーキタイプの詳細分析

今度はそれらの4つのアーキタイプごとにどのようなカードが使えそうが分類してみました。それぞれのカードの評価はしません。あくまでアーキタイプとのシナジーで分類しています。アーキタイプの方向性とシナジーさえわかっていれば個別のカードを柔軟に変更できると思います。

それぞれのアーキタイプで使えそうなカードを分類してみました。

以降ではそれぞれのアーキタイプの戦い方とピック方針をまとめました。

白赤(AGGRO)の戦い方とピック方針

  • 勝ち筋:

    • 猫、人間、ゴブリンを大量に並べて全体強化でドーン

      • 全アーキタイプの中で最も短期決戦を想定される

  • 負け筋:

    • 軽量クリーチャーに貴重な除去を使う

    • 勝負を決めるまでに時間をかけ過ぎる

    • 対アグロカードを使われる

  • ピック方針

    • 1、2マナを中心に4マナ以下のクリーチャーを17、18枚取る

    • マルチカラーと白のアンコモンの全体強化を取る

    • ゴブリンの奇襲は横並びと全体強化を兼ねたカードなので取る

    • 除去は取りすぎない。厄介なクリーチャーを確定除去できるものを取る

    • 赤黒と白緑のマルチカラーはタッチで入れても良い

全体強化のスペル
タッチしていれても良さそうなマルチカラー
全クリーチャーに効果があるカードを使われると厳しい

AGGROで活躍できそうな白カード

白クリーチャー
白非クリーチャー

AGGROで活躍できそうな赤カード

赤クリーチャー
赤非クリーチャー

AGGROで活躍できそうなマルチカラー・無色のカード

マルチカラー・無色クリーチャー
マルチカラー・無色非クリーチャー

白緑(+1/+1 Counters)の戦い方とピック方針

  • 勝ち筋:

    • 猫、人間、エルフを大量に並べて全体強化でドーン

    • +1/+1カウンターを集めてクリーチャーを強化してトランプルで突撃

  • 負け筋:

    • 軽量クリーチャーに貴重な除去を使う

    • 勝負を決めるまでに時間をかけ過ぎる

  • ピック方針

    • 1、2マナを中心に4マナ以下のクリーチャーを16、17枚取る

    • マルチカラーカードは強力なシナジーがあるため取る

    • 緑、白のアンコモンの全体強化を取る

    • 除去は取りすぎない。厄介なクリーチャーを確定除去できるものを取る

    • ジモーンさんをみつけたら必ず取りタッチで出す

全体強化のアンコモン
+1/+1カウンターとのシナジーをもつスペル
マルチカラーの強すぎるジモーンさん

+1/+1 Countersで活躍できそうな白のカード

白クリーチャー
白非クリーチャー

+1/+1 Countersで活躍できそうな緑のカード

緑クリーチャー
緑非クリーチャー

+1/+1 Countersで活躍できそうなマルチカラー・無色のカード

マルチカラー・無色クリーチャー
マルチカラー・無色非クリーチャー

白青(Flying)の戦い方とピック方針

  • 勝ち筋:

    • 地上で止めて、空からの攻撃でライフを削りきる

    • セットに少ない到達持ちクリーチャーを除去する

  • 負け筋:

    • 飛行クリーチャーがいない、または除去される

    • 地上戦を止めるクリーチャーがおらず、相手の攻撃でライフを削られる

  • ピック方針

    • タフネスの高い青、壁クリーチャーを取る

    • 白は天使、青は飛行を持つクリーチャーを集める

    • 装備アーティファクトで攻撃も防御も強化する

    • 白の全体強化も取る

    • ジモーンさんをみつけたら必ず取りタッチで出す

地上を止めるタフネスの高いクリーチャー
空から攻める飛行クリーチャー
強力なシナジーを持つマルチカラーのクリーチャー
マルチカラーの強すぎるジモーンさん

Flyingで活躍できそうな白のカード

白クリーチャー
白非クリーチャー

Flyingで活躍できそうな青のカード

青クリーチャー

Flyingで活躍できそうなマルチカラー・無色のカード

マルチカラー・無色クリーチャー
マルチカラー・無色非クリーチャー


赤黒(Raid)の戦い方とピック方針

  • 勝ち筋:

    • 相手の強いクリーチャーに対して除去を打ち、頭でっかち(5,5,4とか4,4,3)で殴り切る

    • パクリファイスで相手のクリーチャーを生贄に捧げつつ、除去にも使う

  • 負け筋:

    • 黒のクリーチャーを中途半端に集めてしまいシナジーが出ない

    • 除去を低マナ域のクリーチャーで使う

  • ピック方針

    • 低マナ域から高マナ域までのクリーチャをバランス良く取る

      • 先の説明ではアグロ寄りと書いたがミッドレンジが適切かも。アグロ相手にはコントロール、コントロールにはアグロのような立ち回りをする

      • マルチカラーが取れないならやらないほうが良さそう

      • クリーチャーは赤を多めにする

        • 黒のクリーチャーは単体では弱そう

          • 生贄対象がいないのに、生贄とシナジーがある黒のクリーチャーを取るのはだめ

      • 黒の非クリーチャースペルで厄介なクリーチャーを除去する

        • 除去を含め黒のスペルは強力なのでたくさん取る

黒のクリーチャーは生贄シナジーが多い
パクリファイスで使えるコモンカード
除去と組み合わせて使う高パワークリーチャー
強力なマルチカラー

Raidで活躍できそうな赤のカード

赤クリーチャー
赤非クリーチャー

Raidで活躍できそうな黒のカード

黒クリーチャー
黒非クリーチャー

Raidで活躍できそうなマルチカラー・無色のカード


マルチカラー・無色クリーチャー
マルチカラー・無色非クリーチャー

おわりに

本記事ではMTG初心者の目線から見たファウンデーションズの初心者向けドラフトアーキタイプを分析しました。カードプールによっては全く違うアーキタイプを握ることも出てくると思いますが、今回考察したアーキタイプの中でやっていくうちに相性の良いものが出てくるといいなと思っています。

おまけ:初心者のひとりごとのコーナー

今回初心者でもプレイが簡単そうという理由でアグロ寄りのアーキタイプを分析しましたが、プレイマッチやラダー(構築)で苦手な青赤、青黒などのミッドレンジ・コントロールよりのデッキを練習中です。

赤のドラゴンを活躍させて上げるには赤緑や青赤をピックする必要がありそうなのでそれらもチャンスがあれば挑戦してみたいです。

いいなと思ったら応援しよう!