山を舐めてはいけません
しまさんの作品。紫陽花っぽいですよね。バックが暗いので白を基調とした花びらに縁の赤みがかわいいと思いました。使わせていただきありがとうございます。
さて昨日のことですが、先週中止となった登山に行ってきました。この山は1700mちょっとの標高ですが、途中岩場もあり舐めてかかると危険な山です。
そんな山に登りたいとずっと言っていたのが今年で当地へ赴任2年目上司二人でした。ともに登山の経験は少ないようでした。加えて同僚などを募って総勢9人での登山となりました。体力だけはある私もいつの間にかメンバーにされてしまいました。
実は木曜日の時点で雨予報なので上司自ら延期を宣言したのですが、金曜日になって19日は午後晴れそうだということで部長の一声で決行することになったのです。いやいや待て待て。雨予報であるなら止めるべきだと主張しましたが、結局強行することになりました。私が車を出さないと現地まで行けませんし、説得を受けて19日の天候がよくなることを期待してシブシブ私も行くことにしました。
だが無情にも雨。しかも激しく。それにもまして驚いたのがメンバーの山を舐め切った装備。上司はカッパをもってきていないし、ある部下はジャージ。ある部下はリュックではなく手提げバッグ。ある部下は靴下を履いていない。現地にモンベルの専門店があるので上司を始め数人がカッパを買い求める始末。中には2万円で調達した方も。激しい雨の中本当で決行するのかと問うと決行するという。こいつらバカだと思うも、ここまできたら私も腹を括るしかありませんでした。山は逃げないのにねぇ。午後雨は確実に止みそうだし、最後尾を見届けながら登るか。スタートを遅らせれるだけ遅らせて10時前に登頂を始めました。
すると2合目で早くも上司がピンチに。膝がガクガク腿がプルプルするという。予想はしていたが、小さな山に登るなど全く準備をしていなかったようです。10歩歩いたら休むくらいのスピードに落としてゆっくり上がってもらうことにしました。ジャージで参加した20代の部下も腿がピンチだという。同僚二人も早くも黄信号だ。雨は激しく降る。私は最後方をみんなの様子をうかがいながら歩を進めていきました。ったく世話の焼ける人たちだ。いい迷惑だ。いやいや、そんな愚痴よりも無事に登って降りてこなければ。それだけに集中しようとしました。
やっとのことで6合目の避難小屋まで上がって、ここからはそれぞれ自由に登っていくことにしました。8合目までは岩場が多く足場が悪く、しかも急斜面が続きます。一番の難所かもしれません。私は岩場の箇所をクリアするのを見届けて8合目からはランニングの練習を兼ねて走って上がりました。ここからは板場でなだらかなので走れるのです。もっとも走っているのは私だけでしたが。心拍数を上げて頂上まで上がり先に上がっていた若い子らと合流してみんなを待ちました。ご飯を食べながら1時間以上待った14時頃上司以外全員登頂。ここから私が持参した猪肉と鹿肉をみんなで焼いて食べました。そうしていると14時半頃上司登頂。全員拍手で迎えました。私は心の中で胸を撫で下ろしました。この頃はすでに雨は止んでいましたが雲がかかって景色は楽しめませんでした。でも空気が冷たくて心地よかったです。
さぁ今度は下山。これがまた大変でした。若手組と年寄り組の差が顕著なんですよね。下山は雨が降ってはいませんでしたが、気を抜くと滑落する危険性が高いので慎重に下りなければなりません。6合目で全員集合してから、年寄り組はゆっくりゆっくり降りてくれと言い残して私は若手組と降りることにしました。その後は特に厳しいこともなくすんなりと17時前には駐車場に着いてみんなを待ちました。1時間後上司を除いて全員下山。そしてその30分後上司がやっと下山。これでなんとか全員が登頂下山できました。もうケガとか事故がなくて一安心。
とにかくほとんどが山を舐めたような装備で正直心配だらけでしたが、なんとか事故なく帰れてホッとしました。運がよかったとしか思えませんが。でももうこのメンバーで登山はしたくないなぁ。まぁこれで懲りたと思ってほしいですが、無事に戻れたことでまたどこかに登りたいと言い出すかも。好天ならいいが荒天ならもう私は不参加にしたいです。
というわけで今日は朝夕いつものようにジョグで12kmずつ。昨日の疲労はあるが、おそらく明日以降かな。
何度も言うけど今回は運がよかっただけで、天候など少しでも懸念があれば止めるべきという考え方に変わりはありません。それはわかってほしいのですが、どうだか・・・
本日もお読みいただきありがとうございます。
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