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#1 『必ず料理が上達する5つの行動』
世の中には料理を学ぶための書籍や情報や教室が溢れかえっていますが逆に何からどのように学ぶべきなのか多くの初心者が混乱しがちでもあります。
まずは一旦、余計な外部情報は遮断しましょう。
これから僕がここで順次発信していく料理講座のみを一つ一つ吸収し、一歩づつ着実にステップアップしていただければ必ず、あなたの料理スキルが飛躍的に向上することをお約束します。
ただし当たり前のことですが、僕の書いた文章を熱心に読んでいるだけで、いつの間にか料理のできる人間に進化するなんて奇跡は起こり得ません。
あなた自身が以下の【5つの行動】を伴っていかれることが料理の上達をお約束できる必須条件となります。
① 知る
まずは正しい知識を得るという行動です。
『教わる』や『調べる』も、この『知る』ための行動の一つですが、この項目に関してこそが当講座の唯一お手伝いできる部分でもあります。
毎回の講座内容を隅々まで熟読し、完全に理解するように努めてください。理解が曖昧なままで次のステップへは進まないことが重要です。
意味が分からない箇所があれば遠慮なく、コメントなどでご質問ください。
僕も可能な限り、サポートさせて頂きたいと考えております。
② 実践する
新しく得た知識について実践するという行動です。
頭で完全に理解していても知識だけで実際に自分ができないのであれば単なる雑学でしかありません。
例えば包丁での切り方について講座で読み、説明してある内容が理解できたら、すぐに包丁と大根でも用意して、その切り方を実際に試してみるということです。
それも『一度やってみて、できたから終わり!』ではなく、その行動が体に馴染んで無意識に手が動くくらいまで何度も反復練習することが大切です。
未経験のスタッフを指導する際に良く使う例え話なのですが一度、料理を野球などのスポーツに置き換えて考えてみてください。
野球が上手くなりたい少年がプロの選手から正しいバッティングフォームを教わる機会があったとしましょう。少年は教わったポイントを理解できたので試しに一度、自分のバットで素振りしてみようと考えます。
『ほう、これが正しいバッティングフォームか!よし、できたから終わり!』となるでしょうか?
きっと何度も教わった素振りを繰り返して、身に付くように努力するはずです。しかも、その当日だけをがんばるのではなく、本気で上手くなりたいという思いが強いほど、ほぼ毎日のように自主的に素振りを繰り返すのではないでしょうか。
それが知識を技術として身につけるために『実践する』ということです。
③ 考える
知り得た知識を実践してみると想像していたように上手くできなかったり、変な違和感があったり、なぜか失敗してしまうことも良くあります。
それはきっと理解そのものが間違っていたり、余計な力が入って固くなっているなど必ず何かしらの要因があるために上手くいかないのです。
それらの問題をあやふやなまま放置するのではなく、どうすれば良くなるのか『考える』という行動が大切になってきます。
また、正しい方法でできるようになった後も、なぜその方法が正しいのか、違う方法ですると、どんな不都合が発生するのかなどを考察してみることで、単なる表面上の知識だったものが本質の理解へと深まり、応用力まで自然と身に付くようになります。
④ 改善する
実践上の問題を見つけ、解決策について考えたら、実際に改善してみて練習を続けます。それでもまだ上手くいかないようであれば再び理由を考えて、さらに改善します。
昔お世話になっていた、ある個人経営者のオヤジさんが『料理は科学だ!全てはなるべくしてなるだけ!』というようなことを仰っていました。
当時は『何を言ってるんだろう、この人は?』と意味不明で適当に受け流していましたが今、改めてこの言葉を吟味してみると、なるほど言い得て妙かな…と思ったりする部分もあります。
【オヤジさんの料理は科学だ!理論】
・Aの味とBの味とCの味を混ぜた料理がマズかった。
A + B+ C = ✕
・Aの味にBの味を混ぜた時点では美味しかった。
A + B = ○
・Bの味とCの味を混ぜても美味しい。
B + C = ○
【この計算から導き出される結論】
・Aの味とCの味の相性が悪い。
A + C = ✕
彼が何を言いたかったのか補足しますと要は、料理で味がマズくなったり、工程がうまくいかない場合には必ず何らかの原因があって、それを証明計算の要領で特定し、排除すれば絶対にマズくなりようがないということ。
つまり料理は科学であり、全て計算で解決できるという持論らしいです。
ちなみに、このオヤジさんは修行経験が一切なく、全てゼロから独学だけで料理を研究し、日本で初めてスープパスタという商品を開発し、この国のパスタ料理界に新ジャンルを確立された方です。
まさに失敗から原因を考えて改善するという行動を追求し続けてきた努力家ゆえの深い言葉だったようにも思えます。
⑤ 繰り返す
これまでの『知る』、『実践する』、『考える』、『改善する』の流れで一つの技術を自分のものにしたら再び新しい知識を得て、この一連の流れをひたすら『繰り返す』ことで、あなたの料理の知識や技術は確実に向上していくはずです。
この5つの行動は料理に限らず、世の中のあらゆるスキルアップに共通するプロセスですので、他に習得したいことがあるという人も大いに参考にされるべきだと思います。
さて、今回は講座の初回ということで少し小難しい話にも触れましたが本来、料理とは楽しんですべきものです。
将来プロを目指しているような人はともかく、一人暮らしを始めるので少しくらい自炊もできるようになりたいという方や、いつもご飯を作ってるけど家族が一度も美味しいと言ってくれたことがないので驚かせたいという方まで、これから一緒に楽しく料理を学んでいきましょう!
⑥ 要点まとめ
【料理が確実に上達する5つの行動】
1. 知る … 毎回の講座内容を完全に理解して新しい知識を得る
2. 実践する … 得た知識について実際に何度も反復練習して体得する
3. 考える … 実践上の問題点や正しい理由などについて考察する
4. 改善する … 失敗には必ず要因があるので解決するまで改善を続ける
5. 繰り返す … 上記の流れを繰り返すことでスキルが確実に向上する
※内容にご意見ご質問等ございましたらお気軽にコメントくださいませ。
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