気がついたらハードモード
トラック運転手の父と多分専業主婦だった?母との間に長女として生まれた。父はトラック運転手ということもあり、あまり家にいたイメージはない。
物心ついた頃(幼稚園生くらいかな?)から、我が家はゴミ屋敷ということに気がついた。
ボロボロの一軒家で、玄関から居間に続く道は服やら何やらが山積みになっていて床なんて見た事なかった。2階に上がる階段があった気がするけど一度も上がったことない、今思えば2階には何があったのかどうなっていたのかめちゃくちゃ気になるけど。
基本的には狭い居間でご飯を食べて隣のこれまた狭い部屋で川の字になってみんなで寝る生活だった。
近所にある幼稚園に通っていて、最初の頃はちゃんと育ててもらっていた気がする。最初だけ。
この幼稚園、お昼ご飯は基本的にお弁当が必要で入園したての頃は母がちゃんとお弁当を作ってくれいた気がするが、途中から作ってくれなくなり自分でお弁当箱にご飯だけ詰めて、レトルトカレーを持っていきそれをご飯にかけて食べていた。周りの子は今で言うキャラ弁的なものだったり、別の入れ物でフルーツを持って来ている中、自分は白米にレトルトカレーをかけて食べる。先生は特に何も言わなかったけど、きっと惨めな子だと思われていたとおもう。
そんなことだから、お迎えについても最初はきちんと母が来ていたが途中から来なくなった。もちろん朝の登園も1人で歩いて行っていた。お迎えが来ないと分かっているものの、「もしかしたら今日は来るかも」と思い毎日ギリギリまで待っていたが結局母は現れず。先生に1人で帰る旨を伝えてとぼとぼ家に帰っていた。
家に母がいたのかどうかは覚えていないが、多分居なかったと思う。多分。
ある日、幼稚園でお試し用のレゴをもらって帰ったのだが私がそのブロックをちゃんと片付けなかったせいで母が踏んでしまった。
母は激怒し、私を殴る蹴るなどして仕返ししてきた。私はうずくまりながら必死に謝り、やっと殴られなくなったと思ったら母が私に馬乗りになり、包丁を首に当てながら「いま、お前を殺してやってもいいんだ」と目を見開きながら私に言ってきた。
私は必死に謝り、許してもらった。
母からの暴力はこれが初めてではなく、日頃から気に触ることがあると殴ったり、蹴ったりしてきた。
今でも鮮明に覚えているのは、珍しく父が家にいた時に母と何やら布団でモゾモゾしていて、私が「何しているの?」と声をかけた瞬間母が私の顔面を思いっきり蹴っ飛ばし、そのまま倒れてしまった。
母はすごい声で何かを叫んでいたが、何が起こったか分からない自分はただその場を動けず倒れていた。追加で何発か蹴られたが、動けなかった。
なんとなく意識が戻ったころ自分の周りが血だらけになっている事に気が付き、ふと鼻を触ったらすごい量の鼻血が出ていた。ポタポタという感じではなく、ダーーーと勢いよく鼻血が出続けていた。
私は思わずパニックになり、母と父に鼻血が止まらないことを伝えたがティッシュを投げられ「汚ねーな!てめぇでティッシュ詰めておけよ!」と怒鳴られるだけだった。
大量の鼻血を出している恐怖より、これ以上怒られたくない怒鳴られたくないという恐怖が勝ってしまい、そこからは1人で鼻にティッシュを詰め、血だらけになってしまった布団を必死に拭いた。この感父と母が何をしていたのかは覚えていない。
この時のせいなのか、大人になった私の鼻筋は途中変なところでカクっと曲がっている。
ここまで母だけが私に暴力を振るっていたように見えるが、ちゃんと、しっかり父からも暴力を受けていた。ただ、父はあまり家にいなかったので母に比べるとそこまで暴力を受けてはいないと思う。
ちなみにこの頃はまだ父と母は離婚していなかったので、そこまでお金に困っていなかった。なので一応ご飯も毎日食べていたと思う。多分。
そんな感じで幼少期は母からの放置プレーと両親からの暴力に耐えるという生活でした。