大人になっても車酔いする人のなぞ
車酔いしない人はどんな気分で車に乗っているんだろう。
平気でスマホを操作するし、元気に笑って話をしている。
車酔いをしたことがない人は正気なのだろうか。
車酔いを経験したことがないという言葉は本当なのだろうか、
私はよくそんなことを考える。
大人になると車酔いが改善される人は少なくない。
実際私も嘔吐だけは子供時代に捨ててきた。
酔い止め薬を飲めばいい、そう思うかもしれない。
その通りだと思うし、結構効き目はいい。
でも結構値段が高いし結構中身が少ない。
そうじゃない。完治したい、ただそれだけ。
私は毎日電車とバスを利用している、というかしなければならない。
そんな中で自分なりに分析してみた。
まず、症状が出にくいのは朝、出勤時のバスや電車(車)だ。
この時間帯は比較的身体は元気で朝ごはんは毎日食べるから
空腹でもない。スマホをしたって平気な時が結構ある。
となると、そう。
症状が出やすいのは夕方、帰宅時のバスや電車(車)だ。
もちろん身体は疲れているしお腹も空いている。
満員だし、周りの体臭だって気になる時間である。
そこで、実験してみる。
まず乗車前にお腹を満たしてみた。
チョコレートや炭酸ジュース、ファミチキやカロリーメイト
1つずつ試したが、結果あまり効果はなかった。
下を向けば酔ったし、何度も発進されるとやっぱり酔った。
それならいっそのこと寝てしまうのはどうか。
これは私もよくやる手法だし、結構効果があった。
しかし、酔ってしまってからでは遅かった。
乗車してからの就寝スピードが必要不可欠だ。
ちなみに昼寝もしてみたが、午後は十分に疲れた身体が出来上がるので特に効果はなかった。
ちなみに私は0.1秒でも下を向くと
ここは大海原に浮かぶ船の上かと錯覚し、
お前は本当に人間かと問われるほど
イエローベースの肌が真っ青になる。
私にとって、タイヤの上が酔いやすいとか
タイヤとタイヤの中間が酔いにくいとかいう言葉は
伝説ポケモンに値する。
しかしそんな絶望の中たった一つだけ
私が絶対に酔わない方法をみつけた。
それはバス、電車の中で立つこと。
いくらスマホを操作しようが下を向こうが無敵だ。
なぜこんなことに気が付かなかったのか、
26年間生きてきた中でのつい1年ほど前の発見だった。
乗り物の動きを全身で感じることができて
先の動きを全身で予測できるからではないかと思うし、アトラクション感覚でいられるのだろう。
そんな私はジェットコースターでは酔わない。
人間って不思議だ。
私の知り合いには酔い止めが全く効かず、それも逆効果だという人もいる。
いつか立って乗れる普通車や、
そもそも酔い止め搭載の乗り物を発明してくれたらと願う。
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