結婚式ゾンビ
今日は、快晴だ。
探検家の航は、小さい島で出会った女性と結婚することになった。
だが、この島の結婚式には掟がある。
「向こうにいる花嫁の指に指輪をつけることが出来たら、結婚成立だ」
女長老は改めて航に結婚式の説明をした。
花嫁の所まで、無数の檻が道を挟んで置かれている。
「檻には婚期を逃した女が入っている。指輪を奪われたら…その女と結婚してもらう。私は花嫁の所で待っているぞ」
航は指輪を握り締め、花嫁に向かって走った。
檻の中から結婚に飢えた女達が続々と出てきて、航に襲いかかる。ゾンビ映画のような光景だ。
花嫁までもう少しというところで航は転けてしまい、女達に捕まってしまう。
航は花嫁に手を伸ばすと、女達は指輪を奪おうと航の手足を噛んだ。
航は痛みに耐えながら花嫁の手を掴み、指輪をつけた。
「航…共に幸せになろう」
見上げた先には、頬を赤く染めた長老の顔。
長老の指についた指輪は太陽の光に反射して、輝いていた。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。