アナログ巌流島

仕事帰りに、アナログ決闘ゲームを買ってきた。
自分の部屋で早速開封。
決闘の舞台は、プラスチックで作られた巌流島。
宮本武蔵と佐々木小次郎は、親指サイズの人形だ。
一緒に遊ぶ相手がいないので、一人で遊ぶことにした。
二人を巌流島の上に置いて、いざ尋常に勝負!
台詞カードを二枚引き、二枚共、武蔵か小次郎の台詞、尚且つ正しい台詞にならないと攻撃出来ない。
武蔵のターン。
「武蔵、敗れたり!」
自滅してるじゃないか。
小次郎のターン。
「決闘の刻限に遅刻すれば万法に通ず」
小次郎も遅刻するな。
何回も台詞カードを引き直したが、全然合わない。
埒が明かないので、左手に武蔵、右手に小次郎を持ち、戦わせることにした。
「キンッ!キンッ!」
刀と刀が弾き合う度に、セルフ効果音を出す。
「ずいぶん楽しそうね」
母がドアを開けた状態で、俺を見ている。
決闘に夢中で、ドアのノック音に気づかなかった。
今回の決闘は、引き分けだ。


たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。


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