友情の総重量
大好きな子とお揃いの服で、外に出るのは気持ちいい。
土曜日ということもあって、遊園地は大勢の人で賑わっていた。
「藍!あれに乗ってみようよ!」
朋子が指を指した先には、友情量りと書かれた大きい台。
係員の説明によると、友達と台に乗れば友情を量ることが出来るらしい。
「面白そうだね。乗ってみよっ」
朋子の手を握り、乗ろうとした瞬間、朋子の手にぎゅっと力が入る。
「藍、私達、親友だよね?」
朋子が不安そうな顔をしながら聞いてきた。
「どうしたの朋子?もちろんだよっ」
「だ、だよね!私達幼稚園から高校生の今までずっと一緒だったし」
「これからもずーーっと一緒だよっ。私以外の子と遊んだり、彼氏作ったら許さないからっ♪」
係員を見ると、少し引いている。
「じゃあ、せーのっで一緒に乗ろっ?」
「うん、分かった。いくよ……」
「「せーのっ!」」
掛け声と同時に、二人で友情量りに乗る。
量りには、すごく重いと表示されていた。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。