タンバリン湿原
少し肌寒く、足場が悪そうな湿原。
こんな所で魔物と戦いたくない。
前に立ち寄った町で、魔物避け笛を買っておいて正解だった。
これを吹きながら進めば、魔物と戦わなくて済む。
笛を吹きながら湿原に足を踏み入れると、タンッ♪と音が出た。
「勇者さん、ここは歩くたびに音が出るタンバリン湿原と呼ばれています」
仲間の魔法使いが湿原の説明をしてくれた。
魔物に気付かれたら厄介だ、急いで湿原を抜けよう。
ピュ~~~♪ピュ~~~♪
タンッ♪タンッ♪タンッ♪
笛の音とタンバリンの音が湿原中に鳴り響く。
「勇者さん!足は任せて下さい!」
魔法使いはリズムに乗りながら足踏みをする。
「余計なことするな!……あ」
大量の魔物達が俺達の後ろについてきていた。
急いで笛を吹いて逃げるが、魔物達がついてくる。
これでは魔物を引き連れる音楽隊じゃないか。
「魔物を操る魔王の手下め!」
湿原を抜けた直後、魔物使いと間違えられ、俺達は捕まった。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。