夜からの手紙
暗くなると同時にキラキラ輝く世界。
地上にいる女性に好意を抱いていた夜は、勇気を出して手紙を出すことにした。
雲をちぎって引き伸ばし、ふわふわの紙が完成。
星を使って、紙に文字を書いていく。
夜から手紙の配達を頼まれた星は流れ星となって、女性の元へ向かった。
流れ星は女性の上から手紙を落とす。
「えっ?なにこれ?」
女性は足元に落ちた手紙を拾い、目を通す。
地上に住む美しいあなたへ。
あなたを毎晩見続けているうちに、好きになってしまいました。
ぜひ、私だけの星になってください。
夜より。
手紙を読み終えた女性は、周囲をきょろきょろし始めた。
「私ストーカーされてる?てか、夜って誰?やば、きもっ」
女性は手紙を捨て、逃げるように走っていった。
その様子を見ていた夜はショックを受け、更に暗くなる。
数時間後、夜は太陽を背に浴び、少しずつ明るくなっていく。
「ま、いいか!」
夜が明け、世界を明るく照らしていた。
たらはかにさんの企画に参加させていただきました。
以下の記事に詳細あります。