男子宝石
若い男性が何人も行方不明になる事件が発生。
調査をしていた若い探偵は、最近噂になっている怪盗の仕業とにらみ、探していた。
日が沈み、人がいない道を歩いていた探偵は背後から声をかけられる。
「見ーつけた♪」
振り返ると、黒い衣装を着た女性が立っていた。
目には仮面をつけている。
「こいつか…」
「あら、格好いい探偵さんじゃない♪」
怪盗は探偵の顔を見てにやける。
「最近起きている行方不明事件の現場で、怪盗を見たという目撃者がいる。お前が犯人か?」
「犯人だったら…どうするのかしら?」
「お前を捕まえる」
「きゃーこわーい♪じゃあ…」
怪盗は探偵に指を指し、くるくると回す。
「私のコレクションにしてあ・げ・る♪」
「な、なんだ…目が勝手に回る…」
怪盗は探偵の目を操り、指で回し続ける。
いつの間にか探偵は青い宝石に変わっていた。
「まだまだ青いわね。若い探偵さん♪」
怪盗は地面に落ちた青い宝石を拾い、キスをした。
『本作品はamazon kindleで出版される410字の毎週ショートショート~一周年記念~ へ掲載される事についてたらはかにさんと合意済です』
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