人生で2本目の万年筆
昔話を書きます。私が初めて手にした万年筆(LAMY)は、母からのプレゼントでした。
私は幼少期から文章を書くことが好きで、「私の人生にはずっと”書く”ことがあるんだろうな」と思い、大学も自然と文学部を選びます。しかし、いざ就活となると「就職氷河期」が叫ばれ、出版社に勤めるのは至難の業。当時の私は、選考を受けることさえせずに、文章を仕事にすることを諦めます。
そんな私を見て、母が「仕事じゃなくても、好きなら書き続けていいのよ」とプレゼントしてくれたのが、赤いLAMYでした。
モノというよりも、その思いやりと言葉が嬉しくて、12年経った今も大切にしています。
2本目のLAMY
さて、2024年6月〜10月に、私は株式会社ツドイ主催「ツドイの編集学校」を受講しました。「編集者としての在り方」や「トレーニングの仕方」を教わる場で、追加講義含め全9回のオフライン講座です。
申し込んだ理由はいくつかありますが、目の前の仕事に夢中になっていた20代を経て、35歳の今。今後のキャリアの選択肢に「編集者」が含まれるのか(含ませていいのか、私にできるのか、やりたいのか)を知りたいと思い、判断軸を持つために「編集」を正しく学ぼうと考えたことがきっかけです。
全講義終了後の10月に、講師の今井さんから受講生全員に白いLAMYが贈られました。これが、私にとって「人生で2本目の万年筆」です。
素敵なメンバーと学べた4か月間
少し話が逸れますが、編集学校でよかったことは「素敵な受講生の皆さんと一緒に学べたこと」だと思います。ほんとうに!
ただ、これは「偶然素敵な方が集まった」のではなく、ツドイ社の力によるところが大きいと思っています。理由は3つ。
ツドイ社の過去の仕事実績や今井さんのSNSでの発言に魅力を感じて応募しているため、編集に対する向き合い方や考え方が近しい場合が多い(ポジティブなフィルタリングがされている)
オンライン含め、誤解や軋轢が生まれにくいように、運営側からコミュニケーションの取り方のすり合わせと工夫があった(同時に、コミュニケーション促進の工夫も凝らされていた)
ツドイ社の運営メンバーのコミュニケーションが心地よかった(懇親会でさりげなく人と人を繋げるなど、運営姿勢に圧倒された)
大学生から社会人まで、編集・ライターに限らず職種も様々な方がいらしたので、刺激がたくさんありました。
"ほんとうによいもの" をつくりたい方へ
唐突に宣伝っぽいことを書きますが、そんな「ツドイの編集学校」の京都校が開校します。東京校とは別の方が通うことと思いますが、前述の理由から、京都でも素敵なメンバーが集まるのだろうなと勝手に想像しています。
また、編集学校で学べたことや新しいつながりを大切にしつつ、「受講して満足」にはなりたくないので、学びを自分の血肉するところまでやり遂げたいと思います。
私は「今の気持ち」をすぐに忘れるので、noteに書いて見返せるように。2本のLAMYを見たら思い出せるように。
ややポエティックなnoteで恥ずかしいのですが、最終講義を受講した翌朝のテンションのまま書き終えます。
ツドイの今井さん、松田さん、久保さん、金子さん、野路さん、岡野さん、坂本さん、ゲスト講師の皆さまにも感謝を。たのしかった!