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『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』を読んで思ったこと【前編】

こんばんわ、たいちです。

今回は、金持ち父さん貧乏父さんシリーズの投資入門書『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』について、ご紹介します。

こちらのシリーズについては、過去2冊紹介してきました。

そのどちらも、なぜ投資やファイナンシャルインテリジェンスが重要なのかといった、必要性について書かれたものでした。

今回は、それらを踏まえたうえで、投資の世界で成功するための、具体的なポイントが書かれております。


ざっくり、概要紹介

本書は、筆者である「ロバート・キヨサキ」の青年時代、アメリカの海兵隊に従事していた頃の回想から始まります。

金持ち父さんの息子であるマイクと筆者は、幼い頃は一緒に遊んだり、アルバイトをしたり、ビジネスを考案したりと、仲睦まじい関係でした。

そんなマイクと久々に再会し、彼の自宅を訪れたとき、筆者は衝撃を受けることになります。

そこには、息を飲むような大豪邸が佇んでおり、大理石の綺麗な床や、さざなみの聞こえる海岸沿いの立地、そして家政婦まで給仕しているという、きらびやかな生活がありました。

幼い頃は貧乏だった2人。その間にできた、経済的豊かさの大きな隔たりに、筆者は憤りと恥ずかしさと戸惑いを感じることになります。

そして、筆者は金持ち父さんに、大富豪になりたいと想いを伝え、真の投資家としての教育が再び始まるのです。

上述した通り、これまでの2冊は「なぜビジネスや投資が重要なのか」という必要性にフォーカスを当てたメッセージが多かったです。

本書は、投資家になるという前提のもと、「真の投資家とその他大勢の違いは何なのか?」という観点で、お話が進みます。

また各章の間に、真の投資家になるための心構えチェックが用意されており、読み手の現状の棚卸ができるようになっていることも特徴です。

投資はプランだ

人生の優先順位

みなさんは、以下の3つに優先順位をつけるとしたら、どのように並べますか?

  1. 金持ちであること

  2. 快適であること

  3. 安心していられること

ここの優先順位の違いで、経済的な豊かさに大きな違いで出ると金持ち父さんは説明します。

貧乏父さんは「安心していられること」、金持ち父さんは「金持ちであること」を重視していました。

この価値観は、非常に個人的な問題ですし、どれが正解でどれが間違っているということは無いと思います。

今の僕は、『金持ちであること>安心していられること>快適であること』の順番だなと思っています。

お金=幸せではないですが、お金をコントロールする力で、ある程度の安心と快適さは得られると思っています。

僕は起業準備をしていた時代に、1日300円で過ごすような極貧生活も経験しました笑

そういった意味では、他の大きな何かを得るために、快適さを差し出すことに、ほとんど抵抗はありません。

投資とは何か?

一般的な投資家は、「投資とは何か?」と聞かれたとき、以下のようなものを例に出します。

  • 株式

  • 不動産

  • 投資信託

  • 仮想通貨

  • 金、銀などの先物

金持ち父さんは「投資とは商品ではなく、プランである」ということを旅行に例えて説明します。

もし日本に住む人が、ハワイでバカンスをしたいと思い立ったとき、きっと以下のようなアクションを取ると思います。

  • ハワイ旅行の予算を調べる

  • スケジュールを確保する

  • ハワイ行きの便が出ている空港を調べる

  • その空港までの道のりを調べる

  • 実際に予約する。

これらは、ハワイでバカンスをするのに必要なものを逆算した結果に取る行動です。

間違っても、「スポーツカーが好きだから、自分の車でハワイに向かう」「泳ぐことが得意なので、東京湾から泳いで出発する」というような行動はしないと思います。

なぜそうしないのかは、たとえその手段が好きだったり得意だったりしても、ゴールから逆算したら効果的ではないことが、分かっているからです。

「みんなが株をやっているから、自分もやる」「建築が好きだから不動産に投資する」という理由で始めるのは、目的ではなく手段で投資を選んでいるということですね。

そういう観点で、金持ち父さんは「投資はプランで、投資商品は目的地まで僕らを運んでくれる移動手段だ」と説明しています。

自分の投資プランを持っているか?

さて、先程の優先順位の話と、移動手段の話を踏まえた上で必要になるのが、自分の投資プランです。

これは「人生のプラン」と言い換えても良いかも知れません。

どんな人生を送りたくて、その人生を実現するためには、どのタイミングでいくら必要になるのか?

人によって優先順位が異なりますから、そのプランも様々になります。そしてプランが異なれば、選ぶ投資商品や金額のかけ方も異なるのです。

たいていの人々は、自分のファイナンシャルプランを持っていないがために、ただ何となく政府の準備する「年金」に頼り、自分の資産を持つことをしないと述べています。

自分のプランを持っていない人も、どのみち何かしらの乗り物に搭乗して、人生を歩むことになります。

問題なのは乗っているものの行き先が、良いものか悪いものか判断できるくらい見えてきたとき、乗り換えるにはもう遅すぎるということです。

投資はシンプルであるほど良い

なぜ投資が複雑に見えるのか?

投資と聞くと、みなさんはどんなイメージを思い描きますか?

僕は正直なところ、「何だか複雑で難しそうだなぁ」と思ってしまいます。

どうしていったい、そんなに投資の話がややこしく聞こえるのかというと、様々な投資商品が、様々な目的を持つ人たちによって、様々な方法で運用されているからだといいます。

例えば、株式だけを例にとっても、以下のようにたくさんの種類があります。

  • 普通株

  • 優先株

  • 新株引受権(ワラント)

  • 小型株

  • 優良株(ブルーチップ)

  • 転換株

  • ハイテク株

  • 工業株

そして、投資手法にもいろいろあります。

  • 買って持ち続け、祈る(買い、ロング)

  • 買って売る(取引、トレーディング)

  • 売って買う(空売り、ショート)

  • オプション売買(取引、トレーディング)

  • ドル・コスト平均法(買い、ロング)

  • 仲介(自己勘定では売買しないもの)

  • 貯める

そして、投資家に混ざって、次のような「投資家ではない人々」が集まり、話をややこしくしているといいます。

  • ギャンブラー

  • 投機家

  • トレーダー

  • 貯蓄家

  • 夢想家

  • 負け犬

そして、それだけではなく、投資に精通した専門家によっても、好む商品や意見が異なりますから、そりゃ混乱して当然だよねという話です。

良い投資は退屈なほどシンプルだ

ところが、金持ち父さんに言わせると、「投資はレシピを見ながらパンを焼くのと同じくらい、単調で機械的なプロセスである」ということです。

少なくとも、僕自身は「良い投資とは、頭の良い人が経験と知恵を必死に絞り出して、誰にも見つけ出せないような領域の中で編み出すものだ」と考えていました。

金持ち父さんは、寝ててもできるくらいのシンプルなプランを10年間きっちり守っていたら、金持ちになっていたと述べています。

流石に寝ていてもできるというのは、言葉の綾かも知れませんが、筆者も「考えないようにすればするほど、より少ないリスクで、より多くのお金を生み出せる」と言及しています。

それくらい、良い投資とは自動的なものだが、なぜ多くの人はそれができないのか?

この問いに、金持ち父さんは「退屈であることに耐えられない人は、より目新しいプランに乗り換えてしまう」と話します。

そんなことをするなんてもったいない!と感じるかも知れませんが、様々な儲け話が飛び交う変化の時代で、10年スパンで投資プランを維持するのは、至難の技だな個人的に思います。

お金の使い方には、その人の本性が出ますからね。

だからこそ、本書では真の投資家の素養のひとつに「自分自身をコントロールする力」があると説明されています。

筆者のおすすめ書籍

筆者は講演にて、投資のシンプルさを説明するときに、苦労したという話を記しています。

そのシンプルさについて、本書でおすすめされていた書籍があるので、こちらで備忘録として紹介しておきます。

著者のオショネシーは、統計データを用いながら、研究し尽くされたシンプルな投資プランが、いかに強力なものかを説明しているそうです。

僕も投資を本格的に始めたら、読んでみたいですね。

投資はチーム戦

もうひとつ、僕が個人的に常識を覆された学びがありました。

それは「投資はチームプレイで成果を上げるものだ」ということです。

僕のイメージだと、「一人でパソコン画面や情報誌をにらめっこしながら、黙々と情報戦を繰り広げる」という感じでした。

人と話すのが好きで、飽き性の僕でもあるので、そういった観点でも投資に苦手意識がありました。

筆者は投資をするチームには、以下のようなメンバーが加わるだろうと話しています。

  • 銀行員

  • 会計士

  • 弁護士

  • ブローカー

  • 会計係

  • 保険代理店

  • すでに成功している「よき師」

こういった人たちは、ビジネスパートナーと同じで、仕事だけでなく昼食などの機会も共有して、お互いの理解を深めると良いと述べられています。

起業準備やインターンシップの中で、「チームで動く」ということはたくさん経験したので、こういう内容は個人的に好きですね。

別記事で述べている「社会資本」の構築においても、自分の投資チームやコミュニティを持つことは、非常に有意義なのではと感じます。

社会資本って何?という方は、こちらをご覧ください。

投資の全体像を見るには、自分のファイナンシャルリテラシーに加え、会計士と弁護士の存在が必要だと、本書では述べられています。

また自分の投資プランがないと、得られる助言も得ることが難しいでしょうから、やはり上述した「自分のプラン」は必要不可欠なのです。


以上、『金持ち父さんの投資ガイド[入門編]』を読んで思ったこと【前編】でした!

まだ投資の世界に、本格参入していない僕でも、たくさんの学びがありますね!

早く借金を完済して、投資がしたい!

後編も、近日中に掲載しようと思います。

今日はここまで!

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