20年11/7　小説📚パロディ「痔滅の刃」No.17　第一章⑰　🔴大いなる勘違い

⬜⬜ 鹿を求めて2️⃣

⬜ 嘴平痔乃助が原因

「嘴平（はしびら）君、理由が分かりましたよ！」

笑いながら山中 鹿之好が、嘴平痔乃助に語り掛けました。

「君の猪（いのしし）の被（かぶ）り物だよ」
「猪は鹿の天敵だからね」

【🕵注意：鹿の天敵は猪ではなく、オオカミです】

痔乃助は当分の間、猪の被り物を止めることにしました。

そして鹿之好達は檻で鹿を捉えるのではなく、歌を歌って呼び集めることにしました。

⬜ 歌は世につれ鹿は歌に釣られ

【歌は世につれ世は歌につれ】
歌は世の成り行きにつれて変化し、世のありさまも歌の流行に影響される

山中 鹿之好は、鹿達に優しく語り掛けるように歌いました。

「もしかして」　小林幸子
美樹克彦 作詞/作曲
🎵🎵🎵
もしかして・・・もしかして
笑わないで　くれるなら
この気持ち　打ち明ける
お酒の力を　かりてでも
もしかして・・・もしかして
貴方に　振られた時は
お酒の席の　ことだから
笑ってごまかせるは　私
ねえ貴方　これから何処へ行くの
別に引き留めは　しないけど
よろしかったら

こうして集まって来れた屈強な雄鹿たち40頭を、

竈門家に運ぶよう複数の馬喰（ばくろう）と契約し、鹿之好達は帰路に着きました。

4月1日のことです。
【馬喰】牛・馬の仲買人

痔（次）号に続く