この動画に含まれるデマの分析

元厚生労働省って事ですが、ネットにあるデマを集めてドヤ顔で喋ってるだけですね
3:42 PCR陽性者=感染者

なってません

医師の診断が必要です

コロナ陽性なら心不全でもガンでもコロナ陽性ならトップにくる<間違い

心不全は直接死因ですが、死亡診断書の死因欄はその心不全の原因まで遡って書きます

その原因がコロナだとしたら「コロナが原死因」となります

また、原死因とは別に選択死因での統計も取られてます

死因別統計のルールを理解してませんね

速報値のように毎日公表されているのは「陽性で死亡した人を死因問わず集計」した数字です

これをリテラシーの低い人が「コロナ死者」と誤認しており、他の死因でもカウントされたら「水増しだ」と思い込んでます

死因別統計は人口動態統計に載りますが、これが出るのが集計月の5か月後です

検証した結果、速報値とほとんどかわりません

動画の中でこの人は「かなり割り増し」と発言してますが、実態(人口動態統計)を確認してない証拠です

都道府県別には「原死因」ではなく「コロナが死に直接影響したケース」の集計を行っている件があります

僕は埼玉に住んでるので、埼玉県のデータを確認してみました

「陽性で死亡した人を死因問わず」は全国のものと同じですが、「新型コロナが死因≠原死因」の方は15%ほど少なかったです

実態は今のシステムだと出てこない、日本だけじゃなく世界中で<間違い

「死亡した感染者」と「コロナが死因」をそれぞれ集計しており、公表基準が国によって違う

4:20あたりでインタビュアーが言ってる文書はこれですが

文章をちゃんと読めてませんね

https://www.mhlw.go.jp/content/000641629.pdf

これの2P目の最初に「新型コロナが原死因の死亡数は人口動態調査で」ってはっきり書いてありますよ

WHOがお触れをだした、って言ってますけど

これもデマです

4月にWHOがお達しを出したので6月に厚労省が↑の文書を出したって内容でしたが

↑は2月に出された「新型コロナ患者が死亡した時は速やかに報告してね」ってお達しに対して「新型コロナが死因」だけを報告してたから

「そうじゃなくて死亡者を全部報告してね」って内容です

時系列が合いません

そもそも2P目に「2月の事務連絡で」って書いてあるのに、読んでないんでしょうね

5:30 PCRが信頼できないって件

PCR検査は新型コロナ固有の配列だけに結合するプライマーをつかっているので、「陽性」と言う結果は信頼できます

むしろ、偽陰性が出るので「陽性になりにくい検査」です

その陽性判定なら信頼できます

PCRについてもある程度知識がありますから、必要なら解説しますよ

7:20 PCRに疑い

チェックが入れられない<間違い

コントロール群との比較で可能

陽性者=感染者ではないというのは「陽性全部が感染しているか?」と言う観点ではNOです

なぜなら、理論上は偽陽性が発生するから

その偽陽性と言うのは、例えばコンタミや取り違えなどのヒューマンエラーです

PCRの反応系としては、「陽性になる物が陽性になった」わけですから厳密には偽陽性ではありません

その結果を元に診断した場合は「誤判定」が正しいです

そもそも原理的に「感染していなければ陽性にならない」ものですから、「陽性=基本的に感染者」ですよ

じゃあ、偽陽性(と言うか誤判定)がどれくらい出るか?って話ですが

感染拡大状況をは事前に把握するための14都道府県で行われた「無症状向けのモニタリング調査」では100万回以上検査して陽性率が0.01%でした

これらすべてが偽陽性だったとしても、0.09%しか偽陽性が出ないって事になります

実際は全てが偽陽性って事はないでしょうから、それ以下ですね

12:18 ウイルスの病原性が強い時はかかった人が動けなくなるから広がりにくい<コロナには当てはまらない

新型コロナは重篤化する前にウイルス拡散のピークがあるので、重篤化する事が拡散の抑止にならない

こんな事、1年以上前から言われてた事です

不勉強にも程がある

デルタでは病原性も感染力も増してますよ

17:18 PCRはキャリーマリスが診断に使ってはならないと言ってた<嘘

マリス博士はそんな発言はしてません

「定性評価はできるが、定量でない」って趣旨の発言をしただけ

マリス博士が開発したのはそもそも「PCR検査」ではなく「PCR法」です

PCR法とは「遺伝子の特定領域を増幅する方法」であって、検査方法ではありません

そのままで検査に使えないのは当たり前

マリス博士のやり方のまま検査に使うなら「コンベンショナルPCR」と言うやり方があります

既知濃度のサンプルとの比較をする半定量的なやり方です(相対定量)

今検査で使われてるのはもっと厳密な定量ができるリアルタイムPCRです

これは1サイクルごとに測定をして、どのサイクルから検出され始めるか?で増幅前のゲノム量を測る方法

絶対定量ができるやり方ですが、今のやり方だとパイロット試験との比較を行うやや相対定量的なやり方ですね

↑のネタはほとんどがSNSやブログ、YouTubeで語られるデマです

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