【ガンvs私の戦い】1

2020年8月 結婚記念日2年目を
旦那さんとお祝いした。
そろそろ、年齢や仕事のことも考えて
子供をつくろうかと話が弾んだ。
男の子が産まれたら、『サッカー選手にしたい』
自分がなれなかった夢を
息子と一緒に追いかけたい!
これは彼が旦那さんになる前からの
夢だったと思う。
名前まで、これがいい!と言っていた。
正直ダサかった笑
女の子が産まれたらどーするの??
まさかの、つけたい名前に『◯◯子』…
いやいや!適当かぃぃ!ダサさが増した。

そんなことを笑いながら、
仲良く帰った日の事を、あの日から
何百回も頭をよぎった。

結婚記念日をお祝いする数ヶ月前に
調子が悪く病院で検査していた。
結果を聞きにも行かず2ヵ月が経っていた。

結婚記念日を楽しくお祝いした
数日後、朝一に急に電話がなった。
検査を進めてくれた病院からだった。

出てみると『なるべく早く病院へ検査結果をききにきてください』…嫌な気しかしなかった。
次の日、診察室の扉を開けて
見えた先生の顔をみた瞬間…
『何かあったな…』と部屋に入る前に
察してしまった。

『検査結果が良くなかったんだ…。』
『ガンがみつかった…』
『詳しく調べるためにすぐに、大学病院へ行ってください。』と…

ドラマだと、先生の声が遠くに聞こえて
スローで時間が止まるのに。。。

めちゃくちゃ、はっきり聞こえるじゃん!
スローにもならない。


ただただ、
目から悲しみが溢れて、
大粒の涙かポタポタ
座った膝に降り落ちるだけだった。

どうしよう…
恐怖より、仕事…
抱えている顧客への対応を考えなきゃ。
結婚して、私一人の人生じゃない。
また誰かに心配かけてしまう。

病院の駐車場に停めた車から
家族に電話をした。
『検査結果を聞きにきたんだけど…』

私の声で、何か起きた!!と電話越しで
ざわつくのが分かる。
『ガンがみつかったよ。。。』

我慢していた栓が抜けた。
涙が永遠と出て止まらない。

ごめんね。またガンになっちゃったわ、私。

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