あるもの
自分には同い年で尊敬している友達がいる。
その友達と久しぶりに連絡をとった時に思ったことを話したい。
その友達をここでは Kと呼ぶことにする。
K は中学からの友達で、現在はアメリカで自分のやりたいことに対して真っ直ぐに取り組んでいる。
なぜ彼を尊敬しているのか
いくつか尊敬している点を挙げる
・自分、人に対して素直なところ
・自分がやると決めたことに対してすぐに行動を起こせること
・誰にでも平等に接するところ
・自分の考えを人に押し付けたりはしないこと
まだまだあるが、自分にないものを K はたくさん持っている。
自分は臆病な人間で、他人といつも比較をして無いものばかりに目を向けてしまう。
それを表に出さないが自然と 優 劣 を付けてしまう。
なぜ比較をして無いものを考えてしまうのか。
それは前にも述べたが
自分に自信が無く、否定されることが怖いのだ。
Kとは何でも話せる仲なので、 上記のことをKに話してみた。
すると K は
自分がやったことに対して、人がどう受け取るかなんて人によって違うし、それで否定されても、意見の一つとして受け取ればいいんじゃない?
むしろその否定すら生きる糧にすればいいのでは。
と言った。
まさにこれが自分に欠けている。
芝居が好きで、これで成功したいから
いろんな意見や教えを必死に吸収する。
しかし言われたことに関して真に受け過ぎはよくないのだと思う。
受け取る情報をしっかりと自分で噛み砕くことが必要。
自分の芝居に関して意見や評価をしてもらえることは非常にありがたい。
それら全てに耳を傾けること、真摯に受け止めることは必要。
でもそれで一喜一憂して、気持ちの浮き沈みを激しくすることはよくない。
これは別の仕事をしていても必要な考え。
この情報社会でいろんな手段、意見、答えがあり、簡単に手にすることができるが
それは恐ろしいことでもある。
いろんな人がいて、それぞれの受け取り方、答えの出し方、考え方が違う。
だから物事に賛否がある。
その全てに自分が寄り添うことは不可能なのだから。
だからまずは
今の自分をしっかり客観的に見て受け入れること。
それができていれば、次に自分が何を身につければいいかわかるはずだ。
他人との比較が冷静に行える。
それができれば、ないものねだりは起きない。
それともう一つ。
問題や悩みに関してすぐに助けや答えを求めるのではなく
一度自分の心の中に置いておくことも時には必要なのかもしれない。
きっとその上で出た答えは揺るぎない自分の芯となり自分だけの哲学になるはずだ。
K はメッセージで自分に
太郎は太郎らしくいてほしい
と言ってくれた。
嬉しかった。
K に人間的に負けないように
これからも努力する。
最後に
もし今自分と同じように他人にあって、自分に無いものに目を向け
悩み、卑下している人がいたら
それは違うと教えたい。
きっと自分にしかないものがあるはずだから。