バズリズムから音楽業界の「バズる」という意味について考える
あけましておめでとうございます。昨年2020年はライブにほとんど行けずあまり書くモチベーションが生まれなかったけど、今年は頑張っていこうと思っています。久しぶりの投稿はいろいろな業界で使われる「バズる」という単語について日本テレビの「バズリズム」という番組から考えていきたい。
まず「バズる」とは?
「バズる」とここ数年使われるようになってきたが、意外と「バズる」という意味を理解してる人は少ないのではないだろうか。weblio辞書によると
短期間で爆発的に話題が広がり、多くの人の耳目や注目を集め、巷を席巻すること、といった意味で用いられる言い回し。主にインターネット上におけるソーシャルメディア等を通じた拡散などについて用いられる
となっている。簡単に言えば特にSNS上で急速に有名になるということだろう。「バズる」という意味はこれでOKだね!という感じで終わりにしてもいいけど、ここで音楽業界における「バズる」について考えていく。
「これがバズるぞ!」と「バズる」
音楽業界のバズるを考える前に「バズリズム」という音楽番組のあるコーナーについて触れていく。ここ数年、日本テレビの「バズリズム」が発表する「これがバズるぞ!」というコーナーが音楽業界で話題になることが多い。このコーナーは年初めに今年バズるアーティストを予想し、ランキングで発表するコーナーである。予想が的中する!とかという意味でも話題になっているかもだが、どちらかというと「この人たちすでにバズってるじゃん!」とかなど「この人たちがランキングに入ってない!」という意見がよく見られる。まぁわからないこともないが、一旦冷静になって、今年のランキングを見てほしい。
これがバズるぞ!2021
1位 Vaundy
2位 藤井風
3位 YOASOBI
4位 -真天地開闢集団-ジグザグ
5位 オレンジスパイニクラブ
6位 yama
7位 PEOPLE 1
8位 小林私
9位 Maki
10位 東京初期衝動
上位3組すでに全員バズってるだろおおおおおおおお!!!
VaundyはCMのタイアップをしたり、サブスクやMVの再生数などもすでにトップアーティストの仲間入りしてると言っていい。そのVaundyと何故か世間でよく比較される藤井風も昨年風のごとく現れ音楽業界を賑わすと、わずかメジャーデビュー1年以内で武道館ライブを成功させた。まぁ500歩くらい譲ってこの2組のランキング入りはいいだろう。メディア出演も全くないし、音楽好き以外ではそれほど世間に浸透していないとも言える。しかし、YOASOBIは…?「夜に駆ける」めちゃんこ再生されてるだろ!!紅白歌合戦でてるだろ!!!おい!!バズるどころか国民的アーティストに片足入れ始めてるぞ!!YOASOBIに投票したCDショップ店員、音楽雑誌関係者2020年ずっと寝てたのかよ!!ガキ使しか見てなかったのかよ!! ………はい、言いすぎました。しかし、冷静になって考えてもこの3組、特にYOASOBIのランキング入りは疑問である。収録が紅白出演発表の前だったとしても疑問が残る。このランキングは意味わかんない!と一蹴してもいいが、最初に言った「バズる」の意味を思い出す。「短期間で爆発的に広がり、話題になる。特にSNSを中心としたインターネット上で」ということだった。やはりこの意味を考えても、YOASOBIはすでにバズったのではないだろか…?この時一般的な「バズる」と音楽業界の「バズる」は違うのではないかと思う人もいるだろう。
音楽業界における「バズる」とは?
「これがバズるぞ!」のランキングから、僕は音楽業界におけるバズるという定義はこんなんじゃないのかな?と思った。
1:メディアへの出演が少ないorない
2:現在の知名度に関係なく、より爆発的に人気が出る
(知名度度20→60だけじゃなく、知名度80→95)
まあ2つとも書いた意味の通りではあるが、ちょっと説明を付け足す。まず1つ目はメディア、特にゴールデンの音楽番組への歌唱が少ないことが条件じゃないのだろうか?音楽を聞く媒体がサブスクなどインターネット中心となった現在でも、「Mステに初出演!」などなったらそのアーティストのファンは喜ぶし、アーティスト自身も喜びを語るのをSNS上でよく見る。このようなSNS上の反応を見ると、ゴールデンの音楽番組は未だに強い影響力があると言える。この1つ目の定義も大事だが、2つ目の「現在の人気、知名度に関係なく」という方がより重要な視点であると僕は考える。「バズる」と聞いた時、「そこまで人気がない人たちが急速に売れる」と思う人が多いと勝手に思ってる。しかし、「バズる」という言葉の意味には、現在の人気や知名度にふれてはいない。つまり、現在地より飛躍を遂げれば「バズる」ということなのではないだろうか?この2つの定義を考えればYOASOBIやVaundy、藤井風などのランキング上位入りも納得はいく。確かにこの3組は今年飛躍を遂げるだろう。
最後に
バズリズムの「これがバズるぞ!」からバズるという意味を考えた。確かにこのランキングの基準は曖昧だが、定義に沿って考えると納得のランキングなのかもしれない。まあ色々考えたけど、好きなように音楽を聴いてください。あとランキング内で知らないアーティストがいれば是非聴いてみてくたざい。ほんとにいいアーティストばっかりです。2021年はいい音楽ライフを送れるようにしましょう。