NanoPi NEO 2で作るファイル共有サーバー
自宅にあるパソコンのOSに関係なく使える小さくて安価なNASが欲しかったが、なかなかいいものに出会えず自作に至る。ここに自分用のメモとして置いておく。
1.1 Nano Pi NEO 2のセットアップ
OSのダウンロードをする。ここの中にある
NanoPi-NEO2/officialROMs/nanopi-neo2_sd_friendlycore-focal_4.14_arm64...
をダウンロードしてくる。...には日付が入るので最新のものを選ぶ。OSのイメージファイルがダウンロードできたら、Micro SDカードをパソコンに挿入し、Etcherなどの書き込みソフトでOSを書き込む。
書き込みが終わったら、Micro SDカードをNanoPi NEO2裏面に挿入し、LANケーブルでルーターに接続し、micro USB端子に電源を繋ぐ。するとOSが起動し、DHCPでIPアドレスを取得しているので、パソコン側で以下のコマンドを実行する。
$ arp -a
これを電源を入れる前と後でやることでIPアドレスが判明する。このIPアドレスを使ってSSH接続するために以下のコマンドを実行する。(192.168.xxx.xxxには先ほど調べたIPアドレスを入力する)
$ ssh -l root 192.168.xxx.xxx
初期ユーザー名と初期パスワードは同梱の書類に記載がある。ログインに成功すると新しいパスワードの設定を求められるので設定する。あとは色々聞かれるので適当に答えると設定は完了。
このままではIPアドレスが変動し、アクセスするたびに上記の作業が必要になるため、IPアドレスを固定する作業が必要になる。これはNanoPi側からやることもできるがルーター側で設定する方が簡単にできる。NanoPiのMACアドレスは
$ ip address show
で確認できる。
1.2 OSのアップデート
OSとパッケージのアップデートを行う。
$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade
この作業は結構時間がかかるので終わるまで放置。
1.3 Sambaのインストール
Sambaと呼ばれるファイル共有用のパッケージをインストールするために以下のコマンドを実行する。
$sudo apt install samba
2. 外付けHDDをマウントする
LinuxではHDDを接続しただけでは使用できないため、フォーマット、パーティション作成、マウントをしてあげる必要がある。また、今回はファイルシステムにexfatを使用する。Linuxでは標準で認識できないため追加でパッケージをインストールする。
$ sudo apt -y install exfat-fuse exfat-utils
$ sudo fdisk -l
$ sudo mkfs -t exfat /dev/sda1
$ mkdir /hdd0
$ sudo mount /dev/sda1 /hdd0
$ mkdir /hdd0/Share
再起動しても自動マウントする様に/etc/fstab/に以下のように追記する。
/dev/sda1 /hdd0 exfa-fuse defaults 0 0
3. Sambaの設定
$ sudo vi /etc/samba/smb.conf
上記のコマンドでSambaの設定ファイルが編集可能になる。一番下に下記を追記して保存。
[Share]
comment = File Server
path = /hdd0/Share
browseable = yes
read only = no
guest ok = yes
guest only = yes
create mode = 0777
directory mode = 0777
Sambaを再起動して、
$ service smbd restart
他のPCから認識できれば成功。
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