No.5「学級経営②」
前回は、新規採用された先生と仕事をしていた先生との経験のギャップについて書きました。
今回は、経験のギャップを埋めるもの、について自分なりに考えを表していきます。
目次▼
◇経験のギャップ
◇目指す学級像、目指す児童像
◇トライ&ラーン
◇教師ができること
前回には、経験のギャップの話をしましたが、だからといって、未経験だからしかたない、という思いを変えるために、できることを書きたいと思います。
その差を埋めるものとして、2つを考えることをおすすめします。
◇目指す学級像、児童像
この大きく2つについて、自分なりの目指すところを考えておく、ということです。
経験に差があり、イメージがしにくく思い違うことも多くあると思います。
ですが、ここで大切なのは、
担任の私は、こうしたいと思ってるよ。
みんなとこんなクラスを作りたいよ。
こんな一年にしたいよ。
と言う思いをもって日々を過ごしているかどうかです。
そして、どうしたらよかったか、今日の生活や授業の中で、子ども達の成長に繋がっていなかったところや自分の言葉かけに何かうまくいかなかったところはなかったかを振り返るのです。
常に、振り返り、改善を図る
教師の思いを押し付けて、その通りに子ども達を動かす、とは少しイメージが異なります。
子ども達の成長する姿への願いやこんな一年にしていきたい、という未来への展望を語り続けていく、ということです。
そして、そこに大切なのは、
みんななら、きっとできる。
みんなはすごい!
という思いを持ち続けることです。
ありがちなのは、
「今日は、○○くんが、~~だったから、だめだったな。本当に○○くんのそんなところのせいなんだよな」
「○○さんは、今日もうるさかった。あれがなければいいクラスなのに」
などという無責任な担任の発言や思いです。
子ども達は日々を一生懸命に生活しています。
それが、授業で態度が悪い、話を聞かない、というのは、違うのではないでしょうか。
その授業は、その時間は誰がつくったのか。
スタートで何を語って、その時間があるのか、ということを了解していなければ、何をしていいからわからず、当然集中力もなくなります。
私たちは、常に子ども達との時間のデザインが求められるコーディネーターだと思うのです。
だとすれば、コーディネーターなりに、どんな風な学級にしたいか、どんな児童に成長してほしいかをもって毎日やりとりしていくことで、時間の中で一人一人の活躍や学級の成長を感じ、伝えやすくなるのではないかと思うのです。
こういう考え方や思いは、経験の差とは関係ないものです。
むしろ、経験則からきてしまう、子ども達へのマイナスの印象をもって接することがない分、プラスに働くこともあると思います。
そして、常に小さい成長でも、見つけたら、認めていくのです。
思いがあれば、その分成長も見つけやすくなるはずです。
そして、自分の中で日々の生活の中で見直しを繰り返しながら、自身をブラッシュアップしていく。
そうして、学級と児童と共に成長していこう、という思いで学級に接していけば、経験の差を縮めていく教育効果が見込まれるのでは、と思うのです。
ここで大切にしてほしいのは、常に目の前の児童は変化する。そして、それに毎日対応する自分も常に合わせて変化する必要がある。ということです。
失敗はないのです。
トライ&エラーではなく、トライ&ラーンです。
試行や挑戦から学ぶことはたくさんあります。
ぜひ、思いをもって学級経営のトライ&ラーンを楽しめるようになっていくといいと思います。
長々となってしまいましたが、簡単に。
①自分の学級像、児童像をもつ。
②トライ&ラーンで、日々児童とともに成長する
次回は、教師ができることについて書きます。
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