日本の死亡者数推移
今年の死亡者数が多いことが話題になっているので、少しだけ調べています。厚労省の速報は、前年同月比だけ記載されているようなので、5年分をまとめてみました。
毎年3年分のデータがでているので、約5年分をマージしました。最後の3か月は速報値から。グラフ化するとこんな感じです。(y軸の最大最小は上の厚労省のグラフにあわせました)
言われているように、3月以降、昨年よりも随分増えていること、10月は少し差が減ったことは確かですね。
しかし実は2020年10月と12月、そして2021年1月も、比較的死者数が多かったらしいこともわかりました。その様子を確認するため、同じ月の1年前の死者数との比較をグラフ化してみました。
日本は高齢化しているため、年々死者数は増えています。このため、このような差を取ると、平均的にグラフはゼロより少し上に来るはずです。2017年から2019年は、だいたいそのような傾向が読み取れると思います。2019年までの1月~3月のばらつきはインフルエンザでしょうか(勝手な想像)。
いつものとおり、これだけでは何も言えませんが、
・2021年5月~9月の死亡者は例年より5000人/月以上多かった
・5~9月以外でも、2020年10月、12月、1月は比較的死者が多かった
までは確認できました。より詳細な確認を行うには、予測死亡数、その下限上限値が必要です。とりあえず超過および過少死亡数ダッシュボードのグラフです。(週毎なので、縦軸は上の1/4弱です。)
死亡者数が例年より5000人程度(1週間では平均1200人程度)多いと思われる5か月間に対し、超過死亡が4回(4週)のみです。よく見ると、予測値よりも2500人位多い・少ない場合にのみ超過死亡・過少死亡になるのが理由のようです。
超過死亡まではいかずとも、それまでほぼ予測どおりであった死亡者数が、4月中旬に1000人近くも死亡者数が増えた時がありました。その後も予測値より多い状態が続き、5月2日と9日の2週連続で超過死亡になっています。その後も予想をずっと超え続けています。
この時期から何があったでしょうか。
今後、様々な統計の詳細分析、新型コロナおよびコロナワクチンの影響などが議論されると思います。5月~9月の死亡者数増加、特に4月中旬からの死亡者数の増加理由が解明されることを願っています。