ファイザーとモデルナの副作用の比較
12月3日に開かれたワクチン分科会の資料について、昨日は、モデルナワクチンにおいて副作用が何日後に起きたのかのデータから、偶然とは言えない有意な差がある症状をピックアップしてみました。今日は新たにファイザーについて同じ作業をし、副作用の現れ方に違いがあるかを確認してみました。(副反応ではなく副作用と書くことにしました)
まず、ファイザー接種の何日後に症状が出たのかを表にしたものです。資料45ページから作成しました。(凡例は記載していません。)
一見、モデルナとも似ていますが、アナフィラキシーの割合が多いようです。それと、そもそもの接種回数が多いので報告された副作用の数も多くなっています。
明らかに症状に分布がある症状(一様な分布からかけ離れているもの)は、モデルナに類似していました。下記表の左3列がその結果です。
続いてモデルナとも比較してみます。
まず、ファイザーの方の症例報告数が多いのは、ファイザーの接種は163,059,502回、モデルナは31,768,352回と約5倍の差があるためです。
この表からわかること:
・ワクチン接種後症例発症までの日数は、どちらも偶然とは考えられないものがあり、比較的似た症状で起きている (表の上の方の症状)
・症例数の比率に大きな差があるものがある(一番右)
・赤字で書いた症状は、ファイザーとモデルナの特徴が大きく違いそう
特に気になったのが、心膜炎です。心筋炎は、重要な副作用に追加されましたが、心膜炎も注目すべきなのではないかと思いました。血管迷走神経反射も、モデルナの頻度がとても高い点が気になりました。