感染者数減少中、でも実効再生産数は上昇の可能性
日々発表される新型コロナウイルスの新規感染者数が、3が月半ぶりに1000人を切ったことがニュースになっています。緊急事態宣言等も解除されました。
しかし調べてみると、実効再生産数は少し上昇の兆しが見えています。
減っているのに実効再生産数上昇?
これは何を意味している?
この状況は十分あり得るし、同様の傾向が続くと危ない。これを今回は簡単に説明してみます。
(以下、数学得意な人には当たり前すぎますが・・・)下に凸の2次関数を考えてみましょう。横軸を時間と考えると、最初減少していても、次第に減少幅が減り、増加に転じます。減少の幅がどう変化しているかを見ることで、少し先を予測できる可能性がある訳です。
実効再生産数は、この減少幅の概念に近いものです。実効再生産数がたとえ1以下であっても増加に転じたなら、そしてその傾向が続くなら、いずれ1を超えて陽性者数は増加に転じる。実効再生産数が1を超えるということは、指数関数的増加が起きる(起きた)ということです。
だから数字そのものの確認も重要ですが、変化の動向も見極めることが重要なんですね。