数えること

ある時、数学は計算だと思っている人が意外に多いことを知りった。数学が暗記科目だと思っている人も多いとか。他にも、分数の計算(割り算)はできるのに、分母が大きくなったら結果は小さくなるという感覚を持っていない人も、意外に多いらしい。砂場での遊びが少ないと、量が増える、減るなどの基本的な感覚がないという話も聞く。

そして全ての基本は数えること。

統計に限らず私たちが何かを判断し行動する時の基本は、何かを数えること。数えることで現状を把握。予測して次の行動を決める。結果を評価して次に必要なことを考えて行く。これの繰り返し。PDCA。


今日言いたいことは、数えることを放棄してはいけない、です。

数えることは現状を把握すること。現状を把握せずに行動しても、うまくいくはずがない。いや、一時的にはうまくいったように見える場合があるかもしれない。しかしそれは偶然。


今、新型コロナでは最も基本である現状把握さえないがしろにされている。今回も、神風が吹くことを期待しているのだろうか。
コロナが勝手に弱毒化してくれるとでも?
弱毒化の可能性は否定しない。
しかし数えなければ弱毒化したかもわからない。
合理的な対策などできようはずがない。
なかなか弱毒化しなかった場合にどうする、どうなる?
楽観的に考えて、ずるずる後手後手に行くのが一番いけない。
現状把握なしに合理的な対策など、議論できない。

とにかく数えよう。