ファイザー3回目接種でリンパ節症が増加

ワクチン担当大臣の、3回目はファイザーでもモデルナでも副反応に差はない、云々の記事を読んで、少し調べていたら、タイトルのような問題があることを見つけました。

結論(資料の主張)(ファイザー、ファイザー、ファイザー)と(ファイザー、ファイザー、モデルナ)という接種において、副反応についての差があるという報告は今の所存在しない。
意味:差があるか無いかわからない。
ある可能性も、ない可能性もある。わからない。(仮説検定で言えば、帰無仮説が採択された状態。
なお、ここで比較しているのは3回目の部分。ファイザー1・2回とファイザー3回目の副反応の比較は、この議論の範囲外。実際、ファイザー3回目では、2回目までと比べて明らかにリンパ節症が増えたと報告されています。1・2回では0.4%(83/21926)、3回目は5.2%(16/306) 。3回目で出た16例は全員の因果関係が認められた。。。


まずワクチン大臣の正確な発言はこちら:

ワクチン担当・堀内大臣:「(Q.予約の段階で、何を打つかというのを個々人で選択をするということか)ご自身で、予約の段階で、例えば私は何月何日にファイザーを打ちたいとか。受け入れる側がその日にその種類を接種していれば予約ができる。(Q.在庫の状況を予約の段階で確認してということか)色々、接種会場の色々ホームページとか、色んなものを確認して頂いて、ご自身で予約を入れて頂ければ。(Q.モデルナはちょっと副反応が強くて、ファイザーに希望が集中する懸念は)ファイザー、ファイザー、ファイザーになったとしても、ファイザー、ファイザー、モデルナになったとしても、いわゆる副反応についての発生の差はないという報告を私自身は受けている」

参考にしたのは、前にも取り上げた第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会の資料です。そもそも、3回目のワクチン推進を行うための資料ですが、比較駅内容はしっかりしています。前半、ファイザーの有効性が下がることを説明。後半は、下がった有効性が3回目接種で回復することが書いてあります。

本来は、本当に3回目の組み合わせで副反応に差がないというデータがあるのかを知りたくて調べ始めました。(これは理解できたら別の報告したいと思います)

しかし途中で見つけたファイザー3回目の副反応部分に、今回はフォーカスします。資料31ページです。

画像1

副反応24件のうち16件がリンパ節症。これはファイザーが提出した資料です。さすがワクチン3回目を推進したいファイザー:

追加接種に係る安全性プロファイルは初回免疫時と概ね同様であることを確認し、現時点で追加接種において重大な懸念は認められていないと判断 した。

が結論だそうです。(でも「現時点」だから将来わからないよ、ということなんですね。)

詳細を調べたいのですが、PMDA提出資料、とだけ記載されているのでこれ以上、今の所わかりません。

確かに一時的には有効性が上がるのかも知れません。リンパ節症は、これまでにも出ていて、少しすればおさまるから大丈夫、という感じの報道があります。しかし副反応が13倍も増えるなら、全く別の議論が必要なはずです。改めて動物実験の結果をきちんと知るべきだと思いました。


(今日はここまでとします。有効性の数値の出し方が、3回目の接種から変わっていることなど、今気になることを確認中です。)