混乱を少しでも減らしたい
毎回、データ、数字などのことを書いていますが、今日は少し違う趣旨で書いてみようと思います。今回は、混乱や危機に対峙する時に何を考え、どう対応するか。私の行動にも影響を与えた友人の行動を紹介してみます。
2003年8月、ニューヨークを含む北米の広い範囲で停電がありました。丸1日以上続いて大混乱。交通も乱れ、大混乱が起きました。
友人は、たまたまバカンスでニューヨークに行っていて、停電の翌日が帰国予定でした。停電になった時は聞くところによると午後か夕方。友人は飲み水とすぐに食べられるものを確保。トイレ用にも少し水を溜め、就寝。しかし翌朝もまだ停電中で、大混乱が続いていた。多くの人が水も食べ物がないと右往左往。街中が混乱。飛行機は無理だと思って、ホテルに連泊可能かを聞いてOK。その後大混乱中の空港へ。怒号が飛ぶなか、カウンターで何時なら確実に乗れますか?と聞いた。確か3日後位なら、と。カウンターで対応してくれる人に大変だねぇ、怒鳴られて、など言っていたら、涙を流さんばかりに喜んだそうです。そして急に、私ができる最大のことをしてあげます!と言って、ファーストクラスを無償で取ってくれたとのこと。友人は喜んでホテルに戻って、バカンスをさらに満喫。ファーストクラスで元気に帰宅したそうです。
あと、飛行機に乗れないと仕事を予定以上に休む必要がある。でもこんな大停電ならニュースになっている。戻れないことは会社の人もわかるはず、と無理に連絡しなかったそうです。
(同じ混乱に巻き込まれた別の人は、会社に電話を試みるも繋がらず。できるだけ早い便を取ろうと頑張ったのに、帰宅がほとんど同じ時間。そのうえ、疲れ切っていたそうです。)
この話を聞いて、咄嗟の判断がすごいなぁと感心しました。同時に幾つも感じたことがあります。友人は、すぐに水と食べ物を確保したこと。混乱中は無理せず、混乱から離れる選択をしたこと。少し先のフライトを確保し、ストレスを溜めなかったこと。
これによって、混乱を少しでも減らしたことになりますね。
今の新型コロナ。オミクロン株。今の混乱の渦で大変なのは、病院や保健所だと思います。1市民として混乱を少しでも小さくするためにできることは、できる限りの感染対策をして、感染しないようにすること。私はこれを実行しているつもり。
こう書きながら、不思議に思いました。ワクチンに感染予防効果がなくて、重症化予防効果だけなら、やっぱり保健所も病院にもお世話になる可能性がある。混乱は大きくなる方向なんじゃないか、と。
唯一、病床を長く占有しない、という効果はだけはある??