マガジンのカバー画像

データリテラシーについて考える

33
数学・統計を元にデータリテラシーについて考えるためのヒントです
運営しているクリエイター

#効果

「マスクに意味がない」という主張の意味がわからない

日本人世界一マスクを着用しているのに感染者数がすごい、だからマスクは意味がない、と主張する人がいます。「世界一マスクを着用しているのに、陽性者数は世界最悪」。 いろいろな人が違うよ、と言っています。マスクを外している時に感染している、自然免疫を持っている人が少ない、日本だけが多いわけではない、などの説明が試みられています。実際、いろいろな仮説はあります。しかし真の理由はまだ解明されていません。少なくとも万人が認める詳細は、まだわかっていません。 しかしその前に、この主張は何

女性セブンが「ワクチンを打った人の方が新型コロナに罹りやすかった」という記事を書いた。40代、60代、70代が罹りやすいと。これで1年前の人口データを使っていることがわかる。この記事を読むと、逆に80代以上はあたかも効果が続いているように理解できてしまう。まずいんじゃないか。

なぜ1年前の人口データを使うことが問題なのか

「未記入を未接種に」問題には続きがあります。年齢階級別人口データとして1年前のデータを使って人口当たりの陽性者数を示すと何が問題なのかを、改めて整理してみようと思います。(内容はこれまで書いたものとほぼ同じ。あまり整理できていないと感じたので、補足説明を加えながら整理してみました。) 結論: ・未記入を未接種とすることで、未接種の感染者数が多く計上していた ・1年前の人口データ利用により、高齢者のワクチン効果が高く見えている ⇒データを操作しようとしても、結局どこかで破綻す