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データリテラシーについて考える

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数学・統計を元にデータリテラシーについて考えるためのヒントです
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#データ

数字を見てわかった気にならないために意識したいこと

数字を見てわかった気になることはとても危ない。特に初めて目にする情報には注意したい。そんなことを改めて実感する記事を読んだので紹介します。 記事はこちら: じつは戦争を望んでいた、憲法にNATO加盟を掲げた…?ゼレンスキー大統領への「大いなる誤解」を解く です。 ウクライナ語、ロシア語に堪能な、岡部芳彦神戸大学教授の記事です。それは、「73%だった支持率がその後、20%台後半にまで低迷していたが、開戦後90%超にまで回復した。だからゼレンスキーは戦争を望んでいた」という文

定義を変えないこと

様々なデータを扱う時に注意すべきことはいろいろありますが、誰でも意識すべきは、データ(数値)を集める際の定義だと思います。例えば複数の面ディア(NHK、朝日、毎日、読売など)がそれぞれ内閣支持率の調査を行い発表していますが、各社の値にはかなりの隔たりがあります。これはどのように理解すれば良いのでしょうか。毎日新聞が解説した記事がありますので紹介してみます。 調査の項目が異なれば、結果が違うという説明: あらゆる調査と同様、世論調査にも一定の限界があります。よく話題になる内