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データリテラシーについて考える

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数学・統計を元にデータリテラシーについて考えるためのヒントです
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#PCR検査

「下村博文が熱があるのに無料PCR検査」に注目している人が多いが、抗原検査で偽陰性だった点にも注目したい。 https://twitter.com/hakubun_s/status/1550351352445825024 抗原検査は感度が低い。感度が低いということは、見落としが多いということ。オミクロンではその数値さえ公表されていない。

データサイエンスの前に、開示側のデータリテラシーが不可欠

データを扱ってきた立場からすると、今の「データサイエンス」や「デジタル化」推進で行われていることは、全く理解できません。デジタル化の前に、正確なデータが存在し、情報が正しく管理されずに何ができると思っているのか。。。それを実感することができる、内容も新型コロナに関する講演を聞いたので、紹介してみることにします。 講演はこちら:2022/6/3    基調講演・対談 国立情報学研究所オープンハウス2022 注目したいのは、永井良三氏の基調講演です。講演は映像の52分から約

どうしても理解できないこと(2)

データを見る時に注意すべきことは、いろいろあります。しかし最近、いわゆる基礎的知識よりずっと重要なことがある気がしてきました。それは、認知バイアスがあることを知り、常に意識しながら情報に接すること。理解の話の前に、どんな情報を集めるか、という部分です。 以前も書きました。「自分が認知バイアスに陥っていないかを確認したい」「認知バイアス: 確証バイアス以外にも注意したいこと」。 今回、特に注目したいのは、確証バイアス。「人は自分が正しいと思うことを肯定する情報のみを目に留め