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悔しさから得られるもの。 過剰模倣

お疲れ様です、山下です。

夏の訪れを感じたなぁ、オリンピックイヤーだなぁ
と最近まで感じていたのに、
気づけば11月後半になってしまっています。🥶❄️

『、、もう冬やん。。。』⛄️

『最後に投稿しているの6月中旬やん。』

『シーズンオフしてるやん。』

なかなかな詰まったシーズンでして余裕があまりなかったのが反省点ですね。
特に精神面が。

シーズンも終わりましたし、それらの振り返りをするタイミングとして
久しぶりに字に起こしていきたいと思います。

日数はかなり空いたから冬は多く書きたいところ。

良ければこのタイミングに僕と早めの一年の振り返りをしませんか?

それではゆっくりと整理していきます。

日本選手権棄権の悔しさ


6月に投稿して直後の出来事でした。🐾

試合直前での怪我によって、
今年の日本選手権は棄権という結果で終わってしまいました。

受傷初めはなんとかして治さなければ。
という焦りでしかなかった状態で、ひたすら回復に努めていました。🩹

歩行〜ジョグまでは治療のおかげで戻ったものの、
・このコンディションで十種で戦うことは難しい。
・日本選手権後も続く試合のことを考えると、棄権をした方がよい。

かなりギリギリまで出場をするか悩んでいましたね。。
棄権を最終的に決断した直後は、
焦りから生まれていた緊張感から放たれた解放で、
「今は治療に専念しよう」と割り切ることができました。

・去年の木南記念では棒高跳びで人生初のNM(記録なし)
・今年は日本最高峰の試合である日本選手権を棄権。

振り返ると、また一つとても悔しい経験をすることができたなと。
そうポジティブに捉えるしか、この結果で得られるものはないので。
ここからナニか少しでも今後の経験値として学習しなければ。

棄権という選択


棄権という選択をした直後は多くのメッセージをいただき、
励ましていただきました。
この場を借りて感謝を述べさせていただきます。🙇

その中でも、
「大きな大会で棄権という選択ができるのも実力がついてきた証拠だよ」


というありがたい言葉をいただきました。
確かに今まで大きな大会前は視野が狭くなり、それ以外考えられなかった。
正直、『今年は大きな記録を出さなければいけない。』
と、どこか自分を無理やり奮い立たせてた所があり、焦ってしまっていました。

今まで、多少の怪我をしていてもテーピングや痛み止めで誤魔化して出場していた試合もありました。
→結果、出場による怪我の悪化などはあった。。

今回においても、怪我した直後は焦りで、なんとか出場できるようにしなきゃ。
と、視野は狭くなっていました。

一年の中で大事な場面での負傷なので焦るのは当たり前ではあるのですが、いつも以上に自分を見失っていた気がします。

周りの支えやメンターとして関わってる方との話をしている中で、重要度・優先度の整理をすることで、怪我の治療が最優先事項だということがわかりました。

ロス五輪での活躍を目標として競技をしているので、まだ通過点。焦ることはないよね!と。

まぁ日本選手権出たかった悔しさはめちゃくちゃありますけどね。

ぽっかり空いた穴

日本選手権というのは国内大会として1年の中で最も記録を狙いたい試合です。

冬季練習を経て、調子が上がり、最後の最後に仕上げの段階でアクシデントによって棄権を選択したことによって、

「何やってんだろ」
という積み上げてきたことの成果を発揮する場所がなくなった悔しさ・怒り・情けなさ等々が込み上げ、精神的に辛くなってしまいました。

「逃げたい・休みたい」
という気持ちは常に頭の中にあり、
練習に身が入らない・集中できない日が続くことも。
(混成の日本選手権が終えても単発種目の記録会は多くあったため、
練習のペース自体は変えず耐えることはできましたが、)

今まで何か「記録として出さなきゃ!」
「練習をやらなければ!」
と、自信を奮い立たせようとしたことが、
結果として自信を追い詰めてしまっていたんだなと気づくことができました。

来年度、いや、冬季練習からは
日々の自分自身の声を聞きながら高みを目指せたらいいな!と思います。

競技力向上の情報収集


この記事を書きながらと同時並行に、
シーズンの課題点などを加味して冬季練習の方針を決めています。
普段通りインスタグラムやXを見ているだけでもやりたい練習などは増えていきます。

情報化社会が加速していき、SNSでいつでもどこでも会話ができたり情報を知ることができるようになったのはありがたいです。

世界の同い年は第一線で戦っていたり、ものすごく尊敬できたり影響力があるなと。

その活躍をタイムリーに知ることができるのもこのネット環境のおかげ。
動きづくりや練習方法なども他の人の動画等々で研究したりも多くの人がしていると思います。

研究材料が豊富になってきている現在、自分である程度選択する際の条件、
陸上での軸を持っておくことが大切だなと改めて感じます。

強い方々の練習を投稿で見たりした際には当然、
この練習をしてみたい!!🏋️

となります。

でもそれはあくまで強い選手がしている練習の一つであり、
自身にとって効率的な練習なのか
と問うとすぐにはイエスとは言いづらいと思います。

100mの種目だけでもパワー型、技術型 etc..と分かれているので、
自分の走りと照らしながら情報を入手、生かしていくことが大事だなと。

こう実感したのも、あくまで僕はパワー型スプリンターで十種をプレイしている選手であり、
僕にとって技術面を鋭く研ぐより、パワーの発揮をどれだけできるかが最優先事項であるのではないかと、今シーズンを通して感じたからです。

何よりもその参考にした練習方法、意識だけであると、
「模倣」になってしまう懸念があります。

好きなアニメの一つでもある、黒子のバスケの黄瀬涼太は作中で

「憧れてしまえば超えられない。憧れるのはもう…やめる」

という名セリフを残しています。
(レビュアーではないのでアニメの紹介は割愛します)


黒子のバスケの黄瀬涼太
名言シーン

憧れる(その人の真似・模倣をし続ける)と、
その人の成長速度に依存してしまいます。

真似をするということは成長幅は
その人に追いつくまでで終わる=その人勝てない 
ということになります。それは勝負の世界では致命的。

参考にするということは自身の固定概念から外れることができ、新たな進化を期待することができますが、憧れすぎることは自身の陸上観・陸上方針を見失う危険があるので、気をつけて情報の吸収をしていきたいと思います。

連日活躍されている、大谷翔平選手も似たようなことをインタビューで答えており、
さまざまな偉業を成し遂げている背景には、やはり聞いたことのあるような選手を
どの角度で見続けるのか、距離感が重要なのだなと学ばされました。

ロスで活躍したいという野望も、
一線で活躍している人たちを「凄いなぁ」と一括りして憧れるだけでなく、

追いつきたいから追い越したい」に、
ゆっくりでもいいのでシフトしていきたいなと思います。

少し遠回りでもいいから、時間を要してもいいから、

『ああでもない、こうでもない』と吟味する時間で
わずかな発見やひらめきで、コツやカンを習得できたらと思っています。

かと言って、これは自分には必要ない!
と、食わず嫌いをし続けるのではなく、
一度取り入れて咀嚼して吟味をするようにはしておきます。

さらなる美味しい味を探して。

今シーズンも応援していただきありがとうございました。

来年度はもう一皮向けた山下朋紀をお見せできればと思っております。

でも、急がず焦らず。。


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