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謹賀 ~あけおめ!2024年~


新年の挨拶


皆様はじめまして。作ってる家の有象利路と申します。この度はこの……オレは"デキ"んだワ、みたいなツラしてる割に仕事が中途半端にしか出来ない同僚みたいなツールことnoteにて、一年ぶりに記事を作ってみることにしました。

というわけで皆様、あけましておめでとうございます!
2024年の干支は卯ということで、ヘッダー画像はバニーガール律花ちゃん(林先生描き下ろし)にしてみました!
いやー、すごくかわいいですね。ちょっと胸が盛られている気がしなくもないですが、それもまた味ということでね!



……。




…………。


え? もう2024年はあと一週間ちょいで終わるし、何なら今年の干支は辰年で卯は一昨年だって?
まあ細かいことはいいじゃないですか。年取ると爆速で一年が終わるので、もう逆に一年がどんなもんだったかとか5月ぐらいで感覚が消えるんですよ。気付いたら年末なんですよ。そっとしといたれや(優しさ)

noteを見返すと前回の記事は2023年の12月28日だったので、マジで一年きっちりと何も書かなかったことになります。
じゃあもうこんなバカクソツール(直球)なんて登録しとる意味ないやんけ、っていう話ですが、意外と過去の記事を読んだ上で私に接してくれる同業の方が多く、まあ備忘録とか自己紹介っていう意味では残しててもいいんじゃないかなって感じです。
その上で流石に一年何も書かないのはアレなので、とりあえず2024年のお仕事方面での総まとめをしておこうと思います。

お前そんな言うほど仕事してないだろというツッコミが感じられますが、三流ラノベ作家の仕事っぷりに期待を寄せる方が間違っているということに早く気付くべきだと思いますよ(暗黒微笑)

というわけで総評ですが、去年の記事では……

まずもって私は別に売れっ子でも何でもないので、なんだかんだ本を出させてくれる意味がよく分からないのですが、まあ人生は運ってことですね。
よって本年度の私の運を表すなら『中吉』ってところでしょう……。

去年の記事より

と、ありました。去年は確か電から出ている『組織の宿敵』シリーズの続刊と、マンガU……クソUIアプリで掲載された『童貞勇者』の連載が決まった時点で年が終わったようです。リンクはゾンアマだ 買え
では翻って今年はどうかというと、まあ上記二つが幸運にも続いてくれたってだけで、他には特に何もありませんでしたね……。

ってことは今年もやっぱり『中吉』ってところですかね。
仕方がないのでパチンコで例えるなら、分母内で当たって確変にも入ったけど収支が微プラスになるぐらいの出玉しか返ってこなかった感じでしょうか。真っ先に比喩でパチンコを持ち出す時点で人間として一区切りついている感じがしますが、こんな人間になってはいけません(啓蒙)

そして中途半端に出玉があると続行してしまうのがパチンカスというもの!
半端に撤退なんか閉店時間以外ではしねェのよ!!
って意味では、まだ勝負を続けられることそのものがとてもありがたく、やはり我々ラノベ作家など掃いて捨てるほどいる上に替えも利く百均の便利グッズみたいなものでして、その百均の便利グッズ風情が今年も生き残れたこと自体の『幸運』に感謝すべきなのだと思います。

漫然と生きていくことが可能なこの現代日本社会において、その一年どうにか生きられたことに感謝を捧げなければならないとか、ラノベ作家って難病系ヒロインか何かなんすか??(一般文芸並感)
まあええわ……。
来年も感謝を捧げられるように努力します。
願わくば毎年感謝なんか捧げなくていい大物作家になりたい(大先生)

小説のお仕事

本編

拙著組織の宿敵と結婚したらめちゃ甘いですが、なんと第四巻の刊行が決定しました!!!!!!!!
実本で四巻まで出すのは自分史上始めてであり、賢勇者は四巻(にあたる外伝)は電子本限定なので、記録を更新したことになります。
これもひとえに応援してくださる皆様のおかげです。本当にありがとうございます……。

こんなヘタクソな自分のイラストで報告するな(激怒)

あとマジで本作は単巻完結で作ったので、四巻まで続くこと自体が異常事態といえば異常事態と言えます。
商業小説は売り上げ次第というのが非常によく分かりますね……。
(おかげさまで本作は幾度か重版をさせて頂き、また電子の売上も好調とのことで本当に皆様には頭が上がりません)
とはいえ本作に限った話ではありませんが、私は己の著作に対して『その巻だけで満足出来るように作る』を信条としているので、別段いつ打ち切られてもいいように作っています。

毎回出し惜しみしない、とも言えますが、幸いにして本作は設定や語ってない過去が非常に多く、そういう意味では書ける余白が割と残っているので、元々続刊にも耐え得る作りになっていました。偶然だぞ(カブス福留)

しかし四巻で何をするかは現時点でほぼ未定であり、一文字も書いていないどころか、何を書くかすら明確に決めていません。
多分来年の夏までには出ると思うのですが、ぶっちゃけどうなるかは全く分かりませんね……。
「なんとなくこんな感じの話にするワァ!!」みたいなことを担当編集&神(直喩)には伝えてOKはもらっているので、単純に自分が本腰を入れていないだけとも言えますけども。
無責任って書いてラノベ作家と読み、電撃文庫と書いて無責任と読むので皆さん覚えておいて下さい(受験対策)

とはいえ本作は一貫したテーマがあり、それが何であるかは今更ここで作者が直接語るべくもないのですが、それに準じた面白い物語、かつ新鮮味のある展開などを皆様にお届けするのが私の役目だと思いますので、不安と期待をカルピスの原液を薄めるぐらいの割合をもってお待ち下さい(8:2)


コミカライズ化♡

なんとコミカライズの連載まで始まっています!!!!!!!!!!!!!
私はこれまでメディアミックスというものに弱者男性の女性関係並に縁がなく(余計な比喩)、一生童貞でそのまま孤独死して無縁仏にinして終わりや!みたいな己の人生と同じものを感じていたのですが、幸運にも『組織の宿敵』はメディアミックス(コミカライズ)にまで至りました。

本作は『電撃マオウ』という略してはいけない感じがする月刊誌にて連載されており、作画のしーめ先生がめちゃくちゃステキに狼士と律花、すなわち犀川夫妻達を描いてくださっています!!
小説はどうしても文章が主体であり、メインキャラはともかくサブキャラまで挿絵がつくことは稀なので、そういう意味でも部長や生駒みたいなサブ連中がダイナミックに画面に居るので、私も毎回新鮮な気持ちで原稿を読ませていただいております。原作よりおもろい

更には設定画すらない鰐淵(芳乃の祖父)や大鷹(狼士の部下)もデザインを新規に起こして頂いているので、サブのサブまで絵で見られるというのは作者として本当に幸せなことだなと噛み締めています。
また、原作は話ごとに狼士と律花の視点を入れ替える連作短編形式で作っていますが、コミカライズは狼士視点で固定されることが多く、そういう意味でも原作を読んだ方も新鮮に読めるのではないかと思います。

早く義兄を見たい

おっと……建前が出てしまった(本音)
一応原作一巻範囲内をコミカライズして頂けるらしいのですが、皆様の応援次第では二巻以降もコミカライズされるかもしれません。

鹿山を見たい

おっと……建前が出てしまった(超本音)
しーめ先生は非常に原作を読み込んでいてくださり、原作の細かいネタをマンガに落とし込むという形で昇華してもらっています。
律花が料理中に髪の毛をまとめるのとか作中だと欠片も描写がないのに、林先生が表紙にしてくれたり、しーめ先生がマンガ内で表現してくれたりするので、多分本作において一番いらねェのは私だと思います(三流)

本作は二巻時点で作中に明確に三つの時代があり(十年前、六年前、現在)その時代ごとに狼士と律花の髪色や髪型が異なるので、それを都度表現してもらうという非常に面倒贅沢な作品です。
その時代の移り変わりをコミカライズできちんと追えるのもとても楽しいことでしょう……。

兎にも角にも感謝しかありません。
マジですべてのラノベはとりあえずコミカライズ化してくれ(大願望)

狼士の横の椅子に座ってスマホいじっていたい(不審者)

『電マ』……いや『撃マ』なんて毎月買っとれんわ!! という悲しい声もあると思いますが、多分そのうちウェブでも後追いで本作は読めるようになる……らしいです。
画像はウェブ版のバナー画像……らしいです。
詳しいことは何も聞かされていないので、ここで語ること自体が危険な気もするのですが、本誌追えないよって人もいつか読めるようにはなると思うので、その時また応援して下されば幸甚にございます。

ちなみに原作者って想像以上に何も聞かされない立場です(邪魔だから)


BIG LOVE…


あっ、最後にしーめ先生の義兄ラフだけ載せさせてください!!!!!
めっちゃええでしょう!?!?(ピエール)


設定語りとか(三巻ネタバレ注意)

今更ですが本作は『かつては宿敵同士だった二人のいちゃ甘結婚生活ラブコメディ♡』みたいな包皮(最低の表現)を被っています。

しかしその包皮をひとたびムキムキすれば『作者が己の好きな男や過去作の連中を好き放題出しつつやりたいギャグをやる無軌道ギャグコメディ』という、爛れた果実が出てくることは皆さん承知のことでしょう……。
ってことで本作三巻時点で設定画のある連中を男女で分けてみました。


<男>
狼士
虎地
健剛
部長
鹿山
ゴリ
耀太郎

<女>
律花
生駒
芳乃

千雨音
にゃん吉


男のほうが多いラブコメですね(眼鏡クイッ)
鰐淵とか大鷹とか玄羽はカウントしてないからマジで男の方が多いやんけ……。
(三巻がないと本当に男女比が終わっていた)

無論これは意図的なものなのですが、その中で三巻では新たなる凸凹カップルとしてパチンカスのヒモである『猪庭耀太郎』と、その耀太郎の面倒を見ている真面目なぼくっ娘巨乳『蛇艸璃』、狼士の会社の上司でありかつて専用武器を開発していた変人エンジニア『人見千雨音』の三人が登場しました。千雨音に関しては一巻で出したかったのですが、尺の都合どうしても出すことが出来ず、三巻まで続いたからこそ出せた感じです。

そしてこの三人についてはあまり三巻作中で語れなかったのと、四巻で出番が多くあるのはこの中で多分一人だけになりそうなので、改めてここで自慰ならぬ設定語りをやっておこうと思います。

作中でやれ(全ギレ)
ごもっともですね、はい。まあ作品には直接関係ないことが多いので……。


こんな感じで林先生の設定画を作者はもらえるのだ(自慢)
あと璃は『組織の宿敵』で今んとこ一番おっぱいが大きい


耀太郎と璃は作中で挿絵もあるのと、X(旧Twitter)にてこの設定画を公開もしたのですが、実は千雨音も設定画は頂いていました。
ただ余白の関係でカットされた悲しき人物です。せっかくのロリババア枠が……。
カットはこれまでもあり、たとえば二巻だと六年前の虎地もちゃんと林先生にデザインして頂いていますが、こちらも未公開となっています。
そっちは私だけで楽しんでおきますわぁ……(最低)
なので六年前虎地を見たかったらコミカライズを応援して、しーめ先生に二巻範囲もやってもらおうぜ(帰結)

というわけで本邦初公開となる千雨音の見た目はこんな感じです。
3X歳がこんなナリで図らずも淫具っぽいのを開発して暴れ倒す、というのが彼女の持つコメディの流れとなっています。アホちゃうか
一方でエンジニアとしては超優秀であり、狼士の使っていた篭手を開発したのは彼女で、シリアス方面でも活躍可能なポテンシャルを秘めていますが、本作は極力シリアスを少なくする方向性で作っているので、それを発揮することは多分ないでしょうね……。

他にも処女だったり生活力が皆無だったり作中のとある人物のことが気になっていたり謎があったりと、まだまだ余力を残している存在です。
それを発揮(略)

さて、話は変わりますが、私はキャラクターを作るということが超絶苦手かつ嫌いであり、お前何でラノベ作家やってんねんみたいな性分の持ち主なのですが、その性分のせいで『過去作からキャラを使い回す』という暴挙に走らせることが多々あります。
といってもこれは『組織の宿敵』作中内における『サキュニー』連中のカメオ的出演ではなく、私がデビュー前に書いていたほぼ未公開趣味小説のキャラクターを商業小説に使い回すというものです。
なので皆様からすれば完全に新規キャラなのでご安心下さい。
あくまで作者視点からのみ使い回しという表現になります。
やはり一度作ったキャラクターは動かしやすいので……。

いや使い回しって表現はよくないワァ!!!!!!
ここはあえて『スターシステム』と称しておきます(語弊)
ってことで千雨音はそのシステムで現れた一人であり、私が人生で初めて書いたオリジナル短編小説に出てきたキャラクターなので、個人的にとても思い入れがあります。
ちなみにもうひとり、初めて書いた短編小説のキャラクターは部長です。
一体何を書いたんでしょうね……。公開はしません(ヘタクソだから)

続いて耀太郎と璃ですが、こちらに関してはよっぽどの私のファン(国内絶滅確認済)ならピンと来る人はいたかもしれません。いやいない(反語)


二人はこちらから『システム』しました(オリジナル表現)
この作品は過去記事の中でも触れたのですが、電撃大賞に送って四次で落ちたものをちょっと改稿して公開しています。
通称『背中を青春覇権に刺された作品』ですね……。

といってもこの作品における耀太郎は、『組織の宿敵』に比べるとかなり真っ当(働いているから)で、一方で璃は名前すら違います。
なんとこちらの『アキ』は元男で、TSと記憶喪失が同時に起こった結果、幼馴染の耀太郎と肉体関係を持ってしまった上に、現在は過去の記憶を取り戻した上で耀太郎のことを愛している状態(で本編が始まっている)という、お前何でそんなもん電撃大賞に送るねんみたいな設定となっています。
これで四次までいけるのだから電さんは非常に寛容なのでしょうね(褒)
気が向いたらこちらも読んでみて下さい。
意外と面白かったです(稚拙な箇所も多数ありますが)

しかし流石にそのままの設定で『組織の宿敵』に出すわけにはいかないので、精神性やコアの部分は残しつつ、大幅にアキは設定を変えて『璃』として出しました。璃は純粋に女性なので大丈夫です。何が大丈夫なんだ
まあ一方で記憶喪失の設定が強く残っており、原典の『アキ』に比べると璃はもっと不幸な状態になっているのですが。

二人のコンセプトは犀川夫妻の対比であり、なんのかんの似た部分が多くあって、お互いを尊敬し平等に補い合っている狼士と律花に比べて、耀太郎と璃は一見すると耀太郎側が完全にお荷物状態です。
まあヒモなんだから当たり前で、それでも璃はちゃんと耀太郎の面倒を見ており、更に実際は璃の方が耀太郎へ強く精神的に依存している状態なのですが、それを描けるほど三巻は尺がなかったですね……。
璃は駄目人間製造機ってわけです。尽くしすぎるタイプ!!

また、原典だと異能力者はアキで、耀太郎はアキの能力を使うことが出来るだけの『亜能力者』としていますが、その設定はそのまま引き継ぎました。
ただ原典のアキの能力は強すぎるので、璃の能力はまた別のものにしています。それがどんな能力かは……これも三巻で説明出来ませんでした><
狼士の推察である『能力を他者に使わせる能力』は半分当たりで半分ハズレですので、璃の能力が作中にきちんと登場する機会があればいいですね。

二人は過去に《落とし羽》を集め、それを志々馬機関や組織の連中に高値で売り付けるという闇バイト(タイムリー表現)をしており、どこにも所属しないフリーのコンビで暴れていました。
このあたりの設定も原典とあまり変わっていません。
狼士は体術や射撃術、能力推察や環境適応力に優れ、耀太郎はそれら全てが狼士に劣るものの、本能的な察知や気合と根性、何より『亜能力者』として後天的に条件次第では異能力を使えるという部分で勝っています。

ちなみに三巻で耀太郎が使った《魔眼一閃バジリスク》は、原典小説の主人公である凛乃ちゃんの持っている能力ですね。彼女は出られなかった
使うときに甲賀忍法帖とかWILD EYESを流せば威力が倍増すると思われます(スロカス)
能力の中身としては『対象に切断を発生させる』というもので、斬撃とかではなく『切断』という『結果』を強制的に引き起こします。

代償は『眼精疲労』で、強制徴収は『視力低下』、まともに当たれば一撃必殺の能力ですが、威力の加減は耀太郎側で行えます。視界に相手を捉えれば材質や硬度や大きさなどは関係なく切断可能であり、作中だと狼士がやったように視界から逃れるか、切断対象を他のモノにする(全力開放しない場合、切断出来るものは一度に一つ)か、義兄がやったように耀太郎の目そのものを何かしらの手段で潰すぐらいしか取れる手がないです。
健剛の能力に相性がよく、義兄の能力と相性が悪いですね。義兄強すぎ

あと発動条件として片目を閉じてから開かなければならず、強いことは強いけどタネが割れると対策も容易……という感じで能力を作りました。
つまり耀太郎はウインクがうまい(どうでもいい設定)

三巻で一番好きな挿絵…いややっぱ義兄のが好き(翻意)

三巻で完全に味方になったこの二人が、以降作中でどのような活躍をするのか!?
まあさっき『この三人の中で四巻で出番多いのは一人だけ』って言っちゃった以上、もう四巻で誰が活躍するのかは答えを述べたようなものなのですが、何も知らないフリをして楽しみに待っててください(ネタバレ派)


BIG BIG LOVE…

やっぱ最後に林先生による素晴らしい虎地の挿絵も見てくれ(草の根運動)

この挿絵を見た時に本作は『賢勇者』『サキュニー』に連なる自分のコメディ作品なのだなあ、という実感がとても湧きました。
ラブホの前でダッチワイフを抱いた義兄がそれを用いて疑似セックスの実演を妹夫婦に行うという、到底ラブコメとは思えないシチュエーションの挿絵です……。

マンガのお仕事

本編

Amazonのリンクはまだない(時期尚早)

表紙のエリスがセクシーかつキュートですね……メインヒロインちゃうか?
ってことで『童貞勇者は仲良くシたい』二巻が2025年2月6日に出ます!!
私もつい最近知りました。この業界は原作者をハブにしてから情報を共有していくのが通例なんですかね?(殺意)
まあ原作者っていうか私は本当に原案レベルで、本作が一定の評価を得ている(今月で連載一周年&ありがたいことにこちらもそこそこ売れているらしいです)のは見て分かるようにあおば先生の絵の力です。てかあおば先生の作品ですからね。

よって本作に対して『ワイが”考え”ましたワァ~!!!!』みたいなでけぇツラは出来ないので、SNS上とかでも宣伝は控えめにしています。
(※そもそも作品の宣伝は出版社がやれやボケ派)
ネームが描けるようになったらそれを名乗りたいとは思うのですが、私は文章を書くスピードの代償に絵を描くスピードがクソ遅いので、大した努力もしていない現状だとネームを作れるようになるのは来世でしょうね……。
画力が二年前くらいから頭打ちになった時点でやっぱ絵の方に才能はほぼなかったことが分かったので……。

まあそんなことはどうでもよく、作品自体はとても面白いと他人事のように思っています。何かの間違いでもっと跳ねてもいい作品ではないかとも思いますが、その辺りは本当に運と巡り合わせなので、高望みするだけ自分に傷を付けるだけでしょう……。

ベースがギャグコメディなので、シリアス展開とか急展開にするとよく知り合いから『もう終わんの?』と訊かれるのですが、今のところ本作は単行本4~5巻分ぐらいやる予定らしいので、まだ終わりません
単純にこの作品は単行本一冊単位で話を場当たり的に考えており、大体五話で一冊分の分量になることから、五の倍数の話はシリアスになることが多いだけです。
ってことで次の話(11話)からは三巻収録分となります。お楽しみに!


……。


…………。





このマンガ掲載ペース遅くない????????????????????





なンか最初は隔週木曜更新ってあったのに、全然隔週木曜に更新されてねェんだけどォ~~~~~~~???????????????????
ほぼ月更新みてェになってんだけどォ~~~~??????????
えー、まことに申し訳ございません。

私のせいです……。

まあ正確に言うと私withスクエニ編集部のせいである(転嫁)
あおば先生は筆が爆速であり、音速で素敵な原稿が上がってくる反面、私は毎話ボツラッシュを編集部と繰り広げており、この一年でもう十年分くらいブチギレています。ラノベ作家にストレス耐性なんてないから辛い(涙)

とはいえそれは私の実力不足が招いていることなので、本当に恥ずべきことだと痛感しています。
あまりに恥ずべきことなので、しきりに「有象とかいうゴミを原作から降ろした方が作品のためである」と嘆願しているのですが、まだ降ろされていません。シンプルに嘆願の量が足りないと思うので、皆さんも是非感想とかで「作品はおもろいけど原作が邪魔」と言って頂けるとありがたいです。

いやもう本当に冗談ではなく、自分が作品のノイズになっている実感があるので、いよいよ責任取らないとな……と思っています。
ちゃんとやれば定期的に面白いものを皆様へお届け出来る作品なのに、ちゃんとやってないやつのせいでそれが阻まれ、結果として不定期更新みたいになっているのはプロ失格であると言えます。
なので毎回凄まじい自己嫌悪と戦いながら脚本を作っています。

脚本だぞ脚本!ネームですらない打鍵すりゃ出来るモンでどんだけ時間食ってんだよボケが!!

……ってことでこの一年で学んだ、小説とマンガ脚本の違いについての知見を述べていこうと思いますので、後進の方は是非お役立て下さい(唐突)
私は自分のことを先頭に立つ旗手ではなく、轍を作るが道半ばで朽ちる骸であると考えているので、今回もその一環ですね……。
せめて誰かの役に立ってから消えたいってわけ……。


小説とマンガ脚本の差異

まずラノベ作家という百均の文具が漫画原作をすることは(なろう系を除くと)あまりなく、もしやるなら実績とセットではないと声すらかからない中で、私みたいな実績皆無の百均のゴミ(ランクアップ)がそれっぽいことをやらせて頂いていることが激運であると言えます。

じゃあなぜラノベ作家に漫画原作の声があまりかからないのか?
それを考えてみました。

ラノベ作家だから!!!!!!!!!!!!!!!!

ですね。答え言ってたわ笑
この答えを細分化すると、まず『媒体の差』に対する意識があまり向いていません。
私はマソガというマンガを真似たヘッタクソな何かをたまに描いているのですが、そこで写植を己でやり始めてからようやくその意識が増しました。

たとえば電のラノベだと一行のセリフはMAXで42文字です。
で、一行って作家からすると「短め」なんですね。全然喋ってねえわっていう感覚がどうしてもある。
一方、じゃあそのMAX42文字をフキダシの中に入れると、「いやコイツクソ喋るやんけ」と感じてしまうわけですね。
(ここで例として画像の一つでも出せば説得力が増すけど面倒だからそんなことはしないゾ)

作家の感覚である「短め」が、マンガだと「長め」になる~!!!!

っていう(当たり前やろみたいな)差に気付いてからが勝負です。
ほんだら作家は何したらええのん???
と思うのですが、次に考えるべきは「簡略化」です。
余計な修飾語や比喩で文章を飾っていくのが小説の面白さですが、必要なものだけをセリフに入れ込んでいくのがマンガ脚本です。
(例によって例なんて出さないゾ)

モノにもよりますが、ページあたりの文字数が多いマンガはあまり好まれることがありません。モノにもよりますが……今のハンターハンターとかはそのモノに該当しますが……。
あまり好まれないものがあえて得意な連中に、わざわざ声を掛けるのもおかしな話だと思いませんか?
これがラノベ作家に漫画原作の話があんまり行かない最大の理由だと個人的には思っています。

同じ文字を扱っていても、全く逆のことをしている……-100の地点から100の地点に行くことになる。
小説を書いていなかったら0から100を目指せばいいので、倍の苦労をしなければなりません。
これはやらないと分からないのですが、小説とマンガ脚本では脳の使う部分が全く違います。いや知らん。脳の部位とか分からん。
けどまあなんか違う感覚なんですわぁ……。
(更に言うとギャグはまたまた別の部分を使わなければならない)
なので小説と脚本を並行して進めるのは正直かなりしんどく、どこかで切り替えのインターバルを置かないと私は進捗が芳しくありません。

簡略化については、私はギャグラノベを書く中で研究をしており、幸いにしてあまり適応に悩むことはありませんでした。
より短くテンポよく的確に面白いことを言う、というのがギャグの基本で真髄だと思っているので、それを追い求めていたからです。
(ギャグマソガばっか描いているのはその練習の一環)
ただ、作家さんによってはこれは合わない人の方が多いだろうな……と思います。私も本質的には長くダラダラと文章を書きたいので。
この記事みたいに

合わないものをどうにか合うようにさせる、という労力をわざわざ金を払ってまで原作させる価値が果たしてラノベ作家にあるのか?
という観点から、あまりマンガの編集者の人達はラノベ作家に漫画原作の話を持ちかけないようです。よっぽどの実績がない限り。

また、マンガと小説だと情報量の差と展開のスピードの差があるので、あれやこれやと考えて詰め込めんでいく小説のやり方だと、マンガにおいては情報過多で”重め”になってしまいます。
やりたいことに対して出力量が限られるのと、出力する時に”絵面”の使い方が分からないから文字に頼り切ってしまう。
(マンガは絵で表現するものなので、その表現で小説家はどこまでやれるかがあまり分からない)
結果、設定やプロットは面白そうでも、脚本にしたらあんまり面白くないものが生まれがち……というわけです。

つまり体験談です(正直)

色々と偉そうに語っていますが、ここで書いていることを私自身が全然出来ていないからこそ筆の遅さに繋がるってわけ……。
もっともっと己を見つめ直すとこの項目はとても長くなりそうですが、それはもう別の記事にすべきだと思うので、このあたりで切り上げます。

ラノベ作家だけど漫画原作もやりたい! っていう方は、意外と編集者の人達はSNSを巡回しており、声をかけるべき作家を探してはいるので、目に留まるようにSSだとかマンガの下書きとかを載せてみるといいと思います。
結局全ての業界に通ずる基本理念は『才能の有無』ですので……。
ああ……才能が欲しい人生だった(糸冬)


来年の挨拶

皆様あけましておめでとうございます!
本年度もよろしくお願い申し上げます!

どうせ来年も記事なんて作らないと思うので、もうこの記事で一緒に来年の挨拶も済ませておきます。
つーわけで2025年の抱負と致しましては、まあ……もっと新しい仕事を出来ればいいなあ、って感じですかね。
今やっているシリーズはもちろん、新しい小説も書いてみたいですし、なんならいい加減電以外から小説を出したいし、同人誌も作りたいし、まんじゅうイン子のぬいぐるみも作りたい。

意外とやりたいことは多く、しかし現実は思うようにままならぬからこそ、人生は面白いのかもしれませんね。
いや面白くねーわ不愉快だよ(反骨語)

のらりくらりとここまでやってきて、それでもまだ業界で生き残れている『幸運』を、いつか大吉と呼べるその日まで、私はひたすら精進し続けていきます。皆様も引き続き、有象利路を応援して下されば嬉しく思います。


今回は以上となります。
次の記事は2025年12月ですね(ガチ)

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