全容 ~行こうぜ小学館(後編)~


あけましておめでとうございます(一応)
前回の続きです

・現在のライトノベル業界の流行について

湯「やっぱりラブコメですかね」

阿「少し前までは全然だったのにね」

私「ですよね」

土「ラブコメは売れない、みたいな風潮が前はありましたね」

私「今で見ると信じられない風潮ですよね。やっぱりラブコメなら出せば売れる感じ、みたいな判断ですか?」

湯「出して売れるというわけではないでしょうが、ラブコメはやはり若年層が手に取る可能性が高いですね。そういう層にリーチするジャンルは意外とないので」

私「なるほど。まあぶっちゃけ食傷気味ですけどねラブコメ(正直者)」

湯「有象先生は書かれないのですか?」

私「書けないジャンルですので……。二人に言われれば書きますけどね」

阿「でもこの作家は病的な天の邪鬼なので、他が一切ラブコメ書いてなかったら絶対書くタイプですよ」

土「間違いない」

私「またそんなこと言う~」

阿「じゃあ電撃が一切ラブコメ出してなかったらどうすんの?」

私「ラブコメを書きます

土「天の邪鬼すぎる……」

湯「正しいスタンスですね(笑)」


食傷気味なんで(謎の言い訳)


・小学館の給料ってどんなもんすか?(質問者:阿南)

私「何訊いてんすかマジで」

阿「いやだって気になるじゃん……。印税訊いただろそっちも」

湯「まあ…………こんな感じですね」

私「言うんすね……」

土「あー転職したい

阿「小学館行きてえ


私にも言えることですが我々3人はここに亡命しに来たのか? みたいな感じでした。
因みに 集英社・講談社>小学館>KADOKAWA らしいですが確かなことは分かりません。ぼくはへんしゅうじゃないので(適当)


・昔に比べるとガガガ文庫が今あまり尖っていないのは何故?

湯「何よりもレーベルを興したときはガムシャラだったからじゃないでしょうか。とにかく何でも本を出すぞ、というスタンスでした。何より立ち上げた人間全員がライトノベルというものをよく分かってなかったので(笑)」

阿「我々も未だによく分かってないですよ」

湯「難しい、ライトノベル!」

私「でもやっぱり初期のガガガ文庫は他のレーベルとは違うギラギラした魅力があって自分はそれを物凄く好んでいたというか、ほら『ぼくらの』っていう作品あるじゃないですか私あの漫画が大好きで黎明期のガガガ文庫さんからノベライズされたんですけどあれ読んで本当に衝撃を受けたっていうか原作漫画が面白いのにノベライズもこんなに面白いのかよって思ってこのレーベルは伸びるわって確信しました(厄介ヲタク化)」

湯「私鬼頭莫宏先生担当でしたよ」

私「!?!?!?!?!?!?!?」


しばらく『ぼくらの』について私が一方的に語ってました。
湯浅氏は元々漫画畑にもいらっしゃったそうです。


・新人賞の傾向について

私「やっぱりガガガ文庫さんの新人賞って尖った作品が通りやすいとかありますか?」

湯「そういうわけではないですね~。先にも述べた通り、尖っている尖っていないっていうのはあくまで結果から見た話というか。ただ、レーベルとして成熟してしまうと尖らなくなる、というのは事実です。そこだけは気を付けないと、と思っています」

私「色々なラノベのレーベルがありますけど、やっぱりガガガ文庫さんは一定のポジションにありますもんね」

湯「ただ、新人賞の傾向で言うなら、やっぱり書き手側が置きに来る……というのは多くなってますね」

阿「それはこちらもそうですね」

土「流行とかを露骨に意識したものがやっぱり増えてますね~」

湯「ちょっと前なら異世界転生、今は特殊なラブコメ系……ガガガは青春系もかなり来ますね。レーベルカラーと言いますか。別にこちらからは何も言ってないのに、書き手側がそう判断してくる感じで」

私「編集的にはやっぱり尖ってる作品が来た方が嬉しいですか?」

湯「通るかどうかはともかく、その方が嬉しいです(笑)」

私「はえ~……。因みに今年の電撃大賞ってギャグラノベありました?」

阿「ほぼ無いよ」

土「下読みが落としてるかもしれないですけどね」

湯「ギャグはこっちも無いですね~」

私「クソが……(私怨)」


「ほぼ無い」なのでほんのちょっとだけあったそうですが……まあ今年の電撃大賞の結果はもう出ているので、どうなったかはそちらをご参照下さい。
新人賞に関してはガガガ文庫と電撃文庫は割とスタンスが似通っているかもしれません。
売れ線を意識することが必ずしも賞レースでは正しいこととは限らない!
……いや本当にそうか……?(唐突な裏切り)


・ギャグラノベについてどう思いますか?

湯「今はあまり見ないジャンルですね~。個人的にギャグジャンルは好きです!(笑)」

私「一昔前は割とどのレーベルにもあったイメージなんですけど。現在は本当に減ったと言うか、やっぱりそこらへんに理由ってあると思います?」

湯「書くのが難しいのでは、と。私は作家さんじゃないので、その辺りは確かなことは言えませんが、少なくとも自分からギャグをやりたいと言う作家さんはほぼ見掛けないです。だからこの作品はすごいと思います」
※賢勇者を指して

私「別に私もギャグやりたくてやってるわけじゃないです(怒)」

阿「あの内容でそれは通らないよマジで」

土「イヤイヤ書いてたらこうはならない」

湯「どういう流れでこの作品を書かれたのですか?」

私「何か新作の草案の中に適当に入れてたギャグのやつを『これいいね、書いてよ』って言ってきて……。私は別にやりたいもの(魔塔のこと)があって、そっちをずっと推してたんですけど駄目でした。しかも当時の私はギャグなんて一度も書いたことありません。だからその時思ったんですよね。『あ、こいつら新人の俺を潰そうとしてる』って。私は拾い上げ作家なので、言うほど価値もありませんし、『俺を体よく追い出そうとしとるわこいつら』って思って、もうそれが死ぬほどムカついたので頑張りました」

阿「してないってそんなこと」

土「すごい逆恨み……」

湯「けどそれで仕上げられるのはすごいですよ~!」

私「あと湯浅さんみたいに二人は私の作品を一切褒めないです」

阿「褒めてるよ……」

土「聞いてないだけでは……」

私「まあこの場ではそう言うでしょうねえ!! 体裁がありますからねえ!!」

阿「疑心暗鬼がひでえ」

私「だからこの作品を書く時は、私は二人に迷惑を掛けることしか考えてないです。こっちも死ぬ気でやる以上、お前らも死ねや……みたいな。使い捨てカイロにも意地はあるんですよね」

阿「それで本気で攻撃してくる作家とか普通居ないってマジで」

湯「でもそうやって感情を剥き出しにして笑いに変える、というのは中々やれないことですよ。やっぱり作家さんってある程度プライドというか、守るべきものが必ずあって、ギャグはそれを曲げないと書けないですから。そこに抵抗があるからこそ、あまり見なくなったジャンルなのかなと思います」

阿「原則カッコつけですからね、作家は」

土「ギャグはやっぱり嫌がる人が多いですね」

私「だからそれをやらせるこいつらは悪魔ですよ、悪魔!!」

阿「すげえ人のせいにしてくるな……」

私「じゃあお二人は他の担当作家にギャグやれって言いますか!?」

二人「言わない」

私「ほらもう!!! ●しますよ!!!??

湯「お三方は仲良いですね~」

私「べっ、別に! こいつらと仲良くなんてないんだからねっ!」

土「有象先生はかなり特殊なタイプの作家なので……」

阿「これだけ色々言いながら結局ちゃんとギャグを書ける辺り、あんまり見ないタイプの作家ですね」

私「仲良いって肯定しろや!!」


どうでもいいですが、未だに担当二人は「何故私にギャグをやらせたのか」という質問に対して明確な答えを返さないので、私の中では『潰そうとした説』がガチの主流となっております。
ただ奇跡的に合致したのは、私は『どういうものであれ一本筋を貫き通す』ことが最もカッコいいことだと思っており、それは江頭2:50氏やら出川哲朗氏、上島竜兵氏から学び取ったことなので、ギャグに対して技量的・未経験的な抵抗はあっても、心理的抵抗は一切なかったことじゃないでしょうか。
誰かを笑わせる為に全力を賭して道化を演じることは素晴らしいことです。
要は私には作家のプライドが皆無だった、ってことですね(クソ結論)


・電撃文庫についてどう思いますか?

湯「やっぱり憧れであり、目標ですね~。全てのレーベルのトップに立っているわけですから、そのやり方とか在り方っていうのはこちらも参考にさせて頂いてます。ずっとその背中を追いかける、みたいな(笑)」

私「つまり嫌い、と?」

阿「もう話聞いてねえじゃん」

土「結論を都合よく曲げ始めている……」

湯「面白い作品がとても多いじゃないですか、電撃文庫さんは」

私「確かに自分も一番よく買いがちなレーベルは電撃文庫ではありますけど、作家の質はともかくとしてレーベルとしては嫌いってことにしていいですか?」

湯「(何かを察する)では嫌い、ということで(笑)」

土「もうインタビューでも何でもないですね」

私「どこらへんが具体的に嫌いですかね?」

阿「すげえグイグイいくな……」

湯「書店さんに対して営業の方が殿様商売でエグいな~、と。これはKADOKAWAさんの話かもしれませんが」

土「営業のやり方が違うっていうのは割と聞くかもしれない」

阿「どこも営業は苦労してるみたいですけどね」

私「営業のことはよく分かんないんで、KADOKAWAはラノベ界のヒトラーみたいなことをしてるって認識でいいですか?」

阿「本当に悪し様に言うのが好きだな……」

湯「それもまた企業としての力、という意味では確かに力があるところかなとは思います(笑)」

私「まあイオンみたいなやり口してますからね 所沢で」

土「まだプレオープン段階なのに……」

私「ラノベ界のイオン、って言い方の方が分かりやすいからそっちを使うようにします」

阿「どんだけKADOKAWA嫌いなの?」


本編では使いませんでした……。
ラノベ界のイオンがKADOKAWAであり電撃文庫である、という認識を持って頂ければ幸いです(風説の流布)


・ガガガ文庫さんから本出させて下さい!

湯「(笑)」

私「駄目か……」

阿「こいつ筆早くて割といい話書けますけどね」

土「締め切りも基本守りますし、いい作家さんですよ」

私(ここで俺をフォローしてくれるのか……! 亡命仲間よ……!)

湯「(笑)」


割とガチのマジで営業をしたのですが、現在(2020年度末)ガガガ文庫さんからの声はかかっておりませんので、この場を借りてご報告申し上げます。
自著を使って営業をかける時点でありえない行為なので、まあ結果は推して知るべしではありましたね♡(ルールブレイカー)
でもまだ待ってます♡


・一番嫌いなレーベルはどこですか?

湯「じゃあ電撃文庫で!」

阿「じゃあって……」


・一番意識しているレーベルは?

湯「愛憎のある電撃文庫さんです!」


・もし神龍が一つ願いを叶えてくれるならどのレーベルを消滅させたいですか?

阿「何で願いを半分ぐらい指定してんの?」

湯「電撃ですね~」

私「やっぱ電撃ですよね~」

土「本当に結論ありき……」

湯「ガガガ文庫としては(先述の通り)その背中を追いかける立場で、言ってしまえばチャレンジャーですから。もし電撃さんが居なくなったらすぐさまその座に行きますよ!ここはやっぱり勝負の世界ですし!」

私「素晴らしいチャレンジング精神! 早く電撃は消えて欲しい(暴言)」

阿「その時自分も消えるって分かった上で言ってる?」

私「ガガガから出すんで大丈夫っす 別に電撃と専属契約してないんで」

土「何でもうガガガから出せる前提なんだ……」


湯浅氏は本当にノリが良いと言うか、こちらの要望に対して非常に的確に応えて頂きました。
が、以下の逆質問が来ました。


・本当は電撃文庫のことが好きなのでは?(湯浅氏から私へ)

私「ちょっ……! もうっ、バカッ! そんなことわざわざ聞かないでよね! エッチ! ヘンタイ! KADOKAWAっ!

阿「実際どうなの?(割と真剣に)」

私「好きでしたね。自分の青春時代が電撃文庫の絶頂期とほぼ丸かぶりしてたんで、やっぱその時一番面白いラノベを幅広く乱発してたのが電撃だったじゃないですか。枠に囚われないっていうか。それってかなりカッコいいことだと思ってます。まあ過去形なんすけどね!!」

土「合併前ぐらいの時期の話ですかね」

湯「今はどのような感じで?」

私「いやー、まだ新参の自分が偉そうに言うのもアレなんですけど、やっぱりその黄金期と比べるとかなり勢いがないっていうか、殆どの作家さんが死ぬほど守りに入ってるっていうか……。好きとか嫌いとかじゃなくて、単純にその頃の理想の電撃文庫と今の電撃文庫にかなりギャップがあって、そのギャップがどうしようもなくムカつくから攻撃するのかもしれないです」

阿「ガチの愛憎じゃん」

湯「好きだからこそ、って感じですね!」

私「好きではないです(頑固) 自分がレーベルの好きランキングつけたら一位はガガガ文庫さんで二位はGA文庫さん、三位の銅メダルが電撃ですよ」

土「すごい絶妙な位置に持ってくる……」

私「まあ身体だけの関係っていうか? お前の身体は好きだけど中身とか性格は全部嫌い、みたいな……セフレっすわもう」

阿「彼まだ三年目の作家なんですけどね」

土「歯に衣着せることをまるでしない」

湯「すごいなぁ~(笑)」

私「まあ別にこっちはいつ作家やめてもいいんで……。ただ、作家全体の質で言うならやっぱり電撃が平均点でトップだと思います。今も昔も。ガガガさんの前でこんなこと言うのもアレですけど」

湯「いえ、それは事実だと私も思います。やっぱり新人賞の応募数が段違いですから。それだけ良い原石が集まってくる。羨ましい!」

土「毎年選考が大変でもう……」

阿「こんなの拾い上げると苦労しますけどね」

私「拾い上げた作家の前で言うなそんなことを」


本気でプロでやっていくなら歯に衣着せぬ物言いはやめたほうがいいんですけど、まあ……自分を抑制するぐらいなら死を選ぶタイプなので……。
私の電撃に対する思いはこれが真実です。
そもそも嫌いだったり興味がなかったら無関心を貫くから……。


・そもそも今回インタビューをしてきたことについてどう思いますか?

湯「うわ、面白そうだな~、と(笑)」

私「それだけですか?」

湯「それだけですね~」

阿「失礼であるとか何だこれ、みたいなのは?」

湯「特にはないです(笑)」

土「おおらかですね……」

私「おかしいですよガガガ文庫さん……。偉い人とか何も言わなかったんですか?」

湯「編集長も面白そうだから、ということで特には。揉めてすらないです」

私「はえ~、器のデカさが太平洋……。一方電撃さんはどんな気持ちでここに来たんですかねえ?」

阿「偉い人に怒られそうで嫌だって感じ」

土「偉い人には何も言いたくない状態」

私「風通しが終わってんなぁオイ」

湯「面白い人達が3人来たなあってこっちは思いましたけどね」

私「本音は?」

湯「変な奴らが3人来た、みたいな(笑)」

私「ありがとうございます!」

阿「何で言い直させるの?」

私「因みに逆の立場なら……つまりガガガ文庫が電撃側に取材に来たらどうするんすか?」

阿「普通に断るよw」

私「ですよね~。これ絶対本編で入れますわ」

土「器の対比を確実にやろうとしている……」


”電”はとても閉鎖的であることがお分かり頂けたでしょう……。
とはいえ、編集の裁量がかなり大きいという意味では、どうにか型を破ろうとする作品も生まれやすいということではあります。
私はもうやんないですけど、電撃からそういう作品が次々生まれるといいですね……(遠い目)


・嫌いな作家はいますか?

阿「何でそんなこと聞くわけ?」

私「どうにかガガガの薄汚い部分を聞き出してやろうかと……」

土「理由がまたひどい……」

湯「残念ながら居ないんですよ~。本当に幸せなことです!」

私「あー、まあ、そんな感じはしますね。ガガガ文庫さんはアットホーム感がありますし。しゃあないんで二人の嫌いな作家でも訊いときますわ」

阿「お前

私「(ご満悦)」

阿「言わせたようなもんでしょこれ」

湯「作家さんありきで我々は存在しているわけですからね~。そこの感謝を忘れたら駄目かな、とは思っています」

私「そんな言葉は電撃からは絶対出てこないですね。作家とか掃いて捨てるほど居るし、何なら毎年勝手に生えてくるとしか思ってないんでこいつら」

土「思ってない思ってない」

私「とか言うけど土屋さんも阿南さんも嫌いな作家居るでしょ!? なあホラ誰にも言わねーからこっそり教えてくれや!!」

阿「絶対誰かに言うだろ……」

土「好き嫌いっていうか、我々も人間ですからね。そういうのがない、とは言えませんけど……お互い気持ちよく仕事が出来ればそれに勝るものはないじゃないですか。思ってても言わない方が良いです、こういうのは」

私「綺麗事~~~~! 唾が出ますわぁ!!!(激怒)」

阿「あ、でも俺自分の担当外の作品が売れたらムカついてるわw」

土「確かに電撃はそこらへんかなりギラついてますねw」

私「言われてみれば湯浅さんと比べたら何かお二人の顔は鬼気迫るものがある気がしてきた(適当)」

湯「編集部間で競争があるのは良いことですよ~(笑)」

私「レーベルとして一致団結しない理由が見えた気がしますけどね」


余談ですが湯浅氏の特に好きな作家さんはA先生だそうで……(あえて伏せる)
なお私は常々己の作家的立ち位置を使い捨てカイロと認識しているので、大切にされているとは露ほども思っていません。
拾い上げ作家なんてそんなものでしょう(破れかぶれ)


・湯浅氏の好きな女性のタイプ

阿「そんなことまで訊くの???」

私「何かもう取材とかどうでもいいっていうか……。多分本編では使わないとは思うんですけど、湯浅さんの人となりを知りたいというか」

湯「ちょっとぽっちゃり気味の大人の女性が好きです!」

私「やっぱり答えてくれるんすね!! その理由は!?」

湯「精神年齢ってあるじゃないですか! でもあれってこう、青春時代のいつかで止まったりしません? たとえば高校の教育実習生の人とかに今もときめいたりします。でも現在の自分の実年齢から考えると明らかに彼女は年下っていう(笑) なのに教育実習生の人を思う時は必ず自分は高校生の年齢なんですよね~」

阿「めっちゃ分かりますそれ」

私「なるほど~。土屋さんは幼女でしたっけ?」

土「何で突如ナチュラルにロリコン扱いするんですか……。違います」

湯「そんな有象先生の好みは?」

私「自分を愛してくれる人類ならもう誰でもいいです」

阿「何その言い方……」

私「あくまで創作者としての傾向は、自分でも言われるまで気付いてなかったんですけど、ヒロインが無口系なことが多いですね。デビュー作と今度出る新作(魔塔のこと)、どっちもヒロインは無口なやつです。別に意識してないんですが、自分の中に無意識的な好みがあるのかもしれませんね」

土「あれ? サヨナ……」

私「あれはヒロインじゃないから(怒)」

土「ひどい……」

阿「口数多いから逆の女性を好むんじゃないの?」

湯「自分にないものを求める、というやつですね!」

私「でも究極的に言えば女体が好きです」

土「最低……」


男なんてみんなそうでしょう(断定)

そんなこんなでほぼ雑談な取材は一旦終了し、ガガガ文庫編集部をちょっと覗かせてもらおう……という話になりました。
というわけで移動をします。
が、その前に……


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牧野圭祐先生著『月とライカと吸血姫』の宣伝画像(フルカラー版)を掲載しておきます★
こちらは湯浅氏から「宣伝してね」とのことだったので、喜んで宣伝させて頂きました(本編中で)

月とライカと賢勇者との共通点は、かれい先生がイラストを担当しているということ以外一切無いのですが、強引に縁を作っていくのが今回の目的の一つでした。
なので牧野先生の方にも許可を頂き、このような形で作中に登場させました。

私はその辺の宣伝でページを使うことに対して何の悖りもありませんので、いやー月とライカを皆様が知ってくれたら良いなあ、と思っております。
レーベルの壁とか私みたいな木っ端作家からすれば存在してねえんだよ!!(東西ドイツ基本条約)
牧野先生におかれましては、許可を出して頂き本当にありがとうございました!!





エレベーターで上の階へと移動し、しばらく歩いて通路の角を曲がると、ガガガ文庫のポップや張り紙、立て看板が見えました。
そして扉を抜けて目に入るのが、サンデーに連載された作品の単行本のバックナンバーがずらりと並んだラックでした。
どうやらガガガ文庫編集部とサンデー編集部は同じフロアにあるようです。

私「いやー、すごいっすね 電撃文庫編集部とか私の作品持ってないのに」

土「持ってないのではなくて、倉庫に移動してるから持ち出しに時間が掛かるだけです」

私「一緒や!!!

湯浅氏へ賢勇者及び青春覇権を押し付けたと書きましたが、あれは私の私物(献本)で、上の画像にある月とライカはガガガ文庫編集部の持ち出しです。
何で取材へ行くのに担当作家の作品を持ってきてねえんだ、という話ですが、まあ……扱いの差がこういうところに現れているのでしょう。
もう慣れました(諦観)

”電”を腐すと永遠に行数を取られるのでここまでにしておき、湯浅氏が「こちらは電撃文庫から来られた方々です」と、普通に仕事中っぽいガガガ文庫の他の編集の方達に紹介してくれました。
「あっ ふーん・・」みたいな反応でしたけども。

いきなり現れてもそういう反応をするのが関の山というか、常識的に考えれば商売敵ですからね。
仮に私がガガガ文庫の編集部員なら、いきなり現れた電撃文庫の人間とか一体ぐらい●しておきますし(口減らし)

とはいえ一応仕事の一環でここに来たので、編集部内の撮影はちょっと出来ない(ガチで頼めばいけそうだったかもしれない)ものの、本編に湯浅氏も出したいし良い感じに何かフォトジェニックなアレは無いですかね? と訊ねた結果撮影したのが


画像3

本編にも出したこの写真です。
丁度ここから右に行くと、編集部内が見渡せます。

背景にガガガ文庫という記載もあるし、「妹さえ~」のパネルもあるので、見ただけでガガガ文庫に来たということが分かるホットスポットと言えるでしょう。


画像2

というわけで己の著作を刻んで来ました★(遠征)
ノリノリでやって下さったので、やっぱりガガガ文庫って何かおかしいよ・・感謝感激・・

おけつ

さて、長くなりましたがこんな感じで取材を終えました。
一応湯浅氏の方からは「滅茶苦茶やってください」と激励(のはず)されたのですが、賢勇者という作品……というか私のスタンスが『受けた恩と恨みは倍にして返す』を信条としているので、何ら恨みのないガガガ文庫をメタクソにイジることは出来ませんでした。

逆に”電”及びKADOKAWAに対してはもう積もり積もってるので滅茶苦茶やっている、というわけですね。
それがどんなものなのかは、実際に賢勇者三巻を買って確かめて下さい★

その後は私と土屋さんと阿南さんで焼き肉行って解散しました。
うまかったっす(小学生並みの味覚)


まあ賢勇者という作品は寿命が尽きてしまったのですが、こうやって水面下で謎の努力を積み重ねながら世に送り出したというわけです。
様々な人に支えられ、こうやって一冊の本にしたという事実は、作品に対する愛しさを高めはするのですが……いえやめましょうこんな話は(サンボマスター)

兎にも角にも、賢勇者三巻は大好評発売中なので、2021年にもなったしついでに買って下さい❤(何のついでかは不明)


今回は以上です!!

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