【USGAAP】短期借入金の借換え(Refinance of short-term debt)
1.期末のB/Sを遡求修正するタイプの後発事象
1年以内に支払期限の到来する短期借入金であっても、財務諸表の発行前に長期借入金への借換えを行った場合は、当該短期借入金は流動負債に区分せず、固定負債として計上する(Current ⇒ Non currentへ)
2.2つの条件("やる気"があって、且つ"できる")
①借換えの意思があること
➁借換えを行う能力があること
・B/S Date後、財務諸表の発行時までに長期借入を行っている
・B/S Dateにおいて、借換契約に違反がないこと
この2条件を満たさない部分は、引続き流動負債として表示する
3.開示の要求
①融資契約の全般的な記述
➁借換えの結果として発生した(発生が予想される)新しい義務、または発行された(発行が予想される)持分証券の条件
4.IFRSにおける短期借入金の借換えに関する表示
IFRSでは、返済期限が12ヶ月以内に到来する借入金について、借換え契約の締結が期末から財務諸表の公表日までの間に行われる場合でも、短期借入金として表示する
IFRSでは、期末時点の状況を忠実に反映させることを重視して、期末日より後に借入契約が締結された場合は、短期借入金は流動負債のままとする