東京事変って幻だったのかなあ
東京事変、やっぱ中止でしたね。
もー悔しいし悲しいしムカつくし、けど誰も悪くないから誰かに当たることもできなくて。twitterで東京事変って検索したら出てくる様々な意見を見てまた悲しくなって。
自分が大好きなバンドが批判されているところを見るのはこんなに辛いものなんだと初めて知りました。
中学2年生のときに東京事変を知ってドはまりしました。こんなにも聴く曲全てが自分の感覚にぴったり合うバンドがあるんだ、、、とびっくりして。どの曲も本当に好きで、お小遣いでアルバム買ってめっちゃウキウキしてました。
3年生の時に東京事変が解散を発表。
でも、ど田舎育ちでライブに行くという考えが無かった私は、ただ一人で解散を悲しんでました。youtubeに上がったライブ映像を見たり、行ってきた人のブログを読んだりして、ああー本当に解散するのか、と、、、
解散は確かに悲しかったけど、さっきも書いたように当時の自分には『ライブに行ってアーティストを生で見る』ということが考えられなくて、東京事変やもろもろのアーティストは完全に『テレビやCDの中の人』という感覚だったので、悲しいけど『大号泣!!!学校にも行けん!!!』ってほどではなかった。
解散してから数年経った後も、東京事変の5人が残してくれた音楽に飽きることは無くて、他のバンドやアーティストを好きになっても、東京事変はいつも私の生活や気持ちにぴったり寄り添ってくれていた。
今後新しい曲が出なくても、今まで出してくれた曲をこれからもずっと聴いていこうってめちゃくちゃ前向きな気持ちだった。
時は流れて8年後(はえ~)
2020年1月1日、私はロシアにいた。
(ちなみにめちゃくちゃただの年越し旅行です。マジで楽しかったのでいつかこの旅行の記事も書きたいな)
ロシアの年越しは外でウェーイってするよりもテレビに映るプーチンの有難いお言葉を聞きながら家族で過ごすのが普通なようで(地域によるかもだけど)、私も泊まった部屋で後輩と一緒にのんびりしていた。
何となくtwitterを開いていたら目に飛び込んできた『東京事変、再生』の文字。
私の中でたぶんこれから一生見れないだろうと思っていた東京事変を、この目で見ることができるかもしれない。
今ある音楽だけで良い、これ以上要らない~♪(流行)と思ってたのに、復活を知った瞬間絶対絶対絶対見に行かなくちゃいけないという気持ちに変わった。
復活が決まってからは毎日がいつもより早く過ぎた。
めちゃくちゃ東京事変を聴いて、
めちゃくちゃ念じながら応募して、
めちゃくちゃドキドキしながら当落発表を待った。
そして運命の2月1日!
18時の発表だったんだけど、もうその日仕事手につかなくてソワソワしたり、インスタに『復活が決まってから改めて聞き始めた人とは違うんじゃい!!!!こっちは解散してからも8年間、ずーっと東京事変を聴いてるんじゃい!!!!!』などと書いたストーリーを投稿したり、とにかく落ち着かなかった。
仕事が終わって駅を歩いていたら、18時になっていた。なんか逆に見たくなくなってきて、めちゃくちゃ怖くなってきて。私昔から懸賞とかも当たったことないし、こういう運みたいなものって全くないんですよね。だから何となく落ちてるんだろうなって気持ちになって、でももしかしたら当たってるかもって気持ちもちょっとあって、とにかく怖くて見れなかった。
改札通って、いったん落ち着いて、ショックを受けないように当たってない当たってないと言い聞かせながらぴあにログインした。
そしたらね、第一希望札幌講演の横に当選の文字が。
もう見た瞬間めっちゃ目が熱くなって、涙がぼっろぼろ出てきてギャーギャー泣きました。駅のホームで。
ヤバすぎだろ、、、23歳の女が携帯持って泣いてるのマジでヤバいよ。
今まで当選運無かったのって東京事変見るためだったんだって本気で思った。プライベートでもあんまり嬉しくないことが続いていて、悲しい涙ばっかり流してたから、うれし涙を流したのめっちゃ久しぶりだった。
もうとにかくうれしくてうれしくて、帰ってライブ映像見てまた泣いて、これが聴けるんだ、東京事変を見れるんだ、って思って。もう人生バラ色ハッピーライフ!!!!!!!!苦手な上司も気にならない!!!!!!!!!って感じだったんですよ。
でも、特設サイトがオープンされて、グッズも発表されて、閏日の復活ライブが開催されるのと同時に、新型ウイルスが手に負えないレベルまで来てたんですよね。
2月3月に開催予定だったたくさんのライブも中止、延期。イベントも自粛。新型ウイルスのことは毎日毎日ニュースで見てたからもちろん知っていたし、いろんなライブやイベントが中止になったのも見ていた。でもなぜか東京事変はやってくれるんじゃないかって思ってたんですよね。
で、ほんとに一部の人に怒られること承知で、私は何があってもライブに行くつもりでした。もし今も活動していて、毎年のようにツアーをやっているアーティストだったらきっぱり諦められたかもしれない。でも私が行く予定だったライブは解散していたバンドの8年ぶりのツアーで、もしかしたら今後一生見れないかもしれないライブだった。新型ウイルスが流行ってるから、中止だよね!おっけーおっけー!なんてすぐに言えないわい。
閏日の復活ライブのあと、twitterめちゃくちゃ荒れてましたね。東京オリンピックに音楽でかかわってる林檎さんがオリンピックをつぶしに来てる、とか。いやネットのしょうもない意見なんて見てたって悲しくなるだけなんですよね。ああいうの書いてるのはファンでも何でもない人だっていうのはわかってるけどめちゃくちゃ悲しかった。
その中には、『落選したから中止になってくれればまた応募できる。中止になってラッキー』って言ってる人もいました。最低だね。
で、先週届いた中止のメール。いざ中止になると『やっぱり中止になっちゃったか』って気持ちもあって。めちゃくちゃ悔しいしムカつくけど。なんかやっぱり自分って運ないなあって静かに悲しくなりました。誰も悪くないから余計に。
この中止によって、私の中の東京事変はまた『テレビやCDの中の人』に戻りました。だから変に冷静でいられるのかな~。めっちゃムカつくし悔しいけど(何回言うんだよ)、でもなんかもう諦めの気持ちもあって。冷静と情熱の間ですね、、、笑えない。
だから実際に東京事変を生で見たことがあった人は、私の何倍も悔しいと思う。
メールにはいつか違う形でできるように~みたいなこと書いてあったけど、あんまり希望持てないよね。
あ~悲しい。ふと悲しい。やっぱり悲しい。