実習指導者の悲哀

先日、「厚生労働省指定 臨床実習指導者講習会」なるものに参加しまして。上司からの指示で。
昨今の情勢に伴いオンラインにて16時間の講習。軽く苦行。臨床経験4年以上が対象で、これを受講しなければ臨床実習の指導者はできませんよというやつ。なぜかというと、



端的に実習がブラック過ぎて学生が死んだことがあるから。

裁判沙汰になったという話。ググれば出てくる割と有名な事件。


なんというか…ブラックなんですよねぇ…
課題に追われて睡眠時間は削られるわ、指導者の当たり外れが激しくてモラハラパワハラセクハラ盛りだくさん。
自分の学生時代を思い返してみても、マジで死にたくなった思い出しかないというか、前向きに自殺を検討したというか。

以前、職場の他職種数人と飲んだ時に実習の話になったんですが、ドン引かれましたからね。


さて、自分は今まで実習指導者経験は2回ほど。自分の経験年数的に多いか少ないかはわかりませんが、とりあえずできれば実習指導者をしたくないのが本音。指導できるほどの知識技能を持ち合わせていないのもあるんですが、ぶっちゃけた話、


レポート添削クソ面倒くせえわ!!!!!


臨床思考過程を確認するため、らしいんですけどデイリーノートとケースノート、そしてレポートを毎日確認するのはかなり大変。実習指導と並行して通常業務もあるため自分の仕事が終わらない。

日本語の使い方からして間違ってることありますからね。出身高校でおおよその学力は察せるんですが。


近年、双方の負担がデカいということでなるべく少なくしていこうという傾向はあるそうなんですけど、うちの上があんまりそれを良しとしないんだよなぁ…。クリニカル・クラークシップだと症例報告書とか、症例発表とかやらないはずなんですけど。クリニカル・クラークシップを分かってんのか上司。(うちの部門管理者は「やらないでしょ普通…マジで…」というコメント)

結果ややこしくなるというか余計面倒くさくなったのが前回の実習指導だったんですが、指導はクリニカル・クラークシップでその他は従来型をやろうとする施設けっこうあるんじゃないかな。マジでやめてほしい。

クリニカル・クラークシップであろうが従来型であろうが、常々感じていたのは、

レポートとレジュメ作成、学校でやれば?

せっかく実習に来たんだから色々見て体験して欲しいのが本音。その時理解できなかったとしても、臨床現場で働いた時に「あれはこういうことだったのか」となれば御の字。
レポート書くための実習になるのは正直もったいないし、楽しくないと思うので。だったらその場で感じたことをデイリーなりケースノートに書いてくれたら嬉しいのですが。

大体こちとらレポートの書き方なんぞ習ってねえよ。
それを現場の人間に添削させんな。

どこまで理解してるか、なんてデイリーノートで十分だろうと思うのですけど。



とりあえず、実習指導やりたくない。