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乳児血管腫の内服治療を卒業した話


この話から半年、2歳になった我が家の幼獣(ヒト科のオス:見た目は女子。中身は柴犬)が満を持して乳児血管腫の内服治療を卒業した。

乳児血管腫の内服治療は世間一般的というかDrからは大体退縮期に入る1歳頃に終了すると言われる。


うちの幼獣、2歳だけど。


2歳過ぎて乳児血管腫でヘマンジオルシロップを内服する症例はあまり多くないらしい。
どうしてこうなったかというと、端的に退縮期への突入が1歳半、そして形成外科のDrのこだわりによる結果である。

昨年2月から3月にかけて気管支炎を起こして気管支拡張剤を使うためにヘマンジオルシロップを休薬したら血管腫の赤みが増すという事案が発生した。

まだ退縮期じゃなかった…。

その結果延長戦に突入してしまった。
その後、保育園の洗礼の如くアデノや手足口病に罹りヘマンジオルシロップを休薬したが、血管腫の赤みが増すことはなく、むしろかなり薄くなっていった。

1歳半にしてようやく退縮期突入である。
SNSで時々生後7ヶ月くらいで内服治療終了したらまた増大したという話を見ることがあるが、小児科の主治医曰く1歳過ぎてようやく退縮期に入るか入らないかのレベルらしい。

そうなってくると、治療施設を考える上で必要なのは治療実績や乳児血管腫治療についてのDrの造詣が深いかによるのかもしれない。

現在、幼獣の顔にある血管腫は若干のちりめん状の見た目ではあるも、色味は『擦りむきましたか?』くらいのレベルなのでほとんど言われないと気付かないくらいになった。

色味は成長に伴って消失するという。

生後4ヶ月から開始した内服治療、一番気を付けたのはやはり『低血糖』だった。

1歳過ぎには幼児食となったので、食後は必ずプリンやゼリーを食べさせ、寝る前にはフォローアップミルクを飲ませていた。

1歳半頃にはフォローアップミルクも卒業したが食後にプリンやゼリー、アイスを食べさせており、一度も低血糖を起こすことなく現在までいる。

3歳までは甘いものを控えるスタンスのご家庭が多い中で、普通にコンビニスイーツなども食べさせている我が家はこの話をするとドン引かれるか眉を顰められる。

しかし食った以上は羽交い締めにしても歯磨きをするので今のところ歯科健診で引っかかったことはないしむしろ口腔環境は良好らしい。ていうか基本的にダラダラ食べさせないし基本はお茶か牛乳である。

低血糖のほうが怖い。


ヘマンジオルシロップを飲ませているとそのへんの心理的ハードルはかなり下がるのではなかろうか。


これで治療終了と思うと中々感慨深いもんである。