続・乳児血管腫入院記録
これの続き。
入院中の予定としては1日おきに薬を増量し、服用後1時間後、2時間後に血糖値を測定する。24時間心拍数と血中酸素飽和度はモニタリングされる。
それ以外は自由である。
さて、ヘマンジオルシロップであるがこれは朝夕9時間以上間隔を空けて服用する。
ミルクの後に規定量を容器からシリンジに吸い上げ、シリンジを口の中に入れて投与する。ただそれだけだ。
しかし、飲まない。断固拒否。
飲んだかと思えば、顔を歪め「ウオエエエエエエエエ!!!!!!」と、芸人さながらにミルクごと吐き出した。
そんなに嫌か。
試行錯誤の結果、シリンジを口に入れて、極少量ずつ口に出すことで比較的飲み込んでくれるようにはなった。時々拒否するが。
ここで安易にミルクに混ぜるという方法は推奨しない。ミルクを飲まなくなる可能性が高い。
K2シロップの如く哺乳瓶の乳首に入れて飲ませる方法もあるが、完璧に拒否された。やはりダイレクトに口に入れるしかなかった。
ちなみに形成外科のDrには「どーしても無理ならレーザーだねぇ、違いの分かる男かぁ」としみじみ言われた。
さて、懸念材料なのが薬の服用に伴う副作用である。
主治医曰く、ミルクで生きてる間は滅多なことで低血糖は起こさないらしい。リスクが高くなるのは1才頃。食事の間隔が空いた頃が危ないらしいが、その頃には味覚の発達に伴って薬自体を拒否して飲まない子も出てくるらしく、内服の継続は薬の効き具合で検討するそうな。
しかしながら息子、夜間寝ると朝まで起きずミルクの感覚が9時間は空いてしまう。
やばない?夜間の低血糖怖いぞ?
と、言うことで「翌朝のミルクまで9時間くらい空くんですけど、増量翌日のミルク前の血糖測定ってできません?それ次第で途中ミルクを飲ますか考えたいんで!」と打診してみたところ、快くOKされた。
ちなみに、低血糖になるほどの数値は下がらないという検証結果が出た。しかし、あんまり空けるのもよろしくないので気を付けねば。(何時間空けたら危険とか明確な基準はないらしい。結局の所個体差)
注意点としては、
①体調不良時、ミルク量低下時には低血糖リスクあり飲ませないこと
②吐いたら諦めろ。次回に期待。飲ませ直しは厳禁
③予防接種日から3日くらいは飲ませなくてよし(副反応で発熱することがあるため)
④喘息の薬の中には効果が相殺されるヤツがあるので要注意。
だそうだ。要は「体調良い時だけ飲んでよし」。
付き添い入院だったが、初日に何故か主治医担当医及び看護師に「お母さん医療関係者?」とバレた。何故。
という話を職場の友人(看護師)にしたところ、前述の質問がガチ過ぎるからそりゃバレると言われた。カンファレンス時の癖である。
今のところ血管腫に大きな変化はないものの、増大を抑えられているだけマシ、というところらしい。どうなるか楽しみだ。