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漫画「逆境ナイン」(作:島本和彦)を読んだ。20250209

読んだ、と改めていうには何度も読みすぎているのだが、今日久しぶりに1話を読んだ。

校長室に呼ばれた野球部キャプテン・不屈闘志が、突然校長から野球部の廃部を命じられた。そこで彼は部の存続のために「甲子園大会での優勝」を宣言し、その決意の証明として、春の甲子園ベスト8・日の出商業を10日後の練習試合で倒すことを誓ってしまう。その日から猛特訓を開始したナインだが、試合3日前になって部員が次々と脱落していき…!?

ピッコマ

「好きな漫画は?」と聞かれると、ありすぎて答えられず困るという話を以前noteに書いた。しかし、「一番好きな1話は?」と聞かれれば「逆境ナインです」と即答できる。

「逆境ナイン」には、それほどまでに圧倒的な魅力がある。暴力的なまでの大ゴマ。無駄に激しいフキダシ。潔い時間の圧縮。モブをモブとして切り捨てる大胆さ。セリフを割いたコマと詰め込んだコマの緩急。胡蝶なく、ページから何かがほとばしっている。

「逆境ナイン」はギャグ漫画だ(多分)。スポ根をギャグとして味付けしている。ただ、圧倒的に熱い。ギャグにしながら、真っ直ぐにスポ根なのである。

大学に落ちたとき、就活に失敗したとき、振られたとき。「キタ…逆境だ…!」と私は思った。それが、あらゆるシーンで、すべての人にとっていいこととは限らないが、私を救ったのは事実。

生きていると、たくさんの逆境にぶつかる。その度に、内なる不屈闘志が目をギラギラさせて、背後に炎を纏って現れる。繰り返すが、それがプラスに作用することばかりではない。

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関口大起
集英社オンライン、@DIME、ENCOUNT、Mac Fan PortalなどのWebメディア、雑誌、企業向けの会報誌などで編集。取材・執筆をしています。お仕事のご依頼は「ttt.write.0119@gmail.com」まで。漫画家さんやクリエイターさんへの取材、製品や作品のレビューなど、ご連絡お待ちしております。

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