LEACT3年目の振り返り

振り返らないとすぐに忘れてしまうので、将来の自分向けの備忘メモとして書いてみます。


クライアント

相変わらず恵まれている

  • 社数としては倍増

  • すべてのクライアントの方々から、単なる外注ではない、相互に敬意を払った形でやりとりをさせていただいているように感じて、日々非常にありがたく感じている。とても働きやすい。

  • スピード感と品質のバランスに配慮したジェネコ対応を基本に、プライバシー関係、労務対応、広告法務などの専門性をかけ合わせてサービス提供をする、というやりたかった形をうまく実現できている気がする。

  • 全く知らないところで、企業アンケートにて、スタートアップが頼る法律事務所として選出いただき、ありがとうございますと連呼するくらいしかできません。

今後はキャパシティを増やしていきたい

  • どこまでいってもまだ10人(しかも副業メンバーの稼働余力を考えれば4~5人相当)の小さい事務所なので、いかに優秀な人を発掘して、また中長期的には育成できるようになるかが課題。

  • 内部のメンバーとの信頼関係・阿吽の呼吸を保ちながら、かつ、品質を担保しながら規模を拡大するのは非常に難しい。が、そこから逃げていたら作りたい事務所は作れない。

メンバー

10人になった

  • 気づいたら10人になっていたが、自分で言うのもあれだが素晴らしいメンバーが揃っていると思う。

  • 10人体制になり、依頼者数も増え、いよいよ自分が全件レビュワー・窓口担当的に入るのが現実的でなくなった。自分が入らなくても信頼して任せられるメンバーが増えたこともあり、自分の立ち位置を予備兵的な立ち位置に変えつつある

  • 色々と課題も見えたものの、今年の後半には徐々にそれぞれの強み・個性や働き方にフィットした案件分担ができるようになってきたように感じる。今のメンバーと働くのはとても楽しい(少なくとも自分は)

来年は魅力的なひとをどんどん巻き込めるように

  • 最近では、採用の場面において、自分より経験が豊富で、候補者の方々とのやり取りを通じてLEACTとの相性を見極めてくれるメンバーもいて、非常に助けられている。

  • いまは、「副業でプライベート・プラクティスに挑戦したいインハウスロイヤー」に最適化された仕組みとなっている。これ自体は非常にうまくいっているので大切にしつつ、そうではない人(フルタイムでの参加したい人、自分の案件を持っている人など)をフェアな形で巻き込めるような、拡張性のある仕組みへとアップデートしたい。

IT関係

データベースの土台が出来上がった

  • 請求・支払周りは、一定枯れてきて更にスムーズになってきた

  • データを使ってグラフにしたりできるようになり、売上の月末着地予想などもできるようになった

  • コンフリクトチェックも、受任時だけでなく、依頼を受けた契約書単位・案件単位で自動で行う仕組みを構築できた

  • まだデータ整形に手間取っているが、過去案件をAIを使ってカテゴライズして、ナレッジにするという取り組みもできそう

来年は仕組みのアップデート

  • 次の3年での拡大に向けた内部制度の再検討をいま行っているので、それに合わせたシステムのアップデートが必要になりそう

ウェブサイト

4月にリニューアルした

  • 以前のSaaS企業をイメージしたものから、文字多めで情報量が多めのサイトに変更。

  • 「こんな分野できます!」「●●の専門家です!」と自分で言っても差別化にならないと思った。そこで、クライアントに協力を頂いて導入事例記事を出してみたり、ロゴを掲載するなど、いままでの企業法務事務所ではあまりなかった取り組みをやってみた。

  • 結果として、いまはウェブサイト経由でのお問合せも増えていて、「営業しなくてもいい状態」に貢献してくれている。

来年はコンテンツを増やしたい

  • 見た目は変えず、パフォーマンスを上げる裏側の変更を行う予定。

  • 個人情報周りとかのコンテンツを増やして、自分たちを知らない人にも知ってもらえるような工夫をしたい。

オフィス

11月に移転した

  • 1坪→2坪→14坪とグレードアップし、脱レンタルオフィスを果たした。とはいえ、家賃は2.5倍程度なので、それでも非常にリーズナブル。

  • 移転をしたことにより、月に1度のAll Hands Meeting(月例会)を対面で実施できるようになったことが大きな変化。

  • また、フルタイムのメンバー(弁護士やもちろん、秘書・コーポレートなども)を採用できる状態になり、打ち手が広がったことが大きい。

引き続きコストは抑えていく

  • 依然キラキラオフィスではないものの、固定費を抑えることにより広がる打ち手の威力は凄まじいので、この方針は続けていく予定。

2024年の総括と2025年に向けた抱負

2024年:終わりよければすべてよし

  • 上を読むといいことばかりのよう見えるが、実際には一番苦しい一年だった。シンプルに引っ越し作業がしんどかった。あと、1年目→2年目の成長に比して、2年目→3年目の成長が平凡なようにも感じていた部分はある。

  • ただ、あとから振り返ってみると、土台を作るという意味では非常に前進した一年だったように思う。「お前が創業者なんだからお前がやりたいようにやれ」と言われつつ、「お前一人で抱え込まなくてもいいぞ」といってもらえているような気がして、人に恵まれたなと感じた。

  • あと、例の日経新聞に掲載されたのはもちろん非常に光栄で、嬉しかったのだけど、何が嬉しかったかというと、事務所部門と個人部門(世古さん)のダブルで選出されたこと。

    • これまで、法律事務所LEACTを、個人事業主の集まりではなく、弁護士の個性を消して定型化した集団でもなく、強い個人が組織として連動して強みを発揮できるような事務所にしたいと思ってやってきた。

    • それを依頼者の皆様から少し認めてもらえたような気がして、四苦八苦しながらみんなで頑張ってきたかいがあったと、少し自信になった。

2025年:仕掛けていく

  • 3年間やってみて、食っていけるを超えて、戦っていけるという自信がついてきたので、事務所の戦闘力を上げて、次の三年間は色々と仕掛けていきたいと思います。何からやろうかはこの年末年始に考えます。

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