新型コロナウィルスの日々を後で語れるように記録しておこうかな(7)
【オンライン化の本格的スタートのきっかけになったんじゃないか】
コロナ禍というとネガティブな話が多くなりがちな気がするが、コロナによってやっとできるようになったこともある。そのひとつが「オンライン化」だと思っている。
あんなに進まなかった在宅勤務は、まだまだ十分ではないにしても実施する会社が増えたのは事実だ。一昔前は「出社しないとまわらない」と言われていたのに、今や管理職の年代のおじさんもテレワークだ。遠距離通勤で疲労蓄積したり、転勤で引越しなんていうのがなくなってくるのだろう。ワークライフバランスや働き方の多様化につながっていってほしい。
コロナ禍で普及したこととして、スポーツや音楽の有料オンラインライブ中継もある。緊急事態宣言中に開催予定だったJAZZイベント「Jazz Auditoria」「東京Jazz」ともに、今年はオンライン配信(それも無料!)だった。ライブの迫力はオンラインでは感じにくいという人もいるが、気軽に身近に観られることはオンラインのメリットだと思う。会場に行かなくても観られることで、地方在住の方、海外在住の方もコメントを入れながら参加していたこともいいことだ。毎日自宅スタジオからライブをオンライン放映したミュージシャンもおられ、音楽好きの私には自粛期間の楽しみにもなった。
最近、やっとライブが復活してきたが、その一方で有料オンライン放映も増えてきている。私も音楽や格闘技の放映のいくつかを有料で観た。楽しみ方が多様化することで、これまでとは違う層のファンも増えてくるだろう。
何十年かして新型コロナが語られる時に、ここがスタートとなった多様化がふつうになってさらに進化して暮らしやすくなっていてほしい。