"リツイート・シェアに賛意はない"は通用しない
こんにちは。蓮城徹です。
今日の記事はまさにタイトルの通りなのですが、各ソーシャルネットワークサービス(以下SNS)に標準機能として存在している拡散機能についてです。
この記事をご覧になっている皆さんは、普段生活する上で何らかのSNSを利用していることと思います。有名どころではFacebook、Twitter、Instagram、Pinterest、Tumblrといったものがありますね。
SNSにおける拡散機能
これらのSNSにはすべからく拡散機能(共有機能ともいえる)が用意されています。Facebookで言うシェア、Twitterで言うリツイート等ですね。これらの機能は、SNSを簡単に利用できるようにすると共に、ユーザー同士での情報共有をサポートする役割があります。勿論、リツイートやシェア以外にも機能があります。例えばFacebookにおける"Like!"やTwitterにおける"いいね"ですね。
ところが、こうした機能についてはその用法について議論になることがあります。同SNSにおいては、過去にもFacebookの"いいね"はGood!ではなくLike!なのか、という議論やTwitterにおける"いいね"が"favorite"であった時の使い方等についてネットワーク上でも話題になったことがありますね。
この時はいわゆるバッドニュースに対するこれらの機能の使い方、というテーマでした。下記に引用記事を張っておきます。
”Facebook"にリアクションボタンが実装
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1601/14/news085.html
さて、ようやく本題です。
皆さんは今回話題に挙げているリツイートやシェアについて上記で示したようなことを考えたことがありますか。
最近私も見かけるようになりましたが、各SNSのプロフィール欄に”リツイートは賛意を示すものではありません"と明確に謳っているアカウントが少しずつ見られています。特に著名人のアカウントに表記されていることが多いのではないでしょうか。
こうした表記をわざわざするということは、過去にリツイート・シェアを行った内容について「この内容に賛成しているのか!」とリプライやコメントが送られ、炎上した経験があるからだと考えられます。昨今はSNSのつぶやき一つとっても炎上することも多く、その火消しに多大なコストを支払う事になっていますので、こうした予防策を取ることについてはリスク管理の観点から当然のことであると思います。
ではここで考えてみましょう。SNSのこうした共有機能を使った内容について”賛意はない”という理屈はすんなり受け入れられるものなのでしょうか。
人に共有する内容イコール良い内容
そもそも、人が他人に何らかの話を共有する場合というと、良いものを勧めたいという目的が第一に挙げられるのではないでしょうか。いわゆるレコメンデーションです。ゲームの攻略方法などを共有したりもしますが、これはレコメンデーションではなくシェアの部類ですね。
一方で、悪いものを勧めるという行為は、悪意が伴う場合を除けば起こりえないのではないでしょうか。その場合は、「これは良くないですよ」というコメントを行う場合が殆どで、そのまま共有することは無いのではないかと思います。
つまり、基本的にただリツイートをしたり、ただシェアをする行為には明記しない限り"賛意が含まれている”と言わざるを得ないのです。
それを経験的に(もしくは知識として)知っているからこそ、プロフィール欄での”賛意はない表記”が普及し始めているのではないでしょうか。
コメント付共有機能を活用しよう
リツイート・シェアのいずれも、タップもしくはクリック一つで使用できる便利な機能です。
しかし、こうした機能についてその隠された意図を理解した上で使用しなければ、思わぬところでトラブルになりかねません。各SNS企業もそれは判っているようで、リツイート・シェアにはコメント付きで行える機能もあります。普段からよく使っているSNSだけに、その取り扱いには十分注意して、いらない火の粉を被らないようにしましょう。