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恒例!しかし今回はさらに鋭い! コミックス第7巻 加山竜司先生のレビュー到着!

『「子供を殺してください」という親たち』7巻のレビューを、加山竜司先生よりいただきました! 

加山先生の分析は、いつもながら俺が言いたいことを突いている。コミックス7巻を読んだ人は、ぜひこのレビューを読んでほしい。そしてコミックス7巻をまだ読んでない人は、まずはそちらから(笑)

『「子供を殺してください」という親たち』7巻、価値観のアップデートについて考える

加山先生は、こんな指摘をしている。

「価値観を日々アップデートしなければ、異なる世代(や文化)とのコミュニケーションは、あっという間に成立しなくなってしまう」

俺が【ケース13】に登場する「ばあちゃん」(対象者の祖母)に対して、言い知れぬ恐怖を感じたのは、まさにこの「価値観」にもあったと思う。前時代的な自らの価値観に絶対の自信をもち、子供(対象者の母親)だけでなく「孫」にまで押し付ける。いや、押し付けなどという言葉すら軽い。じわじわと「浸透」しながら「破壊」する。そんな印象さえ俺は持ったのだった。

「ばあちゃん」はビジネスセンスに長けていて、おそらく時代を見通す目も持っていた。孫の育て方にしたって、どこかの時点では、自分の過ちに気づいていたはずだ。だが頑なに押し通した。過ちを認めることは、自らの価値観を否定することであり、ひいては自分の生きざまそのものを否定することである……と、思っていたんじゃないかな。

そこへきて俺みたいな、どこの馬の骨ともわからない奴だけど、家族の地獄はたんまり見てきた、そんな人間に会って、過ちを認めることができた。まあ、それも結局は「孫を損切りする」という結末だったわけだが。

「ばあちゃん」に限らず、問題が解決しない家族は、こんなふうに価値観にしがみついていることが多い。親だけでなく当事者もだ。しかしこれだけものすごいスピードで変化する社会において、価値観ほど扱いの難しいものはない。今までの価値観を捨てろ!なんていうのが言い過ぎなら、加山先生の言うように「価値観を日々アップデートする」ことである。さもなくば、

「異なる世代(や文化)とのコミュニケーションは、あっという間に成立しなくなってしまう」

これは、当事者(や親)と支援者の間で起きていることもである。

加山先生、今回も有益な気付きをありがとうございました!
コミックス7巻、皆さまぜひよろしくお願いいたします!

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