闘牌伝シオ ~市川戦~
前書き
栞桜ちゃんの麻雀教室なんですが、先生と生徒だとどうしても生徒が主役になってしまう事に気付きました。なので、栞桜ちゃん主役の話も作ろうかなと、カッとなって書いた。今は反省していない。
人物紹介追加:市川、安岡
https://note.com/t_nitoro/n/n39d66776f079
本編
栞桜、新たな能力に目覚める!!!!!
市川はその結果が信じられず、力に目覚めた栞桜は怒りを露わにして卓上と解説の安岡を睨んでいる。
~時は遡って1分前~
勝負も終盤にかかり、栞桜が点棒残り1300点。
市川の自摸でも栞桜は消し飛ぶ状況。
ここで市川、生牌の北を自模る。
市川「、、、、、」
後ろのヤクザ「(何を迷っているんだ?ここで仮にロンだとしても3色ドラ1止まりで2000点と怖くないはず。)」
2副露の栞桜は普通に考えればそうだ。しかし、市川は偶然が3つ重なると満貫出費の逆転がありること、また栞桜の運気ならそれが可能であると本能的に察していた。
3つの偶然とは、
1つ目、打北を栞桜がカンをする。2つ目、嶺上自摸で和了する。3つ目、新ドラが2つ乗る。
通常はこんな偶然が起きることは考えない。しかし、栞桜ならやりかねない。そんな底しれない恐怖を市川は感じていた。
栞桜「市川さん。長考ですか~?」
栞桜が優しく微笑みを浮かべ煽る!!!圧倒的煽り!!!!
市川「(この若造が!)!?」
市川、長考の末に打北。
栞桜「カン」
静寂の中、栞桜の可愛い声が響く。3つの関門一つ目を突破してきた。
しかし、市川の打北は保険付きの一打。カンした際に嶺上自摸を防ぐ為に、握りこんでいた中を嶺上牌のすり替えを実行に移そうとする。っが、嶺上牌の手前で遮られる。
市川「(なんだこの手は、、、、!?こいつすり替えを見抜いてやがった!?)」
栞桜、圧倒的ドヤ顔!
市川「(ならば!!)」
市川がここで機転をきかし、ドラ表示牌を中にすり替える!
市川「(栞桜は白を切っている。中にすり替えておけばドラが乗ることはない。)」
栞桜が自模った牌を優雅に叩きつける。
栞桜「自模りました。嶺上開花。」
余裕のある可愛い声が響く、、、。栞桜第2関門突破。栞桜3色ドラ1の2ハン確定。
この時、市川は心底震えた。新ドラ表示牌は西。すり替えて居なければ4ハンが追加されていた。まさかの保険が効いた。これで勝負は次局に持ち越される、市川はこの時点でそう思っていた。
栞桜「新ドラお願いします。」
モブの打ち手が新ドラ表示牌をめくった瞬間衝撃が走る!!!
市川・栞桜「!!!!!!!!!!????????」
市川、栞桜予想外!!まさかの新ドラ表示牌は 南 !!!
市川「ばっ!ばかな!!?中にすり替えをしたはずなのに!!!」
想定外の事態により市川思わず叫んでしまう。栞桜もすり替えを予見して白のコウツから1牌落とす事によって、白のドラ2の逆転を狙っており、市川同様にこの結果を受け入れられずにいる。
栞桜「えっ?おいっ?どういうことっ!?それっ!どういうことっ?」
安岡「まっ、まさか!?」
この時、安岡に衝撃が走る。
安岡「天才が己が資質に目覚めたんだ、、、、裏ドラが乗らない能力が次のステージ。つまり、観測されていない牌があれば観測された瞬間に絶対栞桜のドラ牌にならない能力へと進化したんだ。」
栞桜「おまっ!?ふざけんな!!」
そんなこんなで冒頭のシーンに戻る
市川「あーーーー、えっと、、、、」
自分のイカサマを大声で叫んび、且つ栞桜の能力に同情した市川は何を言っていいのかわからない。圧倒的混乱。
栞桜「ふざけんな!こいつ、すり替えたって言ってたし、ドラのったことにして、僕の勝ちでよくね?ドラのらないって、何この要らない能力!!ふざけんな!」
栞桜涙目で天から与えられた己が才を恨む。
市川すり替え自己申告による満貫罰符で箱割決着!!
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