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大は小を兼ねるけれど、片付けは「大は無駄を兼ねる!」という教訓

「大は小を兼ねる」というのは誰でもご存知のことわざ。
では、
「大は無駄を兼ねる」を聞いたことはありますか?

これは、女優のいしだあゆみさんがおっしゃった”格言”なのです。

この「大は無駄を兼ねる」という言葉から思い出す、わたしの失敗談をお話します。

収納が足りないからなんとかしたい

わたしが、リフォーム会社に入って間もない頃のお話です。
もう、十数年前のことです。

リフォームのご相談で、必ずといっていいほど、出てくるのが
「収納が足りない」
というキーワード。

駆け出しのころのわたしは、お客様からご相談を受けると、

いかにして、今ある空間内に大きな収納を設けられるか

ということにばかり注力していました。

奥様は、あこがれの、ウォークインクローゼットをたいそう喜んでくれました。

さながら、テレビのビフォーアフターくらいに、感激感動の引き渡しが済んで、奥様もわたしも大満足していたのです。

収納があるのに片付かない

リフォームの完成を記念して、写真撮影をすることがあります。

しばらくして、うきうきとお客様のお宅訪問したわたしが見た光景は、
物であふれたクローゼットでした。

ここから心の声です。悪しからず。
   「おいおい、いったい何がどうした???」
   「ウォークどころか、そもそもクローゼットに入れないじゃ~ん」

そう、大は小を兼ねるとはいえ、大きすぎたウォークインクローゼットには、着てない洋服やらバックやら、家電やら、しまいには家中のなんやかんやが詰めこまれた【物置き】と化していたのでした。

何でも入っちゃうことが、完全に裏目に!

大は無駄を兼ねる

収納は、ただ大きいだけでは、片付かない。

むしろ、何でも放りこめるので、無駄な物までため込んでしまう原因になることもあります。

あのクローゼットの奥様は、着たい洋服が見つからず(洋服までたどり着けず)に、毎日たいへんな思いをしているかもしれない。

そう、考えるとホントに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

思えばこれが、収納と向き合うきっかけとなったのです。

収納を考えるより先に考えること

「収納が足りない」と、入れ物を先に考えるより、まずは、何をどれだけ収納したいのかを考えることが大切。

ウォークインクローゼットの苦い経験から、学びました。

片付けはどうしても、収納グッズや便利グッズに目がいきがちですが、
「大は無駄を兼ねる」とならないように、まずは、物と向き合うことが第一なのですね。

大きな収納が、本当に必要かどうか、しっかり見極めたいと思います。






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