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旅をしても人生は変わらない?

ふと、以前Newspicksで「旅をしても人生は変わらない」みたいなタイトルの記事を見かけたことを思い出しました。

私も旅好きで、学生時代に1年ほどバックパッカーして回ったり、
卒業してからも一人でふらっと旅に出たりした経験があります。

そのうえで、もし誰かに旅は人生を変えると思うかどうか、と聞かれれば、
私は「変える」と答えると思います。

今当時の旅を振り返っても、旅を通して本当にいろんなことを学び、感じてきたなあと思います。

日本の常識 ≠ 世界の常識 ということ。

コミュ障でも人と話すことは楽しいこと。

どんなことでも生きてりゃたいがい何とかなること。

旅の中で本当にいろんなことを感じ取り、1年の旅を終えて日本に帰るころには、自分がまるで生まれ変わったかのように、明るく前向きな気持ちで満ち溢れていたことを覚えています。

ただその後私の人生が劇的に変わりました!というわけではありませんでした。

慣れ親しんだ日本に戻ってくると、1年間定住せず異国で生活していたとは思えないくらい、あっという間に日本社会に溶け込み、
そしてあっという間に、自分の中で感じていた前向きで明るい気持ちも消え、
元の自分のように私は社会の中で生きる意味を見出せず、もがいてました。

海外に行ったからって、人生も性格も劇的に変わるわけはないんです。

でも、そのあと何年も何年も悩みながら自分と向き合いながら生きてきて、今になって思うのは、
旅をしたことで学んだこと、感じたことは
なんだかんだ自分の考えや人生観に影響している、ということ。

いまだに仕事でトラブってもあまり動じないのは、旅の中でとりあえず生きてればなんとかなるって学んだから。

周りの人が非常識な行動をとっていてもイライラしないのは、すべての人が同じ常識を持っているわけではないと感じたから。

本当にちょっとしたことですが、旅で学んだこと、感じたことは
その後の長い人生の中での自分の考えや意見に、ちょっとずつ影響を与えてくれるんだと思います。

だから、旅をしたからと言ってその後劇的に人生が変わるわけではない、
だけど、旅で学んだことはその後の自分の考えや生き方を形作る一つの要素になりうるのかなって思ってます。

そして旅の経験って、普通に日本で生活していて経験するものよりもはるかに衝撃的なことが多いから、
その分自分の考えや生き方にちょっとだけ大き目なインパクトを与える要素になる、そんな感じだと思います。

人生観とか生き方って、何か一つの出来事で形成されるのではなく、その人の経験や見たものが少しずつ少しずつ重なって、長い年月をかけて形成されるものです。
だから旅の経験も何かすごく特別なものというわけではなく、あくまでそれを形成する一部分にすぎないのかなって思います。

もしこれから「自分を変えるために旅に出るんだ!!」と意気込んでいる方がいれば水を差すようで申し訳ないです。

ただ長期的に自分の考えや人格に影響を与えることは間違いないですし、
旅そのものはよい経験になることも私は確信しているので、ぜひぜひ多くの人に行ってほしいなって思います。

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