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AWS Fargate の料金はどのくらい?

こんにちは。Build サービス推進チームで Software Engineer 兼 Solution Architect として活動している t_maru です。
今回は AWS のコンテナ関連サービスである Fargate の利用料金について書いてみたいと思います。

そもそも Fargate とは何か?

AWS Elastic Container Service (ECS) の機能の中で選択できるマネージドのコンテナ実行環境のことです。

Fargate が登場する前までは EC2 インスタンスを用意して、その EC2 上でコンテナを実行する方法だったため、ECS クラスタを構成する EC2 の管理と ECS クラスタ上で動くコンテナの管理の 2 つを行う必要がありました。

Fargate の登場によって ECS クラスタを構成するリソース (これまで EC2 だったもの) を管理しなくてもよくなるため、利用者はコンテナ上で動くアプリケーションの開発に時間を使うことができるようになることが Fargate 導入の大きなメリットになると思います。

利用料金はどのくらい?

Fargate の料金は、コンテナの実行時に使用した vCPU とメモリ容量に対して使用した時間分の課金がされる従量課金モデルです。詳細は公式のページをご確認ください。
https://aws.amazon.com/jp/fargate/pricing/

そもそも ECS はマイクロサービスを実現するために使うサービスのため、既存 EC2 で動いているアプリケーションをそのまま移行して動かす用途ではないかもしれませんが、EC2 オンデマンドインスタンスと Fargate の料金を単純に比較してみようと思います。

以下、EC2 の m5.large というタイプのオンデマンドインスタンスを東京リージョンで使った時の費用です。(執筆時点での価格を参考にしているため、この記事を見ていただく時期によっては価格が違う可能性があります。)

■ EC2 m5.large, Linux, Tokyo region
vCPU: 2
Mem : 8 GiB
---
料金 : 0.124 USD / hour

次に Fargate を使ったときの費用です。

■ Fargate, Tokyo region, EC2 と同様に 2vCPU, 8GB メモリで計算
vCPU: 2 x 0.05056 USD / hour = 0.10112 UDS / hour
Mem : 8 x 0.00553 USD / hour = 0.04424 UDS / hour
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料金: 0.10112 UDS / hour + 0.04424 UDS / hour = 0.14536 UDS / hour

上記の計算からもわかるように、単純なランニングコストを抑えるために使うサービスではないことがわかります。(サービスのコンセプトから考えても当たり前のことですが ^^;)

Fargate のメリットとは?

ここで改めて Fargate を利用することのメリットを整理してみようと思います。

・ コンテナが動くホスト (EC2 インスタンス) を構築/管理する必要が無い   (ECS クラスタの管理から開放される)
・ 短時間でサービスをスケールできる (EC2 の Auto Scaling と比較して)
・ Lambda のタイムアウト (15 分) より長い処理を実行できる

まだまだ他にもメリットがあるかもしれませんが、冒頭でもメリットとして挙げた、 コンテナが動作するインフラの管理が不要になり、アプリケーションの開発に集中することができる ことが Fargate を使うことの一番のメリットではないでしょうか。

既に ECS をご利用中の方も、これからコンテナ技術を使われる方も、一度 Fargate の利用を視野に入れて検討されみるのはいかがでしょうか?

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